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しろいろの街の、その骨の体温の

 描く時の感覚は、ライターの音に近い周波数。


 自分が初めて話した時のこと


 非言語の堤防の先に見える曖昧に境界が霞む。僅かな光に触れたとき。


 街中に巡る動線と、粒子の媒介を眺めている。



 私のパレットを守りたいと思った。



 それでも本能が動けと言うのだから、自分の足を信じることにした。



 泳ぐすべを真似ぶ、学ぶ。


 いつかひとつになる日まで。

  #備忘録 #小説 #村田沙耶香

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