むかし書いた韓国コラム #257

 韓国の即席めんは重量120グラムが主流だそうだ。1965年に農心が即席めんを出す際に、1963年に韓国初の即席めんを出した三養食品の「三養ラーメン」(100グラム)より容量を増やしたためという。これを受け三養ラーメンも120グラムに増量して対抗し、オトゥギも120グラムの即席めんで市場に参入するなど、現在では120グラムが業界のスタンダードとなっている。

 一方、チルドカップコーヒーは当初200cc入り製品が多かった。これは1997年当時に缶飲料は190cc製品、パック入り牛乳は200ccが主流だったためだ。後に2007年に毎日乳業が250cc入り製品を出すと他社も追随し、コーヒーショップの大容量サイズが人気を呼ぶと毎日乳業は325cc製品を出して対抗している。こちらは即席めんと違いどんどん容量が増えている。即席めんももう少し容量を増やしてほしいのだが…。

【解説】
 日本は貧困化が進み食品類はどんどん容量が減っている。そう考えると韓国は容量を増やさないまでも減らさず現状維持しているのはまだましか。

(初出:The Daily Korea News 2016年7月19日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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