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むかし書いた韓国コラム 乗り物編

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「むかし書いた韓国コラム」から乗り物に関するものをピックアップしてみました。
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#セマウル号

むかし書いた韓国コラム #902

 新幹線「のぞみ」に使われた300系電車が3月16日に営業運転を終了した。生まれた時にすでに「ひかり」が走っていた筆者の世代にとって300系こそが「夢の超特急」であり、あこがれの電車だった。乗る機会がほとんどないままお別れとなったのは寂しい限りだ。  一方、韓国でも一時は国を代表する花形列車だった「セマウル号」の退役が迫っているという。花形の座はKTXに譲ったものの、高級列車としての風格はセマウル号の方が上だ。ソウル~釜山間を最速4時間10分で結んだセマウル号は、普通席でも

むかし書いた韓国コラム #459

 今月中旬から営業運転を開始した新型特急「ITXセマウル」に乗車する機会があった。従来型のセマウル号は、普通席でも広いシートが特長で、特室はさらにゆったりとしているため、時間に余裕があればKTXよりもセマウル号に好んで乗っていたもの。新型車両は残念ながら特室はなくなってしまい、全車普通席となってしまったのでさほどの期待もしていなかったが、実際に乗ってみるとKTXの普通車よりも広く、リクライニングもKTXより深く倒れるので窮屈な感じはしなかった。  KTXの開業で京釜間のセマ

むかし書いた韓国コラム #379

 かつて韓国を代表する花形列車だったセマウル号の終焉が近づいている。ディーゼル車により運行されているセマウル号だが、車両の耐用年限が近づいており、後継車両として電車特急が今年末に導入され、それに合わせ列車名も変更することになった。鉄道公社では23日から28日までセマウル号に代わる新しい特急列車の名称を募集している。  セマウル号の名称変更はこれまでも何度か提案されており、1993年には「セナラ号」に、2003年には「太極号」に変更するとされたが、結局変更されることなく現在ま

むかし書いた韓国コラム #215

 一般を対象に募集していた特急列車「セマウル号」の後継列車名が決まった。その名は「ITXセマウル」だそうだ。すでに京春線では新型特急の「ITX青春」が走っている。新名称は慣れ親しんだ「セマウル」を捨てずに新しいイメージを加えるために「ITX」を足した単純な名前で拍子抜けの感がある。また、公募では最優秀作の該当なしという結果だった。優秀作は「ITX」「セマウル」「ATX」の3つで、このうち2つを組み合わせた格好だ。このため一部からは「最初から公募などしなければ良かったのでは」と

むかし書いた韓国コラム #149

 今月から高速鉄道(KTX)の新型車両が営業を開始した。2004年の開業からもうすぐ6年。現在の主力車両であるフランスの設計による旧型車は座席の向きが変えられないなど利用者からの不満も多かった。個人的には前の席との間隔が狭く窮屈なことが不満で、自腹で乗るときは普通席ではなく特室に乗るか、時間はかかってもゆったりとしたセマウル号に乗ることにしている。という話をすると必ず、「そんなに長い足でもないくせに」などと憎まれ口を叩かれる。見栄でもなんでもなく、足を組むことができないくらい

むかし書いた韓国コラム #99

 ソウルから水原に行くのにどの交通機関を使うべきか。地下鉄が最も安いが時間がかかるし座れる保証はない。そこで先日はセマウル号を利用し、ついでに特室を奮発した。乗車時間30分で8400ウォンだ。日本でほぼ同距離の東京~戸塚間の東海道線普通列車に乗ると720円。グリーン車に乗るとこれに770円の料金が加わる。そう考えると意外に手頃な料金かもしれない。  仲間内でこの話が盛り上がった。それならソウルから光明までKTXの特室に乗れるかという話だ。移動時間14分で1万3200ウォン。