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むかし書いた韓国コラム #735

 外国人が嫌う韓国の食べ物ベスト3を挙げるなら、犬肉、ホンオフェ(エイの刺身)、ポンテギ(カイコのさなぎ)だろうか。チョングッチャン(韓国風納豆)あたりも好みが分かれそうだ。

 韓国人との付き合いが広がってくると時にこういうものを食べる機会もある。いわゆる「ゲテモノ」にそれほど抵抗感はないので、何事も経験だと考え普通に食べているが、そのうちに慣れてきた。最近ではホンオフェをつまみにマッコリを飲み、「やっぱりホンオフェにはマッコリが最高だな」などと韓国人受けのよいことを言ってみたりする。これを喜ばない韓国人はいない。

 「おまえももうすっかり韓国人だな」。韓国人に認定されることもしばしば。しかしながらいまだチョジャン(酢味噌)で食べる刺身は苦手。真の韓国人への道のりはまだ遠そうだ。

【解説】
 刺し身を食べようという時には基本的に日本の醤油とわさびを持参していた。思い立って急に刺し身を食べる時には仕方ないので韓国式で食べるほかない。慣れれば味噌とごま油をつけて食べる刺し身も悪くはないのだが、何年経ってもチョジャンで食べる刺し身は苦手だった。ただ刺し身を出す店ではたいてい韓国式の醤油とわさび、味噌とごま油、チョジャンと、調味料は複数用意されているのは幸いだった。

(初出:The Daily Korea News 2009年8月4日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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