元木寛

トマト農家|時々代表取締(られ)役|時々イベント屋 📌農業法人3社+観光農園+食品加…

元木寛

トマト農家|時々代表取締(られ)役|時々イベント屋 📌農業法人3社+観光農園+食品加工会社経営。   📌世界初!大玉トマトの収穫ロボット開発中。  📌宇宙戦艦トマトプロジェクト進行中

最近の記事

農業2050年問題

テレビでたまに見る野菜を畑に植えたままトラクターで耕す映像。フードロス削減がこれだけ叫ばれる中で、あの野菜の廃棄はなぜ起こるのか。 野菜を市場に出荷した際に農家が受け取る価格は日々変わる市場相場で決まる。 そして相場は『需要と供給のバランス』によって決まり、世の中が必要な量に対して足りなければ高くなり、余れば安くなる。 それが市場の原理原則でもあり、市場価格が農家の損益分岐点より安ければ、手間やコストをかけて市場に出荷するより廃棄した方が痛手(コスト)が少ないからと、畑に植

    • 里山

      全国各地にある過疎地・限界集落と言われる場所の殆どが高齢者が住む里山と言われる場所です。 言わずもがな、あと20~30年後には農家のみならず里山から人の姿が消え、獣達からのバリアだった里山としての体を無くし徐々に山に飲み込まれていきます(田畑を放置すると山化する) いまその過程のひとつとして、山に住む熊や猪などの獣達が人間のテリトリーに侵入してきています。 日本は先進国で唯一、人口が減っており今後の税収減による行政・公共サービスの低下ばかりが問題と叫ばれるが、私達が生き

      • オーガニックブームについて

        イベントなどで野菜販売に行くと必ず『私、オーガニック野菜しか食べないの』とか『これって無農薬?』と聞かれることがたまにあります。 オーガニック=有機栽培=身体に良い・健康 と言うイメージが多くの人に定着しているが間違えた認識の方がとても多く、ある意味では正解だがある意味で間違えています。 もちろん化学肥料や化学農薬が少ないに越したことはないが、植物の多く(特に葉物野菜)は虫や病原菌などの外敵から自らを守るために『あるアレルギー物質』を体内に生成します。 このアレルギー物

        • フルーツトマトの話

          私は『東北のハワイ』福島県いわき市で年間約1500tのトマトを栽培しているトマト農家。 トマトの美味しさの指標に『フルーツトマトか否か』があり、トマト栽培をしていると、フルーツトマトないの?と聞かれることがよくあります。 フルーツトマト=甘くて美味しい とイメージされることが多く、多くの方々のトマトを買う時の指標であり、ある種のブランドにもなっています。 そして食品規格に厳格な我が日本(農水省)ではフルーツトマトをこう定義しています。 『糖度8以上のトマトをフルーツト

        農業2050年問題

          東北のハワイから

          私達がトマトを栽培している福島県いわき市は『東北のハワイ』と呼ばれ、年間を通じて日照時間が長く(姉妹都市である宮崎県延岡市と同じ日照時間!)海が近いため夏は涼しく、冬は南からの暖流の影響で暖かく、東北地方でありながらほとんど雪が降らない地域です。 そんな場所で育つトマトは日照の恵みをたっぷりと受けて甘くクセの無い、そして栄養価の高い実を付けます。 また、有名な映画『フラガール』の舞台となったスパリゾートハワイアンズ(当時は常磐ハワイアンセンター)がある街としても知られ、陽気

          東北のハワイから