歴史と数学
私は小学生の頃、算数と歴史が好きでした。算数・数学については何度も書いていますが、歴史は、小学校2年の時、学校の図書室で、豊臣秀吉に関するマンガを借りたのがきっかけでした。その後、他の人物のマンガを読み、マンガ以外の歴史の本も読むようになりました。小学校3年の時、「関ケ原の合戦」の脚本を作って、学芸会で発表しようとしたこともありました。(内容がつたなかったのか、学芸会向きでなかったのか、採用はされませんでした。)
歴史の面白さの1つは、過去を知ることから、将来を予測するヒントが得られることかと思います。年を重ねるとそれまでの人生経験を踏まえて、冷静な判断できるようになりますが、歴史を知ることは、膨大な人類の経験を知ることになると思います。
歴史上の出来事は、どの時代も似たようなことが繰り返されています。下剋上や家臣同士の争いはいつもあり、高い志や強い権力でできあがった政権もいずれは違う政権に取って代わられるなど。領土や宗教のために戦争が起きるのも繰り返されており、悲しいことに現在も起きています。何か法則があるように感じます。
歴史(というか人の行動)は突き詰めれば、ある種の法則や式で説明できるのではないかと思います。多数の人間や環境の結果として歴史は作られます。その多数の条件を何らかの変数$${x_1, x_2, ……, x_n}$$、結果を$${y}$$とすれば、$${y=f(x_1, x_2, ……, x_n)}$$といった関数のイメージがわきます。変数は膨大な数になりますが、例えば、統計力学という物理学の手法などを使って、ある程度の定式化の余地もあるかと思います。ただ、歴史の場合、群衆の動きだけではなく、突発的な出来事や稀有な人間の出現によって大きく変化してしまうため、予測は相当困難になります。また、定式化できたとしても、それを計算するのは、複雑すぎて現実的には不可能で、使えるのは経済学など一部の分野に限られるかと思います。そこまで考えなくても、ぼんやりと、過去の歴史から共通点を考えたり、将来を予測したりするのは、面白いです。(この類の話に、マルクスの唯物史観がありますが、それについて議論するつもりはなく、見識も持ち合わせていないので、ご了承ください。)
ところで、宇宙物理学では、宇宙がどうやってできたかが研究されています。ある意味、究極の歴史研究です。また、得られた物理法則から、宇宙は将来どうなるのかも研究されています。歴史は文系、数学や物理学は理系と別物のように分類されがちですが、つながりを感じます。
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