諜報業界用語: 「シリア反政府勢力 HTS」 <- シリア暫定政権の主
今回は「シリア反政府勢力 HTS」について見ていきましょう。
いくらHTSが政権を倒しても、イスラム教各宗派にキリスト教までいるシリア、そう簡単に安定するとは思えないのですが...
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シリア反政府勢力HTSとは?
「シリア反政府勢力 HTS(ハイアット・タハリール・アル・シャーム:Hay'at Tahrir al-Sham)」: アラビア語で「解放の委員会」という意味を持ちます。
HTSの前身
HTSは、かつてアル・ヌスラ戦線と呼ばれていました。アル・ヌスラ戦線は、アルカイダとつながりが深いイスラム過激派組織として知られており、シリア内戦初期からアサド政権に対して激しい抵抗を続けてきました。
しかし、アルカイダとの関係を正式に断ち切り、穏健化をアピールするために、2016年に組織名をHTSに変更しました。
HTSの特徴
イスラム主義: イスラム法に基づいた国家建設を目指しています。
過激思想: 過激な思想を持つメンバーも含まれており、テロ活動に関与した疑惑も指摘されています。
軍事力: シリア北西部イドリブ県を中心に、一定の軍事力を持っています。
政治勢力: イドリブ県では、事実上の支配地域を確立しており、独自の行政機関を運営しています。
シリア内戦におけるHTSの役割
HTSは、シリア内戦において重要な役割を果たしてきました。
アサド政権への抵抗: アサド政権に対して激しい武力闘争を展開し、政府軍との間で激しい戦闘を繰り返してきました。
他の反政府勢力との関係: 他の反政府勢力との間で、同盟関係を結んだり、対立したりと複雑な関係を築いてきました。
人道支援: イドリブ県で、住民に対する人道支援活動も行っています。
問題点
HTSは、その過激な思想やテロ活動への関与が疑われることから、国際社会から厳しい批判を受けています。また、他の反政府勢力との間での対立も、シリア内戦の長期化の一因となっていました。
まとめ
HTSは、シリア内戦において重要な役割を果たしているイスラム主義勢力です。その過激な思想や軍事力、そして複雑な政治状況は、シリアの未来を左右する重要な要素となっています。