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犬の初期教育や行動改善を行っていると「学ぶ」と言う事に対して
子供の学びと似ている事に気づかされます。

私は小学生の子供がいますが、子供の産まれる前から犬の教育を仕事としていましたので、言葉の通じない赤ちゃんと、言葉の通じない犬と、教え方や覚え方に似ている箇所があると気づかされることがあり、子供の教育に悩まされる事はありませんでした。

オムツを履かなくてもよくなるようにするトイレトレーニングや、入ってはいけない部屋や触っては危険な物に触れさせない様にする事等から、泣いている理由等を察する事が出来たのも、犬から学んだ方法でした。

■犬の学びとは、その状況や物への「慣れ」とも言い換える事が出来ますが
犬は自らの行動を、何もせずに変える事は出来ませんので、犬だけに任せて、ほっておいても慣れる事はありません。
犬が苦手な犬をドッグランへ連れて行き、様々な犬に合わせても、決して犬になれる事はないのです。

又、私が行う犬への教育は「ダメ」を教えるのではなく
「どうすればよいのか?」を教えます。

危険を伴いそうに思う物へ対しても
どのようにすれば安全なのか?
どのようにすれば危険はないのか?
どのようにすれば、楽しめるのか?

散歩中にあるであろう溝や段差

このような状況に出くわした際に、警戒心が強い子は
近寄ろうとせず、かたくなに近寄る事を拒むか、避けて通ろうとします。

避けていれば溝に落ちる事も、段差でつまずく事も無く過ごせるでしょう。

しかし、近寄ろうとせず、離れていることで、その距離感が近くなった場合とっさに反応して溝に落ちてケガをしてしまう可能性が高まります。

触れ方、遊び方等、どのようにすれば良いのかを教える事は、その状況に飛び込む事や、物へ近づき、触れて学ぶ事が一番です。

危険な事はないのに、危険かもしれないと思い込み
近づかないでいるよりも

危険では無いものだと知っている人が、危険では無いと教える事で
視野が広がり、経験出来る物も多くなると思います。

更に、危険予測や危険回避能力も高まると思います。

なぜなら、危険な物に対しても、何が危険なのかを教えるから

私が教育しているお客様の愛犬たちは、どのような近づき方をすれば相手の犬が怖がらないかを学ばせます。

友好的な犬でも、恐怖や警戒心が強い犬に近づくと、自己保身から噛みつこうとする事があります。
相手の犬が友好的で、危害を加える事はない、と言う事を学んでいないがために

このような犬でも、自身に危害を加えてこないという事を学ぶ事で、友達が出来、遊べるようになる子も沢山います。
*中には、インドア派の子もいますが、他の犬が近寄ってもビクビクせずに過ごせるようになります

その状況や、物から離れるのではなく、近くにいる事や触れ合う事で、お互いに傷つく事の無いように過ごす事が出来るようになるのです。

私の子供にも、今まで
「危険な場所には近づくな」
と言う教育はしてきていません。

何が危険なのかを教える事で、危険回避能力が上がり
様々な物への挑戦意欲があがり、私と共に、ボディボードをしたり、ボートに乗って釣りをしたり、バイクの後ろに乗ったりと、危険と思われそうな物でも、臆せず挑戦できる子に育っています。

愛犬も同様に

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