条約#2: 「北大西洋条約の第5条」

今回は「北大西洋条約の第5条」について見て行きましょう。

「北大西洋条約の第5条」 <ー 強烈。

「北大西洋条約の第5条(Article 5 of the North Atlantic Treaty)」: 北大西洋条約機構(NATO)の最も重要な条項であり、同盟体制の発動事由(casus foederis)を規定しています。

第5条は、ヨーロッパまたは北アメリカにおける1つまたは複数の加盟国に対する武力攻撃を、加盟国全てに対する武力攻撃とみなすことと規定しています。この場合、加盟国は、国際連合憲章の認める個別的又は集団的自衛権を行使して、北大西洋地域の安全を回復し及び維持するために必要と認める行動(兵力の使用を含む。)を個別的に及び共同して直ちにとることにより、攻撃を受けた締約国を援助することに同意します。

第5条は、NATOの根幹をなす条項であり、NATOが軍事同盟である理由もこの条項にあります。第5条が発動された場合、NATO加盟国は、攻撃を受けた加盟国を支援するために、兵力やその他の軍事力を投入することになります。

第5条は、1949年4月4日にワシントンで署名された北大西洋条約で規定されました。第5条が初めて発動されたのは、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件でした。NATOは、テロ攻撃を受けた米国を支援するために、アフガニスタンに軍を派遣しました。

第5条は、NATOの安全保障体制の根幹をなす条項であり、NATO加盟国が攻撃を受けた場合、加盟国全体が一致団結して対応することを保障しています。

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