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むかし書いた韓国コラム #451

 最近の新聞記事で、農心の「メミルソバ」が売れていると報じられていた。「メミル」とは韓国語でそばのこと。「ソバ」は日本語のそばだ。日本における「チゲ鍋」みたいな名前だが、要はインスタントのざるそばである。この商品、特に広告やマーケティングはしていないが、口コミで人気が出ており、暑さが本格化した5~6月には前年同月比で40%も売上が伸びたそうだ。韓国では唯一の袋めんのインスタントそばでもある。

 その人気の「メミルソバ」を賞味してみよう。説明通りに作れば簡単にできあがる。添付されているそばつゆは水で薄め、乾燥したブロック状の大根おろしとわさびを入れる。食べた感想は、まぁなかなかにお店の味を再現しているようだ。もちろん、お店というのは韓国における「日式」のお店のこと。そばは黒みが強く、やや縮れている。そばつゆは日式の店で食べる甘口のもの。まずくはないが、日本そばの代用としては少々つらいかもしれない。

【解説】
 韓国のそば屋のつゆは甘く日本人にはあまり好まれない。韓国でそばが食べたい時は日本から買ってきた乾めんをゆで、つゆは韓国でも日本風のだしつゆが売られているのでそれを使っていた。

(初出:The Daily Korea News 2013年7月17日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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