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ウッドベリーコーヒーの焙煎機の歴史

みなさん、こんにちは。
今週もWOODBERRY COFFEEのnoteをご覧いただきありがとうございます。焙煎事業部 焙煎製造部部長の青木です。

前回のnoteでもご案内させて頂きましたが、WOODBERRY COFFEEの焙煎機が新しくなりました!

▼新しい焙煎機のご案内はこちら

早いもので私がWOODBERRY COFFEEに入社して3年以上の月日が流れました。そんな中で、私たちの営業を支える焙煎機も2度のサイズアップを経て、現在のLoring S35 Kestrelにたどり着いています。
今回は弊社の歴史を焙煎機と共に皆さんと振り返ってみようと思います。

2012 ~ 
ラッキーコーヒーマシン4 kg釜

現在は荻窪店に焙煎室まで構えた弊社ですが、自家焙煎店の歴史は第一号店の用賀店から始まりました。

当時使っていた焙煎機はラッキーコーヒーマシンの4 kg釜。バーナーの本数を増やしたりカスタムを行うほか、当時では珍しいローストロガーを導入しており、焙煎中の生豆温度だけでなく排気の温度など各種センサーを駆使して可視化できるものは全てデータ化、再現性の高い焙煎を行っておりました。

焙煎中の木原CEO(2018年 用賀店にて)

木原CEOから焙煎事業を引き継いだ我々ですが、当時は、現・焙煎事業部COOの井上と共に用賀店で焙煎士兼バリスタとして勤務しておりました。
その頃のお客様からは「どちらも職人肌のバリスタさんで話しかけにくい雰囲気だった」と言われたのも懐かしい思い出です。

この頃の焙煎の思い出ですが、やはりカスタムしていたからでしょうか。
見た目の小型さとは裏腹にハイパワーマシンだったように思えます。

通常、釜の容量に対して生豆は7割程度しか入れないのが常識、のようなイメージでしたが、当時は4 kg釜に釜の容量の8割を超える3.6 kgを投入しており、凄く驚いたことを覚えています。

また、木原から直接焙煎について教えられる機会も多く、"ウッドベリーコーヒーの考える焙煎とは"について熱く教えられたことをいまだに覚えています。

ウッドベリーコーヒーの考える焙煎についても少し触れておきたいと思います。ウッドベリーコーヒーで扱うコーヒー豆はスペシャルティコーヒーと呼ばれるコーヒー豆を使用しておりますが、そもそもスペシャルティコーヒーとは何かをご存知でしょうか?

風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。

引用:日本スペシャルティコーヒー協会 『スペシャルティコーヒーの定義』

1978年、国際コーヒー会議でアメリカのクヌッセン女史が「特別な気候・地理的条件が、特別な風味を有するコーヒーを生む」とスペシャルティコーヒーという表現を始めて使用し、この提唱が世界各国へ広がっていきました。

印象的な風味特性、明るい酸味特性、持続するコーヒー感の甘さ…
もちろんどれも大事な要素ですが、当時のウッドベリーコーヒーはコーヒーが甘さの余韻で消えていくことを大事にしていました。

コーヒー豆の生産国はもちろん、季節による気温や湿度など様々な要因を見極めて、チョコレートやアーモンドを思わせる甘さ、土地ごとの印象的な風味と明るいふくよかな酸味特性を引き出すことがウッドベリーコーヒーの考える焙煎でした。

2019~
DIEDRICH 7 kg釜

用賀店での4 kg焙煎機では日々の焙煎量が追い付かなくなってきた頃、渋谷店がオープン。そしてDIEDRICHの7 kg釜が導入されました。

焙煎中の井上COO(2021年 渋谷店にて)

DIEDRICHもラッキーコーヒーマシンと同じく半熱風式の焙煎機です。
半熱風式というのは、熱せられた焙煎機ドラムからの伝導熱と熱せられた空気の対流熱という二つの熱源を使用する焙煎機で、「半分が熱風」と思って頂ければと思います(※)
※後述するLoringは熱源が熱風だけの為、完全熱風式とも呼ばれます。

DIEDRICHの一番の特徴は焙煎ドラムを囲むように取り付けられた赤外線バーナー。この独自の熱源によって甘さとクリーンさが今まで以上に感じ取れるようになりました。

2022~
Loring S35 Kestrel 35 kg釜

2021年コロナ禍の中、焙煎室を併設した荻窪店がオープンしました。

オープン後はしばらくDIEDRICHを使用して焙煎業務にあたっておりましたが、当時の荻窪店をご利用された方でしたら「とても広い焙煎場だな」と思った方が少なくないと思います。

「何故こんなにも広いのか?」

それは明確な計画があったからに他なりません。

焙煎をする筆者(2021年 荻窪店にて)
コロナ禍でマスク着用となりますが、
僅かな香りの変化を逃したくなく必死です。

そして、Loring S35 Kestrelがやってきた!

荻窪店の広い焙煎室は、Loring S35 Kestrelを導入する為に作った専用の焙煎場です。寸法もピッタリ、電気や水道の位置も初めから計算されているので動線がぶつかることなく気持ちよく働けています。

そして、他の記事でもご紹介させて頂いていますが、とても環境負荷に優しい焙煎機です。味はもちろん美味しい、地球にも優しい。少しでも「コーヒーで世界を良くする」ことに近づければと日々努力しています。

焙煎中の谷口ヘッドロースター(2022年 荻窪店にて)
代々続くウッドベリーコーヒーの焙煎を引き継いでいます

WOODBERRY COFFEEは今年で10周年。
焙煎機と共に振り返ってみましたが、いかがでしたでしょうか?

4kg釜から始まったウッドベリーコーヒーの自家焙煎は10年間で9倍の35 kg釜まで大きくなりました。

これからも「コーヒーで世界を良くする」を企業理念に、美味しいコーヒーはもちろん、今後も環境問題にも取り組んでいきます。これからの10年、皆様に美味しいコーヒーを飲んでいただきたいのはもちろんですが、「WOODBERRY COFFEEのコーヒーを選んでよかった」と思われる店を目指していきたいと考えています。

さいごに

公式noteをご覧いただきありがとうございました。
SNSでも様々な情報発信をしていますのでぜひチェックしてみてください。
Please have a wonderful day :)

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