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橋めぐり&下町散策【10】 尾竹橋・尾久橋 / 町屋・東尾久

コース: 町屋~千住桜木~東尾久~町屋(2011年4月17日)

町屋

予報では天気が悪くなさそうだったので出かけることにしたが、これほど良い天気になるとは思っていなかった。前々から計画していた隅田川の尾竹橋と尾久橋めぐりを決行して大正解だった。風もさわやかだし、先ずは上々。

千代田線の町屋駅から地上に出て、尾竹橋通りを隅田川に向かって歩き始めた。
少ししてから裏通りに入いると、細い路地にもかかわらずお店が並んでいた。古い建物も結構あってりして面白い。
スーパーでお握りとお茶を買い、尾竹橋通りに戻った。

尾竹橋と荒川土手

ほどなくして尾竹橋のふもとに到着。
明るいブルーのシンプルなデザインのアーチ橋は、どことなくおもちゃの橋のようで楽しい。
ここは川幅があまりないためか、あっと言う間に橋を渡ってしまった。

シンプルなアーチ構造の尾竹橋

次の橋まで隅田川沿いを歩きたかったが、工場や建物があって歩けそうにもない。
すぐそこに荒川も流れているので、そこの土手を歩くことにする。

土手の歩道は細い草の道で、その脇に急斜面があり、下がりきったところに舗装された自転車道と荒川の広い河川敷がある。
河川敷は草ぼうぼうである。
この土手からは荒川と隅田川の両方が左右同時に見えるはずだが、隅田川は建物がじゃまして見えない。

適当なところで草むらに腰掛けて、荒川の景色を見ながらおにぎりを食べた。
川の上ではモーターボートが行ったり来たりしている。舗装された自転車道は、ジョギングやサイクリングの人たちがけっこう通っている。

土手道をさらに行くと隅田川が見えるようになってきた。
そして巨大なタンクが並ぶ工場らしきところがあり、土手の高台からバッチリ見下ろせる。
こんな絶好の場所から、このようなものを見ることは滅多にないだろうと思い、スケッチすることにした。

千住桜木の工場(後方に隅田川)

土手に座ってゆっくりとスケッチをした後、次の橋へと土手道を歩く。
この辺りからは野球場が整備されていて、全部で5試合、そしてサッカーの試合もやっていた。

やがて荒川と隅田川を一気に越える日暮里・舎人ライナーの鉄道橋が見えてきた。
この鉄道橋の真横に、隅田川を横断する尾久橋が架かっている。

尾久橋と都電荒川線

尾久橋は上部構造の殆どない無味乾燥な橋である。
左側の歩道は日暮里・舎人ライナーの鉄道橋に邪魔されてあまり景色を楽しめないが、右側は文句なしに隅田川をエンジョイできる。
下流側にいま渡ってきた尾竹橋、上流側にまだ渡っていない小台橋が見える。

渡りきったところで橋の写真を撮ろうと思い川沿いの歩道を歩いてみたが、高さ2メートルぐらいの塀が視界をさえぎり、ほんのちょっとしか橋が見えなかった。

ほんの一部しか見えない尾久橋
(手前は高さ2mの塀)

橋の全長を撮るのを諦めて適当なところで路地裏に入る。
しばらくすると店舗がそこここと見えてきた。そのまま進むと路面電車「都電荒川線」の道に出た。
宮ノ前停留所まで線路沿いを歩き、尾久八幡神社でお参りをする。

尾久八幡神社

神社から道を渡って「宮前商店街」に入る。シャッターが下りているところが多いのは、定休日だからだろうか。

商店街を出ると巨大な鉄塔群が現れてびっくりした。うわああ。小さい建物が密集している細い通りを出たところだったので、ひと際印象的だった。

東京電力東東京支店の変電(?)設備

さらに行くと別の商店街、「はっぴいもーる熊野前」があった。
ここは開いている店舗が結構あって、賑やかな雰囲気だ。
通りは石畳、昭和っぽいお店が連列している。
南北に割と長く続く商店街だが、そのすぐ南に伸びる「おぐぎんざ商店街」もまた結構長い。
都電しか通っていないこのエリアに、商店街がなんと多いことか!

「おぐぎんざ」を出た後は町屋に向かって東に進み、「川の手もとまち商店街」、尾久橋通りを渡ったところの「おぐとぴあ23」を歩く。
古い看板の店舗がいくつか目に着いた。寂れたおもちゃ屋、昭和レトロな乾物屋、ひなびた豆腐店など、全部写真を撮ればよかったなあと後悔した。
かろうじて1か所だけ、カメラに収めた。

緑の窓枠が「おしゃれ」な栃木屋豆腐店

町屋アゲイン

町屋駅前に到着したのは5時を少し回ったころだった。
まだ明るいので尾竹橋通りの東側の路地をブラブラし、偶然通りかかった銭湯をスケッチした。

町屋1丁目の銭湯「千代の湯」

最後に町屋の駅前で黒糖ドラヤキを買い、本日の散策を終えた。

<振り返ってひとこと>(2022年夏)
路面電車の都電荒川線にはだいぶお世話になりました。2010年に線路沿いを歩き、その後も東京下町を散策する際には幾度となく利用させてもらいました。路上から乗車し、車窓からレトロな街並みを見ながらガッタンゴットンと移動する。町と一体となった気分になれて、いつ乗っても和みました。ありがとうございます。

※お店の情報は訪問当時の情報なので、最新の営業情報等は変わっている可能性があります。

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