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子どもと大根収穫に格闘

私が住んでいる地域は、寒さが厳しいので、冬の家庭菜園は、ほぼお休みです。そうは言っても、ただ畑を遊ばせておくのももったいないので、秋にいくつか野菜を植えておきました。

あまり期待していませんでしたが、大根が食べられる程度には育ちました。これ以上、大きくなることも期待できないので、昨日、収穫することにしました。

大根を引っこ抜こうとすると、土が硬くなっていて、なかなか抜けそうにありません。無理して抜くと、大根が途中で折れてしまいます。小さいスコップで掘ろうとしましたが、土がカチカチで歯が立ちません。クワ(鍬)で、周りの土ごと掘って、何とか収穫できました。

小学生の息子も来ていて、砂遊びの延長のような感じでやりたがっていたので、最後の1本の大根は、子どもにやらせました。やはり、普通に抜こうとして、途中で折れてしまいました。スコップで掘ろうとしますが、砂遊びに使っていた小さなプラスチックのスコップでは、硬い土に負けてしまい、まったく進みません。

折れた大根を掘り出そうと試行錯誤中

子どもにやらせていては、いつになっても終わりそうにありません。周りの硬い土は、私がクワで掘ろうとしましたが、子どもは、「自分でやるから、やらないで」と言います。

大根の収穫を目的とするのであれば、私がやってしまった方が早いのは、明らかです。もっと言うと、あまり大きくならなかったこの大根は、採らなくてもいいかぐらいに思っていました。ただ、せっかくやる気になっている子どもの気持ちを考えると、やらせてあげたくなりました。

子どもは、プラスチックのスコップでは削れないので、草刈り用のカマ(鎌)で削りはじめました。それでも、削れません。水をかけてみたいと言いましたが、残念ながら、畑の近くに水はなく、水やりすることもないので、準備していませんでした。すごく手を出したくなるのですが、ぐっとこらえていました。時間も経ったので、クワで少しだけアシストして、何とか最後は子どもが掘り出しました。

やっと掘り出せた大根(小さいけれど、子どもにとっての収穫は大きい)

大人からすると、手を出して、早く成功させようとしてしまいます。結果がうまくいくかどうかはともかく、一生懸命考えて、トライ&エラーしてみるというのは、子どもに取って成長のチャンスです。子どもには、やりたくない勉強を無理強いするより、畑や自然の中で、夢中になれる学びの機会を増やしたいと思っています。

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