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むかし書いた韓国コラム #181

 韓国語はできないジャニーズファンの日本人女性と駅で地下鉄を待っていたところ、「いつも駅のアナウンスで城島くんの話をしているが、どういう意味なのか」と尋ねられた。「城島くん」というのは人気グループ「TOKIO」のリーダーを務める城島茂(じょうしましげる)のこと。韓国に来ているという話は聞いたこともないし、そもそも地下鉄の駅のアナウンスでそんな話が出てくるわけもない。

 列車接近のベルが鳴った。まもなく列車が到着するというアナウンスに次いで、「当駅は列車とホームの間が開いているので乗り降りの際はご注意ください」との案内が。「ご注意ください」の部分は韓国語で「チョシマシギルパラムニダ」。この部分が「じょうしましげる」に聞こえるというのだった。

 これまでまったく気づかなかったが、この一件以来、「じょうしましげる」にしか聞こえなくなってしまった。

【解説】
 韓国語がわからないからこそ日本語っぽく聞こえる部分に敏感に反応してしまったのだろう。駅の案内放送など何度も聞いてる日常風景のひとつなのでまさかそんな風に聞こえるとは思いもしなかった。

(初出:The Daily Korea News 2009年12月16日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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