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新型コロナウイルスの、真の解決策

米ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の集計によると、日本時間30日午前の時点で、新型コロナウイルスの世界の感染者が累計72万人を突破したと発表した。

世界各国の政府は、新型コロナウイルスの感染を抑制しようと、様々の施設や公共機関を封鎖し、流行を抑制しようと努力している。

しかし、根本的な解決をするには、最先端の診断検査と治療方法の開発を進めることが最も重要となる。

ドナルド・トランプ米大統領は、他の疾患向けに承認済みの医薬品を新型コロナウイルの患者に投与できるようにするため、食品医療品局(FDA)に対して「これまで誰もできなかったような官僚主義的な手続きの排除」を支持した。

これには、FDAの慎重な対応や安全性は必要だが、何百万人もの命が危機にさらされている、パンデミック(世界的大流行)の際には、医療品規制当局は機敏に対応する必要あり、との考えがある。

どのような物が開発されているのか?

民間および公的な保健機関の検査手法に対するFDAの承認は、これまで遅れ気味であった、最近になって小規模な診断会社であるセフィエドが開発した検査を承認した。

その検査とは、医療現場で実施できるもので、45分程で結果が判る。

また、5分で陽性反応が確認できるアボット・ラボラトリーズの検査手法が承認されたことは、新型コロナウイルスに対する最大の進展だと言われている。

同社は今週中にも検査キットの供給を開始したい意向で、1日あたり5万セットの生産を目指している。

これらの検査によって、救急救命室が必ずしもコロナウイルスに感染していないかもしれない病人であふれる自体を防げる可能性がある。

学術機関や製薬会社は、開発を打ち切った何十種類もの薬品を引っ張り出し、新型コロナウイルスの試験を行っている。

フランスの小規模な患者グループでは、抗マラリア薬と上気道感染症の治療に使われる抗生物質の併用で、良い結果が出ており、後発薬メーカーは実験的な使用を目的にこれらの薬品の生産を増やしている。

科学者たちは、抗炎症薬の転用も検討しており、リジェネロとサロフィの関節リウマチ治療薬ケブザラに関心が集まっている。これは重症患者に急性呼吸器炎を生じさせると考えられている「インターロイキン6」という分子を阻害する効果がある。両社は米国やその他の深刻な打撃を受けている国々で臨床試験を開始している。

まとめ

何十ものワクチンが開発され、試験が行われているが、効果がわかったとしても、出回るのに何ヶ月か時間がかかってしまう。

短期的に望ましいのは、検査の拡大により感染ペースを鈍化させ、試験的な治療が症状を軽くして、現在不足している人工呼吸器や集中治療用ベッドの需要を減らすことだと考えられている。

また、試験が行われている治療法が役立つと、判るだけで経済的な規制や移動制限の暖和へと繋がっていく可能性もある。

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