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橋めぐり&下町散策【最終編】千住汐入大橋 / 八広・墨田
コース: 八広~墨田~柳原~千住旭町 (2011年9月24日)
隅田川にかかる橋をすべて徒歩で渡るという目標をようやく先週達成できたと喜んでいたが、実は「千住汐入大橋」という橋が抜けていたことを後で知った。今日の散策テーマは、この橋を歩くことである。
墨田区:八広駅~墨田三丁目
スタート地点は墨田区北部の八広駅。そこから歩き始めれば、通ったことのない墨田区北端のエリアを散策しながら千住汐入大橋にたどり着くことができると思ったからだ。
八広駅を出て低層ビルが連立する3車線道路を北進する。コンクリートの多い都会の風景の中に、ちらほらと昭和な建物が見受けられる。
水戸街道を渡った辺りにレトロな店舗群が孤立した形で立っていた。その中の「倉持帽子店」が、とりわけ存在感を放っていた。
「海釣り帽」、「町会帽」などと書かれた黄色いサインが外壁に貼ってあり、窓ガラスを通して帽子がところせましと陳列されているのが見える。
様々な場面で色々な帽子をかぶっている人たちを想像して、楽しくなった。
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さらに進むと昭和な商店街「玉ノ井いろは通り」が西に伸びていた。
うわあああ、ここを行ってみたい!と思ったが、あらかじめ決めておいたルートから離れてしまうので我慢。
商店街から2つめの角を左折してローカルな通りに入る。
くねくねしながら東武伊勢崎線の線路に向かうこの道は、車1台がやっと通れるぐらいの幅である。両側にはアパート、一戸建て、町工場などが並んでいる。かまぼこハウスの教会もあった。
墨田区:墨田三丁目~鐘ヶ淵駅
そろそろ線路に近づいてきたかな、という辺りでお店がちらほらと現れてきた。
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仏具店の向かい側に「西町買い物通り商店会」の入口がある。
北へと伸びるこの商店街の通りは、両手を横に伸ばせば両サイドの店舗が触れるのではないかと思うぐらいの狭さだ。それがかえって居心地のよい空間をつくっているような気がする。
シャッターが下りているところも多少あるが、かなり昭和な雰囲気ですばらしい。
落語を聞きながら仕事をしている自転車屋のオジサン、軒先によしずを立てている八百屋、そして唯一洋風の小さなカフェ。外の黒板にロールキャベツのランチと書いてある。そそられるが今日は川辺で昼食と決めているので素通りする。
商店街を抜けるとすぐに踏切があり、そこを渡ると金ヶ淵の駅前広場に出た。
広場の向こう側に商店街のアーチが見えたので、先ずはそこを偵察。ここもやはり細い通りに小店舗が並んでいる。和菓子店で稲荷ずしを買い、2つ目の角で商店街を離れて隅田川を目指す。
鐘ヶ淵通りを経て墨堤通りを渡り、高層ビルの間を抜けると隅田川が見えてきた。
墨田区と荒川区を結ぶ「水神大橋」
水上大橋を渡って荒川区に入る。
この橋は数か月前にも渡ったが、そのときは真冬の黄昏で、今回は太陽がさんさんと輝く昼下がりだ。
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青空に映えるブルーのアーチ
下流側の欄干から巨大な円形タンクが3つ並んでいるのが見えた。そうだ、あれは入谷を散歩したときに遠くに見えたあの巨大タンクだ。
反対側の欄干からは、隅田川が鋭角にカーブするのが見えた。
水神橋を渡り終えると公園があり、その遊歩道を歩きながら広々とした景観をエンジョイする。
右手に隅田川、左側は芝生の緑地帯。所々に倒れた木が見えるが、この間の台風の影響だろうか。
木陰を探して芝生の上に座り、川を眺めながら気持ちのいい昼食タイムを味わった。
荒川区と足立区を結ぶ「千住汐入大橋」
川の大きなカーブに沿って遊歩道を進むと本日の目玉、「千住汐入大橋」が見えてきた。
すっと伸びたエレガントな構造で、回りが開けているのでのびのびとした感じである。
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一直線なのに何故か優美なライン
足立区:柳原~千住旭町
千住汐入大橋を渡り終えると足立区だ。
ここからは北千住駅を目指しながら商店街や裏路地を適当に歩いてみようと思う。
先ずは住宅街。途中、京成線のガード下と東武伊勢崎線のガード下を通ったが、後者は「桁下1.7M」と書かれた警告板があった。
電車が真上を通ったら、さぞかしうるさくて迫力だろうと想像する。
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住宅街を抜けると桜並木の通りに出た。その向こう側にある「柳原千草通り」という商店街に入ってみると、「ふなちゅう」という総菜屋の前に長い列ができていた。
ショーケースに「手羽先餃子」という食べたことのないメニューがあったのでそれを買い、近くの公園で食してみた。なるほど、鶏肉の間にギョーザが入っているのか。結構いける味である。
裏路地をうろうろしながら適当に歩いていたら、賑やかな「学園通り旭町商店街」に迷い込んだ。北千住駅まで続くこの商店街は、古い店舗とチェーン店とが混在した人気の商店街のようだ。
最後に線路の向こう側にある手焼き煎餅店でおみやげを買い、千代田線のホームへと足を向けた。長い間楽しませてもらった「隅田川橋めぐりプロジェクト」。その達成を心の中で祝いながら帰路についた。
<振り返ってひとこと>(2022年初秋)
この日歩いた八広から鐘ヶ淵までのコースは、古い裏路地的商店街があちらこちらにあり、下町の雰囲気を堪能できるすばらしいコースでした。いつかまた歩きたいと思います。
そして、これで間違いなく隅田川にかかる26か所の橋をすべて徒歩で渡ることができました。この散策テーマを通じて、隅田川に対してひとしおの愛着を感じるようになりました。
※お店の情報は訪問当時の情報なので、最新の営業情報等は変わっている可能性があります。
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