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むかし書いた韓国コラム #173

 在韓日本人にとって、日系飲食店の韓国進出はうれしいもので、新しい情報があればすぐに日本人コミュニティの間に広まっていく。しかしそれほど有名ではない海外の飲食店の韓国進出情報には疎いのではないだろうか。今回は中国の飲食チェーンの進出状況を紹介しよう。

 まず火鍋で日本にも進出している「小肥羊」。かわいらしい羊のマークが目印で、韓国では流行発信地でもある弘大前と三成洞に2店舗がある。白いスープと赤いスープの2種類の味が楽しめる鍋料理で、3時間食べ放題のコースもある。

 「美国加州牛肉面大王」という牛肉麺のチェーン店も進出している。こちらは中国人在住者が多いソウル・大林洞と京畿道安山に店を構える。店員もお客もほとんど中国人で、チャジャンミョンとは違う本場に近い味が手頃な価格で味わえる。試しに頼んだ麻婆豆腐は、コクは足りないものの花椒のしびれる辛さを楽しめた。普通のグルメに飽きたらこんなお店を訪ねるのも面白い。

【解説】
 
このほか火鍋では後に海底撈火鍋が明洞にオープンした。中国人観光客が増えたせいかあちこちにザリガニ料理店や麻辣湯店ができたが、中国のチェーン店が進出したものなのかどうかは定かでない。在韓日本人が求めているのは日本の町中華の味だろうから、それらとはちょっと毛色の違う中国系飲食チェーンの情報はあまり有益ではなかったかもしれない。

(初出:The Daily Korea News 2014年6月11日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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