武器商人秘書オリガのノートブック#12: 「量子コンピュータ&どのぐらい速いか」 <ー 軍事に使ったらどうなりますかね~

今回は「量子コンピュータ &スーパーコンピュータの比較」について見て行きましょう。

「量子コンピューター」: 量子力学の原理に基づいて設計されたコンピュータです。従来のコンピュータは「0か1か」の「ビット」で情報を処理していますが、量子コンピューターは「0と1の両方を重ね合わせた状態」をとる「量子ビット」を使って計算します。この「重ね合わせ」の性質を利用することで、従来のコンピュータでは解くことが困難な問題を高速に解くことができます。

量子コンピューターを使ってテストしたら、数億年かかると考えられていた分子の構造を解明する計算を、わずか数時間で解くことができました。これは、量子コンピューターの圧倒的な計算速度を示す例となっています。

特徴:

  1. 量子ビット(qubit): 量子コンピューターでは、通常のビットとは異なる量子ビット(qubit)を使用します。量子ビットは、量子力学の原理に基づいてスーパーポジション(重ね合わせ)やエンタングルメント(相互依存)の状態を持つことができます。

  2. 並列処理の能力: 量子ビットの特性により、量子コンピューターは膨大な数の計算を同時に並列処理することが可能です。これにより、特定の問題やアルゴリズムの解析や最適化において、従来のデジタルコンピューターよりも高速な計算が期待されます。

長所:

  1. 高速な計算能力: 量子コンピューターは、一部の問題やアルゴリズムにおいて非常に高速な計算能力を発揮することができます。特に、量子並列性を利用することで、素因数分解や最適化問題などの難解な課題に対して効率的な解法を提供できる可能性があります。

  2. 新たなアプリケーションの可能性: 量子コンピューターは、従来のデジタルコンピューターでは解けなかった問題やシミュレーションを扱うことができるため、物質科学、暗号解読、化学反応のシミュレーション、機械学習などの分野で新たなアプリケーションの可能性が広がります。

短所:

  1. ノイズと誤り: 量子コンピューターは非常にデリケートで、環境やノイズの影響を受けやすいため、誤りやノイズが問題となります。エラーコレクション技術や量子エラーコードの導入により、誤りを軽減する試みが行われていますが、まだ課題が残されています。

  2. 限られた信頼性: 量子ビットの状態を正確に制御することは困難であり、特に大規模な量子コンピューターでは信頼性の問題が顕著になります。信頼性の向上やエラー率の低減には、技術的な課題が残っています。

これに人口知能のソフトウェアを載せたら、きっと凄いことになるでしょうね。

量子コンピュータを軍事利用することについてのちまたの噂では: 

ケース1:米国防総省の諮問機関である国防科学技術委員会(DSB)が、軍事への応用が最も期待される量子技術として量子センサー、量子コンピュータ、量子通信を挙げています。 

ケース:2 暗号解読能力を利用して敵のRSA暗号ベースの通信ネットワークから重要な情報を窃取する「量子攻撃」(quantum attack)が考えられます。

ただし、現在の一般的な暗号化システムであるRSA暗号(公開鍵暗号)を解読するには2,000万量子ビットの量子コンピュータが必要になるとされており、その実現は早くとも2030年頃から2040年頃と見込まれていますがあくまで噂です。

参考YOUTUBE検索キー: 量子コンピュータ

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