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橋めぐり&下町散策【5】両国橋 / 浅草橋・両国

コース:浅草橋~両国橋~両国~鳥越~御徒町 (2010年11月27日)

隅田川最下流の勝鬨橋(散策当時)から中流部の言問橋の間で、ぽつんと1つだけ渡っていない橋、両国橋があることに気がついた。ということで、今日はその両国橋を狙い撃ちでウォーキングすることにした。 


浅草橋と柳橋

地下鉄の浅草橋駅から地上に出ると、JR総武線の高架橋が見えた。
ガード下は賑やかな商店街になっているようで、
行ってみるとビーズを販売しているところがかなり多く、
その殆どが鮮やかなターコイスブルーのビーズをたくさん飾っていた。

ガードを離れて両国橋の方角へ足を向ける。
裏道を選んで進むと神田川にかかる柳橋が現れた。
小さなアーチのあまり長くない橋だが、なぜか存在感がある。

神田川にかかる柳橋

 橋のすぐ横にはレトロな佃煮店が建っている。う~ん絵になるなあ、
と見ていたら、近くでカメラを持った集団が見えた。 
何かのイベントかしらと思いながら橋の上を歩き始めたら、
集団がパシャパシャしながら橋の上に移動してきた。
これは大変、とそそくさと橋を渡り切った。

屋形船と佃煮店

両国橋へ向かう前に、川沿いを少し歩いてみた。
向こう岸に船宿が数件並んでいて、屋形船が係留されている。
川沿いにはコンクリートの塀があり、スケッチブックを置くのにちょうどよい高さだ。これはチャンスと思い、屋形船をスケッチした。

神田川沿いの船宿と屋形船

先ほどの佃煮店をもっとゆっくり見ようと思い、柳橋に戻った。
橋の上からは店舗の裏側が見え、川の中に立っていることが分かった。
水中に立つ支柱の間に、黄金色の落ち葉が2~3枚、水に浮いていた。

「小松屋」佃煮店

1時間以上立ちっぱなしでスケッチしていたので、すっかり冷えてしまった。柳橋とお別れをし、早足に両国橋へと歩を進めた。

両国橋

両国橋は欄干端部のコンクリートの球体と、ラピュタの巨人を連想させる街灯デザインが特徴的だが、全体的に何となく冴えない感じがした。
渡り終わって橋の全容を見ようと思って土手を少し下ってみたら、
なんと橋全体が補修工事か何かでシートに覆われているではないか。
どうりでイマイチだったのだ。大変残念である。

両国橋(補修工事中)

両国橋を渡る以外は明確なプランの無い本日の散策。
とりあえずJRガード下の続きを見ようと思い、遠くに見える高架橋に向かって歩く。

両国界隈

高架橋にたどり着くと、そこは両国駅の西口だった。
ここも高架下に店舗が入っているが、殆ど飲食店のようだ。

 清澄通りが線路の下を交差するところでガード沿いを離れ、清澄通りを南下した。
歩いているとブックオフがあったので、衝動的に入店。すると、運よく浅草橋から御徒町までの下町散策コースを紹介している雑誌が見つかった。
このコースにしよう!ということで、両国橋に戻ることにした。

 両国橋に向かって大きな通りを歩いていたら、「横綱横丁商店街」の入口が見えたので、遅いランチを求めて商店街に入った。
車一台がやっと通れるぐらいの狭い通りだが、飲食店が豊富である。

江戸通りから蔵前橋通り

太陽がだいぶ西に傾いたころ、先ほど渡った両国橋をまた渡る。
渡った後は雑誌のルートに従って江戸通りへ。
ここは玩具や文具などの問屋街になっているらしく、
大型人形店の狭間に極小造花店などがあっておもしろい。
「人形の久月」を覗いたり、裏路地を少し回ってみたりしながら
北へと進んだ。

 蔵前橋通りに出たところで、進路を西方向に転換。
冬の日没は早く、辺りはだいぶ薄暗くなっている。
しばらくすると鳥越神社が見えたので、
街灯に照らされた境内に入りお参りをする。
人気が無く、黄昏の拝殿はひっそりとしていた。

「おかず横丁」と「佐竹商店街」

街灯の無い区間を通り過ぎると「おかず横丁」の灯が見えてきた。
商店街の看板にクリスマスライトが飾られている。
シャッターが下りているところが多くてやや寂しげだが、
殆どの店舗が昔なつかしの姿そのままで、
石畳や通りの狭さも相まって、温かみのある雰囲気だ。

クリスマスライトの「おかず横丁」

「おかず横丁」を出て御徒町へ向かう途中、
大通りから一つ入ったところの「佐竹商店街」を通ってみた。
広い通りの長いアーケード商店街だが、人が殆どいなく、
シャッターが下りているところが大半だ。
まだ5時を少し過ぎたぐらいなのに、なぜだろう。
(後で分かったのだが、「佐竹商店街」は日本で2番目に古い商店街で、
今でも賑わっている。きっと訪れるタイミングが悪かったのだろう。)

 商店街を出ると御徒町はすぐそこだ。
大江戸線、銀座線、千代田線など帰宅への選択肢はいろいろだが、
今日は銀座線を選んで家路につく。

<振り返ってひとこと> 2022年冬
散策当時の2010年は勝鬨橋が隅田川で最も下流に位置する橋でしたが、2018年にさらに下流に築地大橋が開通しました。この橋はまだ渡っていないため、今後の楽しみができました。

※お店の情報は訪問当時の情報なので、最新の営業情報等は変わっている可能性があります。


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