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廿壱の遊び

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しろいろの街の、その骨の体温の

 描く時の感覚は、ライターの音に近い周波数。  自分が初めて話した時のこと  非言語の堤防の先に見える曖昧に境界が霞む。僅かな光に触れたとき。  街中に巡る動線…

Ori
3年前
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しろいろの街の、その骨の体温の

しろいろの街の、その骨の体温の

 描く時の感覚は、ライターの音に近い周波数。

 自分が初めて話した時のこと

 非言語の堤防の先に見える曖昧に境界が霞む。僅かな光に触れたとき。

 街中に巡る動線と、粒子の媒介を眺めている。

 私のパレットを守りたいと思った。

 それでも本能が動けと言うのだから、自分の足を信じることにした。

 泳ぐすべを真似ぶ、学ぶ。

 いつかひとつになる日まで。

#備忘録 #小説 #村田沙耶香