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むかし書いた韓国コラム #285

 17日は初伏。参鶏湯などの滋養食を食べる日だ。その参鶏湯、鍾路区のある有名店では1人前1万6千ウォンという。今年に入り1千ウォン値上げしたそうだ。2009年には1万3千ウォンで、7年間で23%の上昇率となる。鶏肉1羽分の価格は3200ウォンほどで、店の家賃や副材料、人件費を考慮しても値段が5倍になるのは理解に苦しむところ。

 しかしここでけちなことを言っていては夏バテで猛暑を乗り切れなくなるかもしれない。栄養をつけるためにも参鶏湯を食べねばなるまい。ちなみにこの時期はフライドチキンの人気も高くなるが、こちらも1皿2万ウォンを超える店もあるなど、参鶏湯同様にお手頃感はない。

 17日の初伏に続き27日に中伏、8月16日に末伏がある。それぞれ滋養食を食べておきたいところだが、本人は夏バテ知らずでも、財布の方がやせ細ってしまいそうで少々恐い。

【解説】
 食事代は年々上がっていたので参鶏湯に限った話ではない。いまでは5000ウォンではまともなお昼ごはんも食べられないのではないかな。

(初出:The Daily Korea News 2016年7月15日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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