なぜ作業療法士を目指そうと思ったのか

やりたいことが見つかったら、いつスタートしても遅くないと思っていました。

とはいえ…40代から新しいことにチャレンジするのはとても勇気がいることです。


私は幼い時期に亡くなった娘のことがきっかけとなり、作業療法士を目指すことを決めました。

娘は18トリソミーという先天的な疾患があり、心臓に合併症を抱え、生まれる前から短命であることを医師から宣告されていました。

娘は、歩けない、食べれない、発育が遅いだけでなく、生きることだけでも精一杯なはずの身体で命の大切さを私たちに伝えてくれました。

娘に出逢うまで知らなかった世界が、そこには確かにありました。

娘と私たち家族は、娘の誕生から多くの素晴らしい医療従事者や介護士さんたち、周りの人達に支えていただきました。

娘のことについては、また機会があれば触れたいと思います。

娘が生まれてからは、24時間娘のために生きていたと言っても良いくらいの生活だったため、娘が亡くなってからは何をして良いのかわからず、仕事を探す気にもなれなかったので、知人が運営する療育施設や病院へボランティアに行っていました。

娘と同じように病気や障害を抱えながら頑張っている子どもたちに会うことで、娘の存在を感じたいと思っていたのだと思います。

療育施設の先生に「まりこさん、作業療法士になったら良いんじゃない?」そんな一言が私の心にささり…その後はまるで作業療法士を目指すことが決まっていたかのように、決意してから専門学校が決まるまで1ヶ月ほどで進みました。

今後の人生を誰かの一言でいとも簡単に決断して即行動するとは自分でも意外でしたが、その一連の流れには不思議となんの迷いもありませんでした。

病気や障害を持つ子どもたちやご家族のために力になりたいという気持ちと療育施設で子どもたちに接している時、娘を感じることができて、とても楽しかったからだと思います。

少し長くなりましたが、そんな理由で40代から作業療法士を目指すことを決意しました。


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