柴本 俊史 作『かぶせ釜茶』
珍しいお茶GETしました!その名も「かぶせ釜茶」
日本茶の多くは(ほとんど)、生葉を蒸して酸化を止める方法で製造されますが、釜炒り茶は蒸すのではなく釜で炒って酸化を止める方法で製造されます。
かぶせ茶というのは玉露のようによしずや藁で覆いをかけて直射日光を避けて栽培されてお茶のことで、独特なとろみのある旨味が特徴のお茶です。
イメージとしては、普通の煎茶と玉露の中間にいるような種類のお茶です。
それを釜炒り茶にしたお茶って初めて見たし、味の想像がつかなかったので購入。
見た目はだいぶ普通の煎茶と違いますね。淹れる前の茶葉の香りも普通の煎茶とは全く違います。
淹れてみると「釜香」といわれる釜炒り茶特有の香りがします。
味わいはさっぱりとして、苦みもなく非常に飲みやすいです。食後のお茶としてもいいかも。
香りが立ちやすい熱湯で淹れてもいいですし、湯冷まししたお湯なら甘みのあるまろやかな味わいも楽しめます。
この「かぶせ釜茶」は千種イオンの1階にあるワゴンショップの葉温で買いました。
宮崎茶房さんのお茶や嬉野茶、常滑急須などの茶器もたくさん並んでいました。かぶせ釜茶と一緒に希少品種の「くりたわせ」の新茶も購入しましたので、またご紹介します。気になったお茶はその場で試飲も出来ます
左の「こってり釜茶」も非常に気になるお茶なので次回お邪魔した時に購入してご紹介したいと思います。
作り手の柴本さんは、ふじのくに山のお茶百選に認定されたり、日本茶アワード審査員奨励賞を受賞したりと30代ながら経歴をお持ちのすごい方でした!
山羊農法というヤギに草を食べてその堆肥を茶畑に入れる独自の方法で栽培されているんだそうですが、聞いたことのない栽培方法なので、1度お会いしてお詳しいお話を伺いたいものですね。
この「かぶせ釜茶」を試飲している時、「お茶好きな方はよく買っていかれますよ」と紹介されました。
確かに玄人好みのお茶だなぁ。と思う反面、あまりお茶に詳しくない方から見ると「お茶ってこんなに色んな種類があるんだぁ!」と気付かせてくれるようなお茶かもしれない。
珍しいお茶を本気で作る人は茶業全体にとってとても貴重な存在。
伝統的な釜炒り製法に新たな価値を見出してくれるような期待が持てるお茶でした。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!