天保10年8月12日(柏崎日記 現代語訳)

曇り、17時位から雨、夜中に大降り。

明日、江戸表へ宿継を手配するのに、御用状を調べていて、暮合まで出役していました。三島郡早稲検見に金子、竹内組合に来て頂くように仰せ付けられました。

暮合より、渡部軍右衛門の方へ招かれたので、横野、太田、高木金八、廣田で伺いました。たくさんご馳走になり、22時くらいに帰りました。

綿為打用に車を4000円(200文)で買いました。明日からお菊が引くつもりです。*

最初の話とは違い、稲虫がついているようで検見の要望が出ていたので、近い内に検見にいくよう言われると思います。ですので、紬縞綿入りのはんてんを用意しようと思ったのです。古着を取り寄せてみましたが、どれも値段ばっかり高くて、ろくなものが無く。相応のものでも、6万5千円(3分1朱)くらいだったんですが、傷があって使い物になりませんで、困りました。

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* `先達の綿為打候に付き、車二百文にて買候`

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