反差別とモラルハラスメント
高井ゆと里氏がThreadsでこのような投稿をしていたので紹介しておきます。
反差別をしている人の中に、反差別を武器にして他人を支配しようとする、ハラスメントをこなう人がいる、という重大な指摘です。
ほぼ同様の趣旨を、「就活セクシズム」に反対をしている水野氏も投稿していますのでそちらも紹介しておきます。
はっきりとは書いてませんが、ふたりとも念頭にあるのはおそらく李琴峰さんの件だと私は解釈しました。
李琴峰さんの件については前回書きましたが
実は、RINGOとかんぴんが李琴峰に対して攻撃をしているのを見て、私は最初の段階で、RINGOとかんぴんは李琴峰に対して「モラルハラスメントをしている」という判断をしていました。
というのは、私自身が反差別を掲げた人たちから「バイセクシャル差別をしている」などという話を捏造されてハラスメントを受けた被害者だからです。
彼らは、一度敵と認定した相手を尋常でないほど苛烈に、執拗に攻撃をします。私がどれだけ「バイセクシャル差別ではない」「誤読だ」と説明をしても、説明をした投稿からさらに誤読をしてハラスメントを加速させます。
RINGOとかんぴんの二人も、私にたいしてバイセクシャル差別をしているなどという言いがかりをつけてきた連中の一部でした。
桃源郷ZINEや、ペド差別騒動などなど、更にもっと前からこのようなリンチはずっと続いていて、被害者がすでにたくさんいるのです。
就活セクシズムの水野氏も、そのうちの一人です。
李琴峰氏の件に関しては、これまで連中に言いがかりをつけられてきた人たちが集結してかんぴんがハラスメントをやっていることを指摘してきたというのもあって、徐々にハラスメントであるというのが広がってきているようですが、未だにかんぴんが行ったハラスメントを認めない人がいるようです。
そのうちの一人が、桜田えらです。
桜田えらは、トランスの子どもを持つ親でありトランスアライとして活動している人物であり、とても良い動画を作っている人なので私もThreadsでフォローしていたのですが、この件については一貫してかんぴんの加害行為をないものとしているのが、私にはとても衝撃的でした。
たとえ、李琴峰氏がトランスジェンダーであることを見抜けなかったとしても、かんぴんのやっていることがモラルハラスメントであるというのは誰の目にも明らかだったと思います。
李琴峰からかんぴんに送ったDMが「マイクロアグレッション行為」だとしても、それを李琴峰には無断で公開をしたうえで無関係な清水晶子等や反差別ZINEの編集に言いふらして「反省撤回謝罪」を求めて無視を要求する行為はどう考えても正当化できないでしょう。
また、李琴峰氏がいってもいないことを捏造しているのはとても悪質です。
ましてや、李琴峰がトランスジェンダーであることがわかったうえで、まだかんぴんの行為をスルーしているのはとても納得ができません。なぜ、百田尚樹の性自認を疑うのが差別だと考えている人が、李琴峰氏をシスジェンダーだと決めつけて騒いだことを問題視しないのでしょうか。かりにかんぴんが被害者だとしても、被害者だからといってミスジェンダリングをしてよいわけがありません。かんぴんを批判しないことは桜田えらの主張そのものの正当性に関わる大問題だと、私は考えています。
桜田えらは「かんぴんたんさんは李さんをシス扱いしたことについて謝罪された」としていますが、実際のところは、李琴峰氏がみていないところで「確かに間違いだったと思う」と述べたのみで、「シスプレイニング」をしているなどと言いふらしたことや、悪意のある誤読をしていることについては一切反省していない。
別の投稿では「李さんが受けたアウティング被害はこれまた別個の問題です。アウティングは非道であり、到底許されることではありません。」等と書いていますが
この投稿でもやはり、かんぴんが李琴峰に対して「シスプレイニング」という言いがかりをつけたことや悪質な誤読を繰り返していることについては一切触れられていない。それどころか「全ての問題をごちゃ混ぜにしてに語るべきではない、ということだと思います。」などとかいて、かんぴんがやっている加害の指摘を無効化しようとする姿勢すら見せているのは、もはや二次加害行為に等しいのではないだろうか。
おそらく桜田えらは、私や私に同調する人たちが、かんぴんが主導しているわけではないことまでかんぴんのせいにしようとしているなどという誤解をしているようですが、私はこの件やいままで連中が起こしてきた様々な事件が、かんぴんとりんごの二人だけの責任だなどとは最初から思っていない。
問題は「差別を指摘する側は間違ったりしない」という思い込みで他人を糾弾しているほとんどの人たちの読解力が壊滅的になっていることであり、かんぴんとりんごの二人だけの問題ではないのだ。主導しているわけではないからオッケーなどという話ではない。
連中の中から坪井が消えて、村上が消えて、しぃが消えて主導的な立場の連中がみんないなくなっても、りんごとかんぴんの二人が同様の行為を繰り返したように、前回のモラルハラスメントを主導したやつが消えようとも、同じグループの人たちが何度でも何度でもモラルハラスメントを繰り返すわけである。
問題は、桜田えらまで含んだ、「界隈」全体にあるのだ。かんぴんやりんごの二人だけの責任ではない。
私や水野氏が指摘しているのはここである。
「界隈」のなかで、誤読であること見抜いて「書いてないことを書いたように言うのはだめだよ」「誤読で他人を批判するのはNGだよ」と冷静に主張する人がいたら、かんぴやりんごがいくら扇動したとしてもモラルハラスメントが集団で行われることはないだろう。しかし、連中はむしろ他人の誤読に同調して「私もそう書いているように読める」などといい、誤読を強化してしまうのだ。
「限界ハンサベツ界隈」(私はこのワードを採用していないことは強調しておく)などという表現に対して反感があるのは私もよくわかりますが、その反感を使って指摘されていることを無効化していると、今後もやはり同様のモラルハラスメントを繰り返すことになるだろう。
ここは一度、立ち止まってよく考えてほしい。
桜田えらがやらなければならなかったことは、かんぴんの加害行為を黙って見逃すことではなかったはずだ。「被害者」を「加害者」にしないために、むしろかんぴんの加害行為は加害行為だよと指摘しなければならない。言い換えれば、かんぴんを加害者にした責任は桜田えらにもあるよということだ。
「差別」の被害を受けたことは他人へのハラスメントを正当化しないこと、他人が差別の指摘をしているからと言って、よく内容を把握しないままそれに同調してはならないこと、誰に対しても誤読を使って攻撃をすることはNGであることはよくよく確認しておいてほしい。それらの行為が、トランス当事者まで不幸にしてしまうことは今回の事件でよくわかるだろう。