楽しいけど面白くない！何この「仮面ライダーギーツ」とかいうドラマ

2023年6月11日 21:52

あなたは、「つまらない」「自分には合わない」と感じるアニメやドラマ、漫画などの作品に出会ったときどうしていますか？
我慢して最後まで見る？
それとも、さっさと見切りをつけて別の面白い作品を探しに行く？
私は気がつくと興味のない作品から離れてしまっていることが多いので、後者に近いかもしれません。
毎日必ずクリアしないといけないデイリーミッションや、気になる映画やドラマやアニメや漫画や舞台やCDのことを考えていると、優先順位の低いものから順に忘れていってしまいがちです。

ところが、そんな私が「つまらない」と感じているのにどうしても毎話欠かさず見てしまう作品があります。
それが仮面ライダーギーツです。

現在放送中の仮面ライダーギーツ、1話から最新の39話まですべて視聴しましたが、面白いと思ったことがほとんどありません。
毎話見終わるたびに「う～ん、今回もマジでつまんなかった」と言ってニヤニヤするのが一番面白さを感じる瞬間です。

でもなんというか、つまらないものを見せられてるわりには不快感がないというか、作品への嫌悪感みたいなものは全くありません。むしろ好印象です。（「見せられてる」とか言っていますが、自分から進んで視聴しています）

今までは、あまり自分に刺さらなかったライダーはだいたい10話くらいで見るのをやめてしまっていました。
でもなぜかギーツだけは文句を言いながら39話まで見てしまったんです。しかも、次回の放送もわりと楽しみにしています。

これは……実は私は、仮面ライダーギーツをすごく楽しんでいるんじゃないか？（？？？）

「愛の反対は無関心」と言いますが、少なくとも私は仮面ライダーギーツについて全く無関心ではありません。
どうしてこんなに面白くない作品を愛してしまったんだろう……。
そんな謎（どんな謎？）を解き明かすため、私が仮面ライダーギーツに感じている魅力と、つまらなさについて言語化してみることにしました。

なるべくボロカス言わないよう気を付けます。あと、ギーツのいいところもたくさん書こうと思います（いいところがそんなに見つからなかったらごめんなさい）。

ストーリーに関わる重要なネタバレに触れると思いますが、ネタバレしようとしまいと仮面ライダーギーツのつまらなさには変わりがないと思うのでばんばんネタバレしていきます。

まずは、そもそもなぜ私がギーツを見ようと思ったのか、というところから説明していきます。

【ギーツを見始めたきっかけ】

突然ですが、私が一番好きな仮面ライダーはジオウです。
映画村でジオウとハイタッチできるイベントがあると聞いて、すぐに参加を決めました。イベントの詳細を調べると、どうやらジオウだけでなくギーツもいるということが分かりました。
「せっかく本物とハイタッチできるんだから、ギーツのことも知っておいた方が楽しいだろうな」
と思い、軽い気持ちで視聴を始めました。

最初は
「面白くなかったら途中で見るのやめればいいや。ハイタッチするだけだし、最初の2～3話見れば十分でしょ」
とか考えていたはずですが、なんか……面白くないのに……イベント当日までに最新話までしっかり見てきてしまいました。
ハイタッチ会はめちゃくちゃ楽しかったです。

楽しい思い出を振り返ったところで、まずはギーツの一番魅力的なところについて紹介したいと思います。

【ギーツの素晴らしいところ】

私にとってギーツの一番の魅力は、ずばり「登場人物の顔の良さ」です。
正直、美しい人たちを見てるだけでストーリーのつまらなさとか矛盾とか何もかもどうでもよくなります。
まずは私が特に好きな三大美人を紹介しましょう。

--------------------
〇浮世英寿くん
めちゃくちゃ私の好みの顔。いくら見ても見飽きないイケメンで、彼の顔を見ているだけで毎話30分の暇が潰せる。笑うとちょっと幼く見える感じもかわいい。見れば見るほど、ドドド平凡な髪型なのが残念で仕方がない。

〇鞍馬祢音ちゃん
非の打ち所がないキュートなお顔。髪型やメイクもころころ変わっていて、見ていて本当に楽しい。でも家出系ユーチューバー(？)なのに、歌って踊るアイドルみたいな動画も投稿してるっぽいのは謎。先に家出を成功させた方がいいのでは？

〇ツムリちゃん
信じられないくらい何もかも整った美人。ツムリちゃんがアップになるたびに化粧品のCMが始まったみたい。最初だいぶ高い位置で結んでた髪を最近おろしてるのもかわいい。どっちもかわいい。というか、彼女くらい美しいと似合わない髪型とか、ない。
--------------------

他のキャラクターもみんなべらぼうに顔がよく、顔がいいだけでなくかっこいい仮面ライダーに変身までしてくれます。
とにかく美しいもの・かっこいいものを見るのが大好きな私は、これだけでもだいぶ満足です。

スーツのモチーフ・デザインもかわいいものが多くてとても好ましいです。
アクションシーンも迫力があってかっこいいので言うことがありません。
それとネーミングセンスがありまくりで、登場人物の名前を呼ぶのが楽しいところも好きです。
特にデザグラ運営関係者の名前や、サポーターの名前はどれも秀逸だと思います。テーマが統一されているのに、ひとりひとりに合ったユニークな名前が付けられていて感動します。

さて、とりあえず手放しに褒められるところは褒めたので、次からは軽くあらすじを紹介しつつギーツのストーリーをdisっていこうと思います。
先に謝っておきます。ごめんなさい！

（追記：この後にあらすじを軽くまとめる予定でしたが、序盤から登場する人数があまりにも多く、情報量が多すぎてとてもまとめきれないので諦めました。）

【登場人物が多すぎ】

まず、ギーツが面白くない理由のひとつとして「登場人物の多さ」があります。
最初にワッとたくさんのライダーが出てきて、みんなでバトルロワイヤル！とか言われても、あ～全員知らない人！誰が勝とうが負けようが全然どうでもいい！！って感じでした。
この「全員知らない人」感が39話まで見た現在でも続いています。いまだに誰にも感情移入できていません。
なんか知らない人たちが戦ってて大変そうだな…という感じです。
登場人物が多いので、ひとりひとりのバックボーンを掘り下げる時間が足りていないんだと思います。

【登場人物がからっぽ】

誰のことも深く知ることができないので誰のことも好きになれないギーツですが、登場人物を好きになれない理由はもうひとつあります。
それが彼らの支離滅裂な言動です。
なんというか、あの人たちはただストーリーを台詞で説明するためのお人形で、心とかないんだろうな、と思いながら見ています。

たとえば、
【鞍馬祢音ちゃんは、実は誘拐犯に娘を殺されたお父さんが造らせた偽の娘だった……！】という衝撃的な展開がありました。
これは確か、「鞍馬財閥の資金を提供すればなんでも願いを叶えてやるぞ」と言われたお父さんが願って実現したことだったはずです。

え！？！？なんで実の娘を生き返らせなかったの？？？？？
誘拐犯に娘が殺されない世界を作ることもできたのに、なんでそれをやらなかったの！？！？！？

これについてはお父さんの口からじきじきに「なぜそうしないで偽の娘を作ったのか」について説明がありましたが、娘が誘拐犯に殺されない世界を作る余裕もチャンスもあったのにそうしなかった人の言うことなんか聞く必要ないなと思ってちゃんと聞いてませんでした（もしかしたらものすごく説得力のある説明があったかもしれません）。

これは極端にヤバい例ですが、他にもほぼすべての登場人物がけっこう意味不明なことを言いまくっていてとてもついていけません。
主人公からモブまで、「そうはならんやろ」と思わずつっこみたくなるおかしな言動が目立ちます。
最近だと、英寿くんのお母さんに何の恨みもないはずの景和くんが急にガチギレしてたのがおもしろかったです。

【リセットしすぎ】

面倒なのでちゃんと数えていませんが、すでに仮面ライダーギーツでは世界が7～8回はリセットされているはずです。これも私がギーツを面白がれない理由のひとつです。
世界がリセットされるたびにみんなの記憶がリセットされて他人になってしまうので、キャラ萌えしたいオタクとしてはかなりテンションが下がります。
世界平和を願う正義のヒーロー仮面ライダータイクーンが、記憶をなくすたびに宝くじ買う以外何もできない人になってしまうのもとても悲しい。

ただし、毎回世界が作り変えられるので先の展開が読めず、何が起こるか分からないという点ではちょっとワクワクもします。
「次の世界では何か画期的な面白い出来事が起こるんじゃないか」というわずかな希望を持つことができるからです。
事実、私が毎回次の話に期待してしまうのはこの設定のおかげでもあります。
未来はまだ不確定なので、ラスト5話くらいで急に熱い展開になることもあるかもしれません。楽しみ〜！（？）

【まとめ】

思いつく限り書きたいことを書いたのでかなりすっきりしました。
こんなに書きたいことがあるなんて、私は自分で思っていた以上に仮面ライダーギーツが好きみたいです。
みんな最終話までがんばれ！！死なない程度に！

ちなみにこの記事を書き始めた時点で最新話は37話でしたが、38・39話はけっこう面白かったです。この期に及んでまた新キャラ出すのはどうかと思うけど、40話も楽しみです。

最後は、ハイタッチ会前日に浮かれて撮った「何も知らずにギーツを応援している一般人」のプリクラを見ながらお別れしましょう。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

【おまけ①お気に入りキャラ紹介】

〇農園のおじさん（アルキメデル）
支離滅裂な言動が目立つ仮面ライダーギーツの登場人物の中でも、唯一言動に一貫性があったおじさん。この人だけは自分のやりたいことがはっきりしていて、そのためにきちんと行動できているので見ていて安心できました。ナッジスパロウ役の後藤大くんのインスタにおじさんとめっちゃ仲良しな写真があってホッコリ。

〇吾妻道長くん
すごく顔がかわいいし髪型もかわいい上に言動にもわりと一貫性があり、最近では「実はいいやつ」を通り越して「普通にいいやつ」になってきている愛しい存在。最強になってよかったね。死んだ親友を養分にして育ったバケモンに親友面されるところがとても気の毒で興奮しました。

〇チラミ
テニス歴2年の堀尾でおなじみの山崎樹範さんが演じるキュートなゲームマスター。壊滅的なストーリーが展開される中、やましげさんの圧倒的な演技力とおちゃめなポップさだけでなんとか成立していた回も少なくない。最終話までに復活してほしい。場がもたないので。

〇ケケラさん
かっこいい♡♡♡イケメン♡♡♡結婚してほしい♡♡♡桜井景和くんを不幸にしないでほしい♡♡♡私のことは不幸にしてもいいから結婚してほしい♡♡♡