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強気な失恋ソングが大ヒット中🔥弱冠17歳、GAYLEのライブ・レポート!

皆さんは、「abcdef…」ときたら次に続くアルファベットは、何だと思いますか?
この記事の中だけでは、「G」と答えた人も「U」と答えた人もどちらとも正解になる世界線へようこそ!

何故なら、弱冠17歳のシンガーソング・ライターのゲイルが書いた歌の題名は「abcdefuと続くからです!

この曲は去年8月にリリースされ、彼女はAtlantic Recordsと契約。
そしてTikTokにてバイラルヒット!この曲のMV再生回数は1億回以上!と凄まじい勢いでスターダムへと駆け上がった彼女。

LAロキシー・シアターにて、3月14日に行われたライヴ・レポートが、現地在住の音楽ジャーナリスト、鈴木美穂さんから到着いたしました。

2022年3月14日「feeling it together tour」ロキシー・シアター公演ライブ・レポート


デビューEP『a study of the human experience volume one』の発表に伴い、17歳のシンガーソングライター、ゲイルが初のヘッドライナーツアー「feeling it together tour」に乗り出した。彼女のホームタウンであるナッシュビルの公演に続き、3日14日にロサンゼルスのロキシー・シアターで行われた公演を訪れた。

2021年にリリースされた「abcdefu」は、TikTokで彼女の動画がヴァイラルになってからラジオでも大ヒットし、ビルボードのグローバル・チャートでは首位を達成、全米シングル・チャートでも最高位3位を記録している。この曲と共に彗星のように登場して世界のトップに君臨した大型新人のショウだけあって、ソールドアウトだ。とても親密な雰囲気の小さなクラブ内は、高校生から大学生ぐらいの男女で一杯になっている。入り口でワクチン接種済みかを確認されるため、マスクをしている観客はステージから6フィート(2Mくらい)以内にいる人達ぐらいで、コロナ禍以前と変わらない熱気がクラブの中に充満していた。

ステージの幕が上がり、スポットライトの下にゲイルとドラマーとギタリストが登場。場内は一気に熱狂に包まれた。へそ出しTシャツに黒いパンツ姿で白いベースを手にした彼女が歌い始めた瞬間に、そのディーバ級の歌声に電撃的な衝撃を受けた。凄い。CDやストリーミングで聴くよりもずっと深みのある、パワフルで瑞々しいヴォーカルだ。ゲイルはアレサ・フランクリンに大きな影響を受けたそうで、アトランティックとレコード契約を結んだ時も、アレサと同じレーベルに所属できることがすごく嬉しかったとラジオの取材で語っていた。そんな彼女の生々しいヴォーカルに、アレサに通じるソウルを感じずにはいられなかった。10歳の頃からモールやバーなど、あらゆる場所のステージに立って歌ってきただけのことはあって、パフォーマンスも堂々としていてこなれていて、貫禄すら感じる。とはいえ、歌い終えて

「私はゲイルだよ。見にきてくれてありがとう」

と笑顔を見せた時の彼女は愛らしい17歳で、気さくな人柄が伝わってきた。

続いて、今年1月に発表されたシングルの「ur just horny」

「あんたはただヤリたいだけでしょ」

と、セックスをしたことで関係が変わってしまった友人に思いの丈をぶちまける痛快な曲で、観客はさらに盛り上がりを見せた。「abcdefu」と同様、彼女の曲はどれも10代女子のリアルな感情をダイレクトかつシンプルに語っている。そのぶっちゃけた感じが凄くティーンらしいのだけれど、彼女の歌詞は本質を鋭く突いているので、青春時代など遥か昔の大人の胸にも、絶妙に刺さる。そして同時に、楽しい。音楽の街ナッシュビルで、すでに何年もソングライター達と曲作りを重ねてきた彼女は、非常に優れたソングライターでもあるのだ。

「ここで、私がこの活動をするための道を切り拓いてくれた全ての女性アーティストに、ありがとうって言いたい。昔は今よりずっと大変だったし、彼女達のおかげで私はこのステージに立てているから」

と、70年代から数々の偉大なバンドやアーティストがプレイをしてきた歴史的なクラブのステージに相応しいMCを語った後、ゲイルジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ「バッド・レピュテーション」のカバーを披露した。彼女がギターを高く掲げ、長い髪を振り乱しながら熱唱する姿はまるでロックスターで、また痺れた。こんなに痺れるライブは、本当に久しぶりだった。ベースかギターを弾きながらのエッジーな曲だけでなく、キーボードの弾き語りの曲もあり、彼女の多才ぶりにも驚かされた。

ラスト曲は勿論、「abcdefu」。ギターのイントロが始まった途端に沸き立ったファンに、「この曲は完全に私の人生を変えたんだ。ここにいる皆のおかげだよ、ありがとう」とお礼を言って、ゲイルは世界中を席巻しているアンセムを歌い始めた。サビの部分で「皆で!」と彼女が煽ると、大合唱が巻き起こった。そして最後に、彼女は一旦バンドの音を止めてアカペラで観客全員に合唱させ、皆の心を一つにしてショウを終えた。

ゲイルは本当に驚異的なアーティストだということを、全身で感じられたショウだった。今後もEP『a study of the human experience volume one』から、次々にヒット曲が誕生することだろう。(鈴木美穂)

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読んでいるだけで、会場の熱気が伝わってくるような、アツいライブ・レポートをお届けいたしました🔥

いつか来日した際には、この記事にも記載されているような、痺れるコンサートをぜひ刮目して頂きたいです✨

ゲイルの最新EPは全曲捨て曲なし!温かくも時に鋭く人生を見据える彼女の目線からでる言葉の節々が心に刺さる傑作となっています。

これからの彼女の活躍をお楽しみに✨


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