お茶農家さんのおしごと #4月〜5月
前回の更新からだいぶ経ってしまいましたが、「お茶農家さんのおしごと」第二弾!!
(前回「お茶農家さんのおしごと #1月〜3月」)
いよいよお茶の収穫シーズンの4月、5月に入ります!
ただ、収穫に忙しいだけじゃないお茶農家さんのお仕事を見ていきましょう!
【4月】
4月に入り気温が高くなるとお茶の芽が出はじめます。
このように、ひょこっと芽が出てきた(50%)状態を「萌芽」(ほうが)と言います。
萌芽してから2週間ほど経つと葉が開いてきます。
4〜5枚ほど葉が開いてきた頃が収穫適期になります。
いよいよ新茶の収穫
お茶の葉は摘まないままでいると、だんだん硬く繊維が多くなるので、若くて柔らかい茶葉の方が品質のいいお茶になります。
しかし、上の画像の「四葉期」のタイミングで収穫すると、収穫量が減っていしまいます。
質を取るか、量を取るか。
天気と相談しながら(雨の日は茶摘みができません)、明日摘むか、明後日にするか、難しい判断が迫られます。
【5月】
新茶の収穫が無事に終了!
一番の繁忙期を終えても農家さんの仕事はまだまだ続きます。
新茶(一番茶)の収穫の約45日後に、「二番茶」の収穫があるからです。
二番茶の収穫までにやらなければいけないことは山のようにあります。
お茶を収穫すると、枝の横からまた枝が伸び葉がつきます。
二番茶、三番茶、四番茶と繰り返すとだんだん枝が細くなっていきます。
枝が細いと品質が下がるので、枝分かれしている手前で、枝と葉を刈り落とします。これを「整枝」と言います。
また、発芽が遅れた芽(「遅れ芽」)が出てきて摘採面が不揃いになります。
二番茶の収穫時に遅れ芽が混入すると品質が下がるので、これも除去します。
これもいいお茶を作るためには大事な作業。。。
二番茶の品質向上のために、肥料を与えます。
1回に与えてもいい施肥量には制限(県によって若干違う)があるので2回に分けます。
(2回目は3週間ほど開けて6月に)
病害虫に注意!!
梅雨の時期に入り気温が上がると、お茶の木や葉を加害する害虫が活発になったり、感染症のリスクが高まります。
農薬散布を行い対処するのですが、使用量を最小限にとどめつつ、農薬散布後は一定期間収穫ができないので、何度も散布することはできません。
そのため、収穫時期から逆算してしっかりと効果が出るタイミングを見計う必要があります。
6月以降はまた今度!
(近いうちにやります!)
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!