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本当に存在を消されているのは「トランス男性」だという話
トランスヘイターの皆様が一生懸命「女消し」(メケシとよむらしい)なるワードをはやらせようとしている今日このごろですが
ほんとにひどいなこれ。「女消し」って具体的に何をすることなんだよ。 https://t.co/QgQ5K2EJkP
— bearscampに行きたいなおすけ (@nyaa_naosuke_su) March 9, 2023
本当に存在を消されているのは
「 ト ラ ン ス 男 性 」
なんですよね。
トランスヘイターの皆様が常々「トランスの問題」で騒ぐとき、彼らが想定しているのは「トランス女性」(男性として生まれて女性として生きている人)を指していて、「トランス男性」(女性として生まれて男性として生きている人)のことがまるで頭から抜け落ちているのです。
例えば滝本は
ピリオドって、月経の意味もあるんだな。日本語だとまさに終わりの意味だが、ここではトランス女性ら生物学的男性にも月経がある意味になろうと。
— 滝本太郎 (@takitaro2) April 26, 2023
欧米諸国の性自認至上主義運動家論者の発想は実に訳がわからん。日本のその活動家論者から、意味を教えてほしいです。 https://t.co/CF8N8fEddK
というようなツイートをしていますが、この画像に出ている人たちはトランス男性(とノンバイナリー)です。トランス女性ではありません。
トランス男性だから生理がある人もいる、というのは当たり前のことですよね。なにも難しいことはありません。
まあこの場合はオリロンドンというデマアカウントがトランス"女性"とツイートしているから引っかかったのでしょうが、以下のツイートでは
![](https://assets.st-note.com/img/1685429183815-grLzdKltaK.png)
女性として生まれたノンバイナリーな人を「トランス女性」だと思いこんで「男性器ありながらFやXの人がいる」などとツイートしているわけです。
この人がトランス男性かもしれないだなんて、滝本は考えもしなかったのでしょう。
この現象は滝本だけに限りません。
例えば以下の動画ではトランス男性と(おそらくシスの)男性が学校の男子トイレに生理用品を置くべきか議論をしていますが、染色体の話をしているシス男性は、「男子トイレを利用している(生理がある)トランス男性」が実際に存在していることがまったく理解できていません。
学校の男子トイレに生理用品を置くべきか?
— Lena (レナ)🐻❄️ (@lenaaa412) May 28, 2023
議論する学校の先生とLGBTQの人々。まず「男性とは何か」について意見が合わず、「月経があるのはシス女性だけではない。トランス男性もある」という発言も(シス:性自認と生まれ持った性別が一致している人)。どのように解決策を見出すのか… pic.twitter.com/Up4OvsdRGu
この動画を見てコメントを付けている人たちの中にも、トランス女性の話だと思いこんでいると思われるツイートがかなりたくさん見られました。
「トランス男性」というのは生物学的に女性の身体で生まれた人で、性的違和を感じて「男性にトランスした」人のこと。特別な事情がないかぎり月経があるのは当たり前。「トランス女性」はその逆。勘違いしているのではないか? https://t.co/JVGrLWlrG1
— mold (@lautream) May 29, 2023
出生時に女として戸籍登録された人たちを無視するよな〜、こいつら。
— みゆき☀ (@KiWi20201130) May 30, 2023
トランス男性とシス男性のカップルで子を授かる人も居るし、治療を受けていない未成年も居るから全く異常では無い。 https://t.co/KO8j8t4zF5
トランス男性のことが頭からすっぽり抜けていれば「男性にも生理がある」という議論はなんのことか全く理解できないでしょう。当然です。
また、最近では「シス女性」と呼ぶのをやらたらと拒んでいるトランスヘイターが見受けられますが
この人は高校の科学でシストランス異性体とか習わなかったんでしょうか。有機の時間寝てた? https://t.co/7II7XM3jBE
— bearscampに行きたいなおすけ (@nyaa_naosuke_su) May 22, 2023
「シス」は「トランスではない」という意味合いしかありません。
彼らは「生理がある人は(シス女性じゃなくて)女性だろ」と言いたいのだと思いますが、やはりここでも存在が忘れられているのが「トランス男性」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1685429827882-72geLOhFiT.png?width=1200)
もしかりに、「トランス女性=男性、トランス男性=女性」とする立場を取ったとしても、やはり「女性」の中に「トランス男性」と「シス女性」を区分する必要性が必ず生じます。
そこを完全に無視しているのが「シス女性」というワードを拒んているトランスヘイターなのです。
アメリカでは、「トイレは生まれ持った性別で利用することを強制する」という法案が一部の州で出されていますが、これもやはり想定しているのは「トランス女性」だと思います。ここでも「トランス男性」の存在を忘れているとしか言いようがないでしょう。
"以下に示す6人のトランス男性は、出生時に全員が女性であると割り当てられていました。デサンティスは本当に女子トイレを使うのが理にかなっていると考えているのだろうか、そしてフロリダの共和党女性たちはそれについてどう思うだろうか、と私は疑問に思っている。" https://t.co/Rnv7XNlszy
— bearscampに行きたいなおすけ (@nyaa_naosuke_su) May 20, 2023
イギリス政府やトランスヘイターたちが推進する「生まれ持った性」でトイレや更衣室を使用することを強制するのをガチでやると、この人(トランス男性)が女子トイレを使用することになるよ、という話。 https://t.co/jkgV9TBh84
— bearscampに行きたいなおすけ (@nyaa_naosuke_su) April 6, 2023
トランスヘイターの中には「トランス男性はちょっとボーイッシュな見た目の女性のことだろう」くらいに考えている人が多い印象ですが、実際のトランス男性はかなり体を鍛えていて髭をはやしている人が少なくありません。「男性に見せたい」と努力をしているのだからそれらは当たり前のことです。男性ホルモンを接種していれば、性器の手術をしていなくても髭は生えます。
トランスヘイターは「トランス女性が女子トイレに入るのが合法化されれば怪しげ目的の男がトランス女性だと言い張って女子トイレに入ってくる」という理屈を多用しますが、もし仮に生まれ持った性でトイレを使用することを強要するならば、「怪しげ目的の男」はトランス男性だと偽ってトイレに入るという話であり、結果に大差はないでしょう。
「怪しげ目的の男」をどうにかしなければならないという話であり、LGBTの権利を保護するかどうかと「怪しげ目的の男」には関係がありません。
JKローリングが「生理のある人」というワードに反応して「生理のある人は女性のことでしょ?」「女性を消そうとしている」などと騒いでいましたが、「生理のある人」というワードが包摂しようとしているのは「トランス男性」であってトランス女性ではありません。
JKRが怒られてたのは「トランス男性」を無視したからだよ。そしてトランスヘイターがトランス男性を無視しているのは今でも変わってないどころか酷くなってる。 https://t.co/wENn8IBSKB pic.twitter.com/RaRDVwG1Ys
— bearscampに行きたいなおすけ (@nyaa_naosuke_su) April 28, 2023
「トランス男性」の存在を忘れていることこそ、トランスの議論が拗れる原因ではないでしょうか。
トランスヘイターの皆さまがトランス男性の存在をきっちりと認識できれば、トランスの議論がもうすこしマシになるような気がします。
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