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むかし書いた韓国コラム 乗り物編

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「むかし書いた韓国コラム」から乗り物に関するものをピックアップしてみました。
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2022年5月の記事一覧

むかし書いた韓国コラム #592

 韓国では鉄道趣味はあまり一般的ではないが、すそ野は近年になり広がっている。海雲台に近い釜山市機張郡に鉄道をテーマにしたレストランが今年3月にオープンした。店名は「キシャジオラマレストラン」。「キシャ」は日本語の「汽車」だ。店内には鉄道模型のジオラマが広がり、壁には行き先表示板や鉄道写真などがずらりと並ぶ。店内のモニターには鉄道映像が流れる。  メニューはカレーがメインで、辛さは甘い順に「統一号」「ムグンファ号」「セマウル号」「KTX」「HEMU」の5種類で、これは列車のス

むかし書いた韓国コラム #580

 最近投入された地下鉄の新型車両は、案内放送を従来の韓国語と英語に加え、日本語と中国語でも行う。日本語と中国語の案内放送は乗換駅や観光客の多い駅に限定されているようだが、観光客には便利なサービスだろう。  鍾路3街駅は1号線、3号線、5号線が乗り入れるターミナル駅だ。当然のことながら乗り換え案内は日本語と中国語も流れる。しかし新型車両に乗っているのに案内がないケースがある。3号線の場合、よくよく確認してみると北から南に向かう下り列車では流れるが、南から北に向かう上り列車では

むかし書いた韓国コラム #562

 ソウルと釜山を1時間半で結ぶ高速鉄道車両の開発が進められているが、KBSニュースよると実現はほぼ不可能らしい。国土交通部は2007年に「HEMU」と呼ばれる新型車両の開発に着手し、昨年3月には世界4位となる時速421キロでの走行に成功した。来年にも開発は完了する予定で、計画通りなら京釜間は1時間半で結ばれる。  しかし、鉄道施設公団の試算では途中2駅に停車する場合で所要時間は1時間54分となり、停車駅が増えると2時間を切るのは困難になるという。前にHEMUより遅い列車が走

むかし書いた韓国コラム #555

 最近連接バスの姿を見かけない。2004年にソウルに登場した連接バスは全長18メートルの2車体構成のバスだ。バス専用レーンの整備もあり輸送力増強が期待されたが、故障が多いことや、長い車体のため取り回しが難しいなどの問題があった。20台が導入されたが、現在も運行されているのは数台にとどまり、それすらも予備車として車庫で眠っていることが多い。耐用年数の関係もあり今年中に全車が引退する見込みという。  登場したばかりのころ、自宅近くを通る路線には投入されておらず、連接バスに乗るの

むかし書いた韓国コラム #552

 アシアナ航空が6月からエアバスの超大型旅客機A380の運航を開始する。大韓航空は2011年6月に運航を開始しており、3年後れでの導入となる。大韓航空は初便として仁川~成田便を運航した。アシアナ航空も同様に成田便から導入するという。  大韓航空の場合、もともと長距離便用に導入したこともあり、現在では成田便での運用はない。就航初期のころに乗る機会があったが、その後チャンスには恵まれずにいる。アシアナ航空のA380就航で東京に帰る時の楽しみは増えそうだ。  ただ、円安や日韓関

むかし書いた韓国コラム #539

 格安航空のエア釜山が釜山から福岡への路線に就航した。この路線は大韓航空とアシアナ航空も就航しており、飛行時間50分の短距離国際線ながら需要は多いのだろう。50分の近距離線とは言え、空港アクセスとチェックインの時間を考えると、釜山市内から福岡市内までの所要時間は3時間を超えるだろう。  釜山港から博多港には高速艇が就航している。所要時間は2時間55分。金海空港と違い釜山港は釜山駅からタクシーで10分とアクセスは良好で、飛行機と違い気圧の変化もほとんどなく、大波でもない限り揺

むかし書いた韓国コラム #534

 水西駅を発着する高速鉄道SRTが来月9日に開業する。チケットの販売開始は22日午前7時から。前日のうちにアプリをダウンロードして会員加入も終え、当日は早起きして販売開始時間を待った。7時になると同時にアプリを立ち上げ無事に1番列車のチケットを確保した。1番列車ゆえに人気が高くプラチナチケットになったに違いない。入手できたのは幸いだ。  だがどうも様子がおかしい。確認してみると発売開始から12時間が経過した午後7時現在で、1番列車は上り下りともにガラガラ。予約率は10%以下