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むかし書いた韓国コラム #731

 日本では小型無人機ドローンをめぐる騒ぎがニュースをにぎわせた。実は韓国でも不適切なドローンの運営で摘発されるケースが相次いでいる。ある男性は午後9時ごろに漢江で夜景写真を撮ろうとドローンを飛ばしたところを摘発された。飛行禁止時間帯だったためだ。また、ある女性は放送局から空中撮影の依頼を受け個人所有のドローンを飛ばして摘発された。事業登録をせずに営利目的でドローンを使ったためだ。

 国土交通部によると、昨年のドローン関連の航空法違反摘発は49件に上った。前年の12件から4倍に増えた。航空法では、日没後から日の出前まではドローンを飛ばせない。また、飛行場から半径5.5キロメートル以内と休戦ラインなどの飛行禁止区域、イベント会場など人口密集地域、高度150メートル以上ではドローンを飛ばせない。時間と場所を順守していてもドローンから故意に物を落とすことは禁止だ。法律に違反すれば処罰の対象となるので注意が必要だ。

【解説】
 昨今日本でも韓国でもドローンの取り締まりが厳しくなっている。ルールを守って使えば便利なものだが、ルールを逸脱した使い方をすれば迷惑になるもの。登場当時は問題にならなかったことも普及が進むとトラブルのもとになったりもする。写真は2014年に韓国の観光地で見かけたドローン。まだドローンそのものが珍しい時期で注目を浴びていた。飛ばしていたのは個人で訪れていた観光客。値段は車が1台買える程度だったそうだ。

(初出:The Daily Korea News 2015年5月28日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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