むかし書いた韓国コラム #55

 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及により、真偽不明のうわさがあっという間に広がるケースが多々ある。最近ではMERSの流行と関連したデマが目立つ。

 9日ごろから「MERS関連シロップ注意」と題した話が出回り流行の兆しを見せている。内容はこうだ。「1階のコーヒーショップでコーヒー買って待ってたんだけど、あるおじさんが消毒剤と間違えてシロップを2回出して手に塗りたくってた。後で気付いてナプキンで拭き取ってた」――。だれかが友達に送ったメッセージが転送され出回っているのだろうか。

 コーヒーショップに備え付けのポンプ式シロップはそう言われれば消毒剤に似ている。ただ、実際に消毒剤と間違って使うケースは果たしてどれだけあるだろうか。これも真偽のほどは不明の話だが、その光景を想像すると笑える。人をパニックに陥れかねないデマは勘弁してほしいが、こんな笑い話なら悪くはないかも。

【解説】
 MERSが流行した時の笑い話だが、新型コロナが流行し当時よりも消毒用アルコールの需要が多い昨今も同じような話が出回っていそうだ。

(初出:The Daily Korea News 2015年6月11日号 note掲載に当たり解説を加筆しました)

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