むかし書いた韓国コラム #515
「こういう韓国みやげもおもしろいんじゃないか」。日本から来た友人が取り出したのは韓国語の書かれたプラスチック製のサインプレート。トイレの入口とか店のドアに貼られている「紳士用」とか「押す」と書かれたあれだ。トイレのプレートは絵でわかり、「押す」も英語が併記されているので、韓国語が読めない友人でも用途がわかったので買い求めたという。
しかし絵も英語も書いてない韓国語だけのプレートもいくつかまじっていた。「関係者以外立ち入り禁止」とか「お持ち帰りできます」などは、「韓国語は読めないけど字がたくさん書いてあるからかっこいいと思って」買ったのだという。読めもしないのにどこに貼り付けるつもりなのやら。とりあえず、書かれた意味を教えながら、「お持ち帰りできます」はトイレのドアに貼らないようきつく言っておいた。友人宅に韓国人が来ることはないだろうけれど。
【解説】
サインプレートは文房具店で普通に売られている。大型書店には文房具店も併設されているので旅行者でも目にする機会はあるだろう。韓国語しか書かれていないがそれがなによりも韓国っぽさを醸し出している。1枚数百円なので手軽に韓国気分を味わえるおみやげにいいかもしれない。写真は販売サイトより拝借。
(初出:The Daily Korea News 2009年11月30日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)