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橋めぐり&下町散策【3】言問橋・吾妻橋・駒形橋・厩橋・蔵前橋 / 押上~蔵前

コース:押上~言問橋~浅草~吾妻橋~駒形橋~厩橋~蔵前橋~蔵前 (2010年10月16日)

スカイツリーを見上げて

押上駅を出て京成橋を渡り、北十間川の南側を隅田川に向かって歩く。
運河の北側はスカイツリーの建設現場で、クレーンやパワーシャベルがあちらこちらで作業している。
現在の高さ448m。
まだ建設途上とは言え、真下から見上げるとかなりの圧巻だ。

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443m時点のスカイツリー

駅から現場周辺、さらには吾妻橋までも沢山の人が写真を撮っていた。

建設現場を通り過ぎてから運河の北側に移り、隅田公園に入る。
公園の西端に高速道路の高架橋が通っているが、その真下の公園道を進む。
ほどなくして言問橋への階段が見えてきた。

かもめに好かれた言問橋

淡いブルーの言問橋を渡る。
この辺りの隅田川は両岸が公園とあって、橋からの眺めは緑が多くて気持ちがいい。

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言問橋
橋の上は淡いブルーに塗装されているが、下部構造は淡い緑となっている

街灯の上にカモメの飾りがあるなあ、と思ったら本物のカモメだった。
面白いことに殆どの街灯にとまっていた。

浅草寄り道

言問橋を渡り切ると浅草エリアである。
言問通りを一つ入ったところの裏路地に、雰囲気のある小料理屋「山之宿」を見つけたので、そこで定食を。

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浅草「山之宿」

午後2時過ぎで本当は昼休みに入るところだったらしいが、有難いことに時間を延長してくれた。

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「山の宿」の小上がり席

食後は馬道通りを南下し、伝法院通りから浅草寺の仲見世に入る。

浅草寺の山門から雷門まで伸びる仲見世は、玩具、菓子類、土産物などが売られている人気の観光スポット。その中の「和泉屋」で家族が大好きな手焼き煎餅をお土産に買い、雷門を出て吾妻橋へと足を向ける。

赤い吾妻橋

吾妻橋を渡る前に少し川を楽しもうと思い、隅田川テラスに降りた。

テラスから吾妻橋の赤い3連アーチがよく見えた。欄干も街灯も同色に塗られた橋は、都会の風景に紅をさすように隅田川の両岸をつないでいる。

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吾妻橋

川向こうを見ると、高層ビルの壁にスカイツリーの姿がくっきりと映り込んでいた。

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アサヒビール本社ビルに映り込んだスカイツリー

さあ、この先は橋めぐりに専念するとしよう。
吾妻橋を渡り、川沿いの道を隅田川の下流に向かってずんずん進む。

青い駒形橋

駒形橋は路面上の青のアーチが特徴的。
端から端ではなく中央径間のみにアーチがあり、アーチの前後に石造りの小さなバルコニーが設置されている。
宙に突き出た半円形のバルコニーに立つと、川がぐっと近づいたように感じられた。

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駒形橋

駒形橋を渡って今度は隅田川の反対岸を進む。
下町風情を求めて裏通りを歩いたが、平凡な中層ビルばかりでおもしろ味がなく、自然に歩調が早くなっていった。
春日通りに出たところで左に曲がると、厩橋がすぐそこにあった。

緑の厩橋

厩橋は遠くから見るとエレガントな3連アーチの橋だが、アップになるとリベットボルトが目立ち、地味なグリーンの色合いも手伝ってかなり重厚な感じがした。
ただ、アーチとアーチのつなぎ目が流れるような形になっていて、数メートル先に目を移すと軽やかな雰囲気になる。

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厩橋

厩橋を渡ったところで、少しは昭和レトロな下町感を味わえないものかと川岸を離れてみる。しかし、選び方が悪かったのか、町工場が点在する中層ビルの通りしか見つからなかった。
諦めて川岸に戻り、堤防沿いの遊歩道をテクテク進む。頭上には高速道路が走っている。
蔵前橋が見えてきたところで隅田川テラスに降りた。

黄色の蔵前橋

黄昏の中、隅田川は穏やかな表情をしていた。
蔵前橋の方を見ると、3つの黄色いアーチが暮れなずむ街の風景の中でひときわ目立っていた。

蔵前橋

吾妻橋から赤、青、緑、そしてこの蔵前橋の黄色。
バラエティに富んだ橋の色が本日の橋めぐりを一層楽しいものにしてくれた。

蔵前橋を渡り終わると、もうすっかり日が暮れていた。
街灯に照らされた江戸通りを歩き、蔵前駅から家路につく。

<振り返ってひとこと> 2022年冬
確かこの日をきっかけに「隅田川の橋をすべて渡ろう」と考えるようになったと思います。鉄道橋や水道橋などを除いた徒歩で渡れる橋は26橋(散策当時の数)。楽しい目標となりました。

※お店の情報は訪問当時の情報なので、最新の営業情報等は変わっている可能性があります。

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