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【音楽✕文学】表現に挑戦するエンタメショートショート作家ってなんだ?

 久しぶりのnote更新となりました。

 お久しぶりです、そして、初めまして!

 そるとばたあ@ことばの遊び人といいまして、【音楽✕文学】をショートショートで表現する、『ミュージシャンが曲を書くように物語を描く』をコンセプトとしたエンタメショートショート作家です。


(↑ファンクラブNo.6壬生乃サルさん作のアーティスト写真)

 エンタメショートショート作家って何?

 まず、この肩書きに関してですが、誰かにそう名付けられたわけではなく、エンタメショートショート作家大賞なる文学賞を受賞したことがあるわけでもありません。

 勝手に名乗っています。そう、ハッタリなんです(笑)

 元々はもう少し長い物語(中編から短編)を書いていたのですが、なんせ飽き性な僕は何作か書いた時点(とりあえず書き切れたことは褒めました)で長い物語は自分には向いていないと諦めました。
 
 そんな時、出逢ったのがショートショート(掌編)でした。
 ワンアイデアでひとつの物語を量産できるショートショートは、自分にとても向いていると思い、そこからショートショートを中心に書くようになりました。
 しかし、漠然とどこか物足りなさを感じていました。

 そんなもやもやDaysをぶっ飛ばしてくれたのは大好きな音楽でした。
 ある日ふと、思ったんです。

 ミュージシャンになったつもりでショートショートを書いてみたら面白いかも。

 と同時にこうも思いました。

 いやいや、そんなの聞いたことないよ。

 この2つを掛け合わせたら、絶対に楽しいだろうなと思いつつも、そんなものが果たして受け入れてもらえるのだろうか?と。

 少し迷う自分の頭に浮かんだのは、音楽漫画『BECK』の主人公コユキの大好きなセリフでした。

『おれは自分のインスピレーションに従っていこう』

 この際、「お前、バンドマンちゃうやん!」というツッコミは置いておきましょう。
 そして、その方向に舵をきって創作していく中で、自分の中にとてもしっかりした手応えがありました。
 そして、何よりこう思いました。

 超楽しい!

 誰かに認めてもらいたいと、いつの間にか書くことを手段としていた気持ちから解放された瞬間でした。
 
 そんなこんなで、ことば遊びが僕自身好きなこともあり、そるとばたあ@ことばの遊び人と名乗り、今現在、エンタメショートショート作家として楽しく活動しているところです。

 普段は400字のショートショート投稿サイトSSG(ショートショートガーデン)をホームグラウンドとして活動しており、短いお話の中から音を体感できる物語(曲)を制作し、発表しています。 

 音を体感する?

 とても感覚的な表現ですよね。中々、言語化することも難しいのですが、僕が400字ショートショートを創作する上で、意識している点を3つ挙げてみたいと思います。

①リズムやメロディは、文体や言い回し
②歌詞は、ストーリー
③アレンジは、ことば遊び

 この3点は常に意識して、物語ごとにテンポ感や雰囲気を変えて、様々な物語調を生み出すイメージです。

 一昨年は、SSG上でショートショートのアルバム、1st Album『WONDERMAKER』を発表し、大切な仲間の力もお借りして、フィジカル(スクエア型の本)も製作しました。

(↑左がスクエア型本、右がショートショートのポストカード。どちらもファンクラブNo.0兼マネージャーむうさんプロデュース)


 簡単な自己紹介は一旦ここまでにして、400字のショートについては来週upするnoteで【LIVE形式】という形で、改めて紹介していきたいと思いますが、今日はことばの遊び人のモチーフにもなった僕の書いた400字の物語(曲)をご挨拶変わりにひとつ紹介させて下さい。
 
 楽しんで読んで下さいますよう!

 【甘乞い】

 
 世界を掛けて回る言葉遊び人がいた。舌世の言葉たちを口説く旅。
 男の口にかかれば、すべて上手いこと言った。
 語尾砂漠、韻土、洒落神戸。
 様々な土地を旅しても、男には忘れられない言葉があった。
 故郷だ。
 ショーウィンドに詩的なワードを見かけては、愛する故郷によく例えたりした。

 旅を終えた男は故郷に帰り着いた。ひどい有り様だった。
 長くアイデアが降らず、創作物は枯れ、村人の頭も固くなり石化していたのだ。
 男は甘乞いをすることにした。甘い言葉を捧げ、甘雲を呼ぶ古くからの儀式。
 休みなく、空を甘くて上手い言葉で口説く男。
何日めだろう。
 男の言葉が響いたか、吹き出しのような甘雲が現れた。甘雲は語呂語呂鳴り、やがて字が降ってきた。
 字は大地の栄養文となり、華が咲き、文脈は流れ、村人も閃いた顔だ。

 安堵した男は座り込んだ。
 遊び疲れたのか、指輪にしていた宝物の句点を置くと、もう何も言わなくなった&。

 お読みいただき、ありがとうございます!
 
 400字の短い物語の中に、音楽やファンタジーやことば遊びを詰め込んだ僕なりのエンターテイメントを多くの方に届けていきたいと本気で思っています。
 
 少しでも気になった方やよくわからないけど面白そうだなぁと思ってくれた方は、今後も僕note(スキマスイッチみたい)をチェックしていただけると、より作風とコンセプトを理解していただけると思います。

【LIVE形式】のnoteも近いうちにupするので、良かったらまたふらっと遊びにきて下さい!

文章や物語ならではの、エンターテインメントに挑戦しています! 読んだ方をとにかくワクワクさせる言葉や、表現を探しています!