キラキラ✨ひかる 093_20240526
たまごが先がニワトリが先か
ここに一人の脱サラした男がいる
長年の夢であったカフェを開くことになった
彼は「疲れている人を癒すための穏やかな空間を提供したい」と思い、カフェを思いついた
彼は自分がこれまでサラリーマンとして働いてきた中で、疲れている人がなんと多いことか!自分がそれを絶対に癒す側の人間になるんだ、と強い気持ちをもって転職した
生まれて初めて「やりたいこと」を見つけたようでワクワクした
しかし、彼は長年サラリーマンしかしてきておらず、珈琲を飲むのは好きだったが、上手に珈琲を入れる自信はなかった
カフェを開くのにあたり、珈琲だけでなく軽食も準備した方がいいと考えてはいるが、それほど料理には自信がない
さて・・・
彼はまずは物件を探しに歩いた
程よく気に入る物件が見つかった
予算の範囲内だった
きっとお客さんを癒しの空間に誘える、そんな雰囲気のある場所だった
物件が決まったから、安心だ
あとは珈琲を提供するための道具、カップなどの食器類、ちょっとした本を準備して、インテリアを整えて・・・
同時に料理の勉強も始めた
これはなかなか苦戦した
思うように美味しいものが作れない
周囲にはライバルらしき店がたくさんある
オープンにあたりチラシも作った
口コミで広がるようにとSNSにも投稿してみた
「お客さんたくさん来てくれるといいな~」
開店後、思うように客が来ない
男は困惑した
こんなはずじゃなかったのに・・・
店の宣伝が足りないのか
どうやったら客が増えるのか
せっかくお客さんが入ってくれても珈琲や軽食がまずかったらどうしよう?たちまち悪評がたったら困る
そもそもオレは何がしたかったんだっけ?
「癒しの空間を提供」することが目的だったはず
でもお客が来ないってことは、癒しの空間を求めている人はオレが思うほどいないんじゃないのか?
男は途方に暮れている・・・
もし自分の知り合いにこういう人がいたら、私だったら何と言って励ますだろう?
「まずはカフェ(癒しの空間)ができたことを知ってもらうこと」じゃないかな?
と言うと思う
「あなたは「癒しの空間を提供したい」と思っているんでしょ?美味しい珈琲を提供したいのではなく、美味しい食べ物でもなく、空間の提供なんだよね?」
「そこでどう過ごすかは人それぞれ。みんな目的が違うかもしれない。美味しい珈琲や食事で勝負しなくてもいいんじゃないかな?」
「あなたが得意とするところで「これだけは」を譲らないようにすればきっとオリジナルになるはずだよ」
「お客さんが少しずつ入ってきて、お客さんがどういう風に過ごしているか観察しながら、自分のカフェをゆっくり築いていけばいいんじゃない?」
「とにかくお客さんをゲットすることが先決だな。宣伝頑張れ」
うぉんのすけ、そういうことだ。まぁ、頑張れ!
明日につづく・・・
<1年前の”ほのぼの日記”>
身体障がい者になった元同僚の加藤先輩(仮称)に対する気持ちいっぱいの短歌
<2年前の”つれづれ日記”>
今の私はこの時の私に胸をはって言えるだろうか
あの時辞めて正解だったね!今は最高だよ!と
今はまだ疑問が残る
でもこれから・・・だ!
タイトル画像は、はそやmさんの作品です。「キラキラ✨ひかる」シリーズのために、ボルダリングをするうぉんのすけ、子ども支援をするうぉんのすけをイメージして、オリジナルのものを提供してくださいました。はそやmさん、本当にありがとうございます💗
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