むかし書いた韓国コラム #825

 日本では韓流ブームと言われているが、関心のない人は韓国がどういう国なのかまるでわかっていないことも多い。台湾や香港あたりと一緒にされていることもあり、中国で大地震が発生すると「大丈夫だった?」というメールが届き困惑することもある。

 しかし韓国には興味がなかったのに、筆者の韓国赴任を機に関心を持ったという知人もいる。「韓国に行く」と告げたときに「へぇ、中国語できるの?」とトンチンカンなことを言っていた知人もその後に韓国と中国の違いを知り、実際に韓国を訪れたことでより深く韓国に関心を持つようになった。いまでは年に2回はソウルを訪れるリピーターに成長した。

 日韓の相互理解には草の根レベルで相手に関心を持つことが重要だ。知人が韓国に興味を持ったきっかけは筆者にあることになるが、ただ韓国にいるだけで身近にこうした韓国ファンが増えるのも悪くはない。

【解説】
 関心がなければ区別がつかないのは仕方がない。韓国に関心のない知人のトンチンカンな発言にはイライラさせられたものだが、後にすっかり韓国に魅了されたその知人が話す韓国の人気グループの数々は関心がない自分からすればどれも一緒。いまでは知人の方が当方のトンチンカンな発言にイライラさせられているようだ。

(初出:The Daily Korea News 2010年6月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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