見出し画像

追悼『ニュー・シネマ・パラダイス』を聴く日

作曲家のエンニオ・モリコーネさんが91歳で亡くなった。


今日は雨で仕事が休み。「休みになったらやらなきゃ」ということがたくさんある。映画を見ることはできないが、いつものポルノグラフィティをやめて『ニュー・シネマ・パラダイス』のサントラ盤を1日聴こうと思う。


わたしは何事に対しても広く浅く。しかも好みに偏りがある。映画もそう。音楽の仕事をしていたので、曲がきっかけで見ることが多い。そして好きなものは何度も見る。その時だけは狭く深く。

『ニュー・シネマ・パラダイス』も曲からだった。評判も知っていた。ただわたしの中で「見たい。いつか見なきゃ」が募ると逆に遠ざかって行く。「いい加減な気持ちで見てはいけない」と思うのだ。損な性格だと思う。

で、初めて見たのが3年前。公開から約30年。何年温めてきたのだろう。笑ってください。


映画に関しては皆さんのほうが詳しいだろう。DVDを両方買い、ちゃんと考えて劇場版から見た。それから完全版。完全版は見ないほうがよかったという思いと、見たからこそ判った事実と。

複雑な思いを抱えながらも、その世界にいつまでも浸っていたい。グーグル・マップでロケ地シチリア島パラッツォ・アドリアーノの街中を歩いた。完全版のサントラを聞きながらなので、曲に合わせて時々泣く。

旅立つ駅はロケ地が全然別の場所だったという事実に少々がっかりしながら、駅周辺がどう変わったかをDVDと見比べた。トトになったつもりで列車の車窓から、コマ送りで駅の花や木を何度も見た時は、自分にストーカーの素質があると思った。


長くなってしまいそう。9:00が過ぎた。もう動かなきゃ。実はさっきから、スマホの字がにじんでよく見えない。曲のせいだ。やらなきゃならない細かな色々を、ちゃんとこなせる自信がなくなってきた。きっと寝る前には、完全版のDVDを見ている自分がいる。


エンニオ・モリコーネさん。
素敵な音楽をありがとう。
ご冥福をお祈りいたします。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?