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「しつけ」の{つもり}ってなんだろう?

「教育」や「しつけ」と言う言葉はペットを飼育されている家庭と、お子様がいる家庭に共通する言葉ではないでしょうか。

犬の教育には「社会化」「社交性」を身に着け、人社会において共生して行くことに加え、他の動物への友好性等も必要になります。

このようなことから、成長が早く、性格や行動が定着する前に、初期教育として幼犬の時から「教育」を行うことが好ましいとされています。

人間の嫌だと思う行動を定着させないように行動を教え、好ましい行動をとってくれるようにしていくのが初期教育となります。

そもそも、犬の飼い主さんが嫌だと思う愛犬の行動は、その愛犬自身は「人間にとって嫌だと思う行動」だと認識していません。
なぜなら、犬にとってその行動をとっている時は「そうすべき」だと認識しまた、そう認識するべくして成長してきているからです。

このように飼い主さんが嫌だと思う行動をとる様に成長してきた飼い犬に対して、その行動をとった際に「しつけ」として「たたく」「怒鳴る」「物を投げつける」等の行為を行ってしまう飼い主さんが少なからずいます。

この様な行為は、世間では「虐待」「暴行」等と捉えられてしまう事があります。

人間でも保育士による「虐待」「暴行」等によるニュース報道があります。

動物虐待や動物への暴行、幼児への虐待や暴行、ニュース報道でその後の当事者の話として聞く言葉

「しつけのつもりだった」
「教育の一環で」

と言う言葉。

◆来客時に、けたたましく吠え続ける愛犬に対して「うるさい!」と言って怒鳴ってみたり、何かでたたいてみたり。

◆泣き止まない幼児に対して「うるさい!」と言って怒鳴ってみたり、体を強く揺さぶってみたり。

対象が「ペット犬」であっても「幼児」であっても、「暴行」「虐待」を行ってしまった対象者の行動は同じ様に思える。

なぜこのような行動を人はとってしまうのか。

全てでは無いとは思いますが、共に共通している事は

「その状況を改善するための術を知らない」
「対処法がわからない」

という事ではないでしょうか。

愛犬の行動に悩み、相談に来られる方の多くは「しつけ方がわからない」と言います。
知らないが為にイラつき怒鳴ってしまう飼い主さんや、手が出てしまう飼い主さんがおられます。

教育方法や学ばせ方を知っていればイラつく事も無く、好ましい行動を学ばせ、飼い主さんがイラつく行動を愛犬がとらない状態で成長していく事が出来れば、「来客時には静かにお迎えする」という行動が定着します。

犬はどこまでいっても人と会話することは出来ません。
この、言葉でのコミュニケーションの取れない相手とのコミュニケーションや教育が出来れば、言葉の話せない幼児の育児・教育も楽になります。

私は、犬のしつけ幼稚園でペット犬の教育を行っていますが、同時に、飼い主さんに対して「どうすべきか」という知識向上も行っています。

飼い主さんが術を学べば、わからない事から起こりうる動物への暴行・虐待が無くせるのではないかと思います。

又、犬から学ぶ事も多くあり、その内容から、人同士のコミュニケーションにも応用が出来る犬の行動も多くありますが、そのお話はまたの機会に。

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