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Life Cinematic 2004-2010

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2004年から2010年にかけて書いていた映画エッセイをnoteにお引越し。 不定期更新。時間があるときにまとめて載せていきます。
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2020年9月の記事一覧

心待ちにする未知のもの-ターミナル-

少しさかのぼるが、イタリアへ旅立つその日観た映画の話。 まだ冬休みには幾日かある。 成田…

田中優子
3年前

秘密の園-ロスト・イン・トランスレーション-

きのう今日と、1泊2日で箱根に行った。 残念ながら会社の研修旅行なので、「ゆったり」という…

田中優子
3年前
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次の季節-となりのトトロ-

日曜日、横浜三渓園に出かけた。 本来なら桜が一番綺麗なときに行くものだろうけれど、ちょう…

田中優子
3年前
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美術館に行った日-トーマス・クラウン・アフェア-

美術館は、好きな場所のひとつだけれど、東京ではなかなか足を運ぶことがない。 なぜという特…

田中優子
3年前
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淡い季節-四月物語-

今年初めて素足にサンダルを履いてでかけ、ビニールシートの上で足の裏が土で汚れるのを少し気…

田中優子
3年前
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キャンディードロップス-エターナル・サンシャイン-

初めて保育園に行った日、4歳の私と2歳の弟は、小さな遊戯場を囲むセメントの段差にかわいらし…

田中優子
3年前
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趣味の副産物-ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月-

かつては履歴書なんかの趣味欄に、何を書こうか結構迷った。 ありきたりなことを書くのが、なんだか情けない気がするのだ。 「映画鑑賞」とか「音楽鑑賞」とか「テニス」とか。 趣味が「映画鑑賞」と書くんだったら、年間最低100本は映画を観るくらいじゃないとお話にならない。 「音楽鑑賞」と書くんだったら、古今東西の音楽に精通してウンチクが語れなければならない。 「テニス」と書くなら、毎週末はテニスに耽るとか、夜更かししてテニストーナメントの衛星放送を観るとかいうハマり方をしていなけれ

風邪気味-めまい-

本日は、少し風邪気味。 季節の変わり目は体調を崩しやすい。 昨年の今頃も、微妙に風邪を引…

田中優子
3年前
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3月31日-星降る夜のリストランテ-

3月31日は、毎年少し特別だ。 多くの日本人にとってはそうかもしれない。 人為的にせよ、3月…

田中優子
3年前
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ミュージカル映画考-マイ・フェア・レディ-

「オペラ座の怪人」をご一緒した方から、そのサントラをいただいた。 映画のサントラというの…

田中優子
3年前
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ディティール-アメリ-

何年か前にブームになったフランス映画「アメリ」。 全編を通じて好みの映画だけれど、ピンと…

田中優子
3年前

ルビー色のチェリー-恋愛適齢期-

「10年後、男性に好かれる自分でいたいですか?女性に好かれる自分でいたいですか?」 およそ7…

田中優子
3年前
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春なので-きみに読む物語-

穏やかで柔らかな風は、春のしるし。 なぜこうもこの季節には、心が軽くなるのだろう。 (幸い…

田中優子
3年前
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Lonely Boy's Life-アバウト・ア・ボーイ-

ちょうど「ブリジット・ジョーンズの日記」の第二作が公開され話題になっているけれど、男性はあの映画をどう観るのだろう。 30過ぎれば、あるいはそれに近づけば、女性と同じように男性も、不安や焦りや切なさや意固地さや、複雑な「大人的感情」に襲われて、思わずブリジットに感情移入したりするのだろうか。 それとも、「負け犬女」を憐れみを持って冷静に観察するばかり? 「ブリジット」男性版。 そんなフレコミで2002年に公開された映画がある。 「ブリジット・ジョーンズの日記」ではイケメ