むかし書いた韓国コラム #69

 生玉子は玉子かけごはんやすき焼きなどで日本人にはポピュラーな存在だが、海外で生玉子を食べるのは危険だと言われる。日本で玉子を生で食べられるのは衛生管理の賜物であり、海外で日本のつもりで生玉子を食べて食あたりになる日本人も少なくないという。

 韓国も日本人にとっては海外だ。絶対危険だとは言わないまでも、用心するにこしたことはない。スンドゥブ屋のテーブルに置かれた生玉子をごはんにかけたい衝動に駆られるが、ぐっとこらえてスンドゥブに入れるようにしている。ところが先日訪れた日本風カレーのお店に「生たまごご飯」というメニューがあるのを見つけた。まだ挑戦はしていないが、お店で売っているものなら安心して食べられそうだ。

 そもそも韓国において、生玉子はアウトなのかセーフなのか周りの韓国人に聞いても意見が分かれている。多分大丈夫だろうとは思いつつも、なかなか踏み出せずにいる。

【解説】
 生玉子がアウトなら半熟玉子はどうなのか。半熟でもサルモネラ菌は生きている可能性があるという。韓国で生玉子は食べなかったが半熟の玉子は何度も食べた。幸い腹痛に見舞われたことはない。生で食べないことが前提だからか、韓国は玉子の賞味期限が長い。おかげで日本に帰国後も賞味期限を1週間過ぎた玉子でも普通に食べている。

(初出:The Daily Korea News 2010年1月18日号 note掲載に当たり解説を加筆しました)

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