大山寺で紅葉狩り
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大山寺で紅葉狩り

ワカナ

※本日の記事は本題前の前置きが馬鹿みたいに長く、後半は阿呆かってくらい写真が多いです。



昨日は近隣の山にある紅葉スポットを目指し、久しぶりに山歩きをしてきた。


神奈川県伊勢原市を表玄関とする、丹沢大山国定公園。この中に大変素晴らしい紅葉スポットがある。

大山は標高1,200mほどの低山なのだけれど、山頂からの眺望は素晴らしく、登山道の整備もされているので、登山初心者にも人気のお山。伊勢原市をはじめ、この近隣市町に住んでいるキッズが遠足で登ったりもする。
相模湾からの影響を受けるせいか雨が降りやすく、「雨降(あめふり)山」という二つ名もある……だとか、山頂に「阿夫利神社本社」、中腹には「阿夫利神社下社」があり、江戸時代には行楽を兼ねたお詣りがブームになった……なんてエピソードもあるお山。

ここの「阿夫利神社下社」の紅葉もなかなかすてきなのだけれど、大山の紅葉スポットといえばこちら。


私が初めてここを訪れたのは、写真撮影を始めた2015年11月。以来すっかり魅了されてしまい、毎年この時期になると欠かさずお伺いしている。そろそろ年中行事と呼んでも差し支えないかもしれない。

この大山寺へのアクセスとしては、伊勢原市側からケーブルカー(終点は阿夫利神社下社)に乗るのがいちばんお手軽だ。汗をかかずに山の中腹まで登ってこられる。
山登りを楽しみたければ、伊勢原市側からも、隣接する秦野市側からも登山道が整備されている。
山頂を目指すならば、秦野市側の登山口「ヤビツ峠」からのルートが人気のようだ。でも私は紅葉の時期は山頂までは登らず、やはり秦野市側の登山口「蓑毛」から少し山歩きをして、山の中腹から阿夫利神社の下社にアクセスし、そこから大山寺へと下ることにしている。なんでかってーと、山頂まで行っちゃうとくたびれ果てちまって写真撮影どころじゃなくなるからです。実際、3年ほど前に山頂まで登ってから大山寺に行った時は、両足が生まれたての仔馬のようなありさまになっており、大量の手ぶれ写真を量産した苦いおもひでがある。

蓑毛から中継ポイント「蓑毛越」を経て、下社までのコースタイムは約90分程度。ガチンコ登山勢の方々にはぬるすぎるコースなのだろうけれど、ゆるふわ登山でちょっと楽しめればいい軟弱者にはちょうどいいのだ。それにこのコースは知名度が低いせいか、いつ行ってもガラガラに空いているのもいい。(ヤビツ峠コースだと、トップシーズンには渋滞が起きていたりもします……)

ということで、今年も秦野市蓑毛からゆるふわ山歩きをしつつ、もみじハントを楽しむことにした。


山歩きも写真撮影も、朝は早ければ早いほどよい。よってこの日は4時半に起床し、6時半に秦野駅を出る蓑毛ゆきの始発バスに乗り込んだ。バスに揺られること25分ほどで、登山口の最寄りバス停「蓑毛」に到着。お手洗いと準備運動を済ませ、7時すぎには登山口へと向かった。


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登山口付近のお宅のお庭から、こんなかわいいお見送りが!


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「はげめよ」


ハイッッッ!!がんばりますッッッ!!!!!


民家のあるエリアを過ぎると、いよいよ山歩きスタート。まずは中継&休憩ポイントである「蓑毛越」を目指す。コースタイムは約60分程度だ。


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始発便で来たってのもあるけれど、いつにも増して人が少ない。というか、いない……。午後から雨予報が出ていたせいもあるのだろうか。

曇り空なのも手伝って登山道はほの暗く、大変に静かだ。聞こえてくるのは自分の足音と、早くも乱れまくっている呼吸音のみである。汗かき大魔神ゆえ、登り始めて5分ですでに汗だくだくで息も絶え絶え。仕方ない、何しろ(心情的には)百万年ぶりの山歩きだもの。

コロナの野郎が来襲するまでは、秋冬限定で時々山歩きをしていた。でも近ごろはとんとご無沙汰してしまっている。いつも思うのだけれど、山を歩き始めて最初の15分くらいが非常にしんどい。ものすごくおうちに帰りたくなる。けれど不思議なもんで、15分から20分くらいちんたら歩いていると、だんだんリズムみたいなものができてくるというか、徐々に呼吸も整ってくる。そうすると噴き出してくる汗も心地よくなってくるから、ゲンキンなものだ。


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それにしても本当に人に遭わないな。まあそれ狙いで始発バスに乗ってきたのだけれど。

静寂と、土の匂いと、落ち葉を踏みしめる感触を楽しみながら黙々と歩く。


私は常日頃から単独行動が好きなのだけれど、山歩きはその最たるものかもしれない。こういう場所を独りきりで歩いていると、色んなことが頭の中に浮かんでくる。とりとめのない物思いに耽りつつ、ボタボタ落ちてくる汗を拭いつつ、一歩一歩自分のペースで歩みを進めてゆくのって、なんでか分からんけどものすごく気分がいい。心地よい。

もちろん、山友達と出かけていく山が、とてもとても楽しいってことも知っている。絶景ポイントで一緒にヒャッハーしたり、山頂で缶ビールや缶チューハイで乾杯したり、作ったごはんをシェアしながら食べたり、下山後に打ち上げと称して居酒屋でぐでんぐでんになったり。飲み食いばっかりだな?

でもこうして、なれ親しんだ登山道をえっちらおっちらと登ってゆく時は、連れのいない身軽さをしみじみと感じ、ありがたみを噛みしめる。登ってる間ずっとつきまとう、「私トロすぎない?ペース合わせてくれてっけど実はMB5(マジでブチギレ5秒前)なんじゃない……?!」という不安を感じることがない。みんなにこやかに歩く中、一人だけぜーぜー言いながら滝汗かいてて、「大丈夫?」って気遣わせてしまう申し訳なさがない。道中で見つけた一輪の花を、誰に気兼ねすることなく50枚以上撮影できる。好きな時に立ち止まれる。好きな時に歩き出せる。好きな時におやつ食べられる。物思いも妄想も思うがままだ。最高。

まあ、そうは言っても一人で山歩きってのはやはり怖い。遭難とか(方向音痴)、滑落とか(足腰脆弱)、熊とか(熊語はさっぱり分からない)。当面は今回のように歩きなれているショートコースで、ゆるふわ一人山歩きを楽しむことだろう。


……てぇなことを昨日はつらつら考えながら歩いておりました。そうこうしているうちに、中継&休憩ポイントに到着。ここまで完全に登山道独り占め状態だった。


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中継&休憩ポイントの蓑毛越。毎年ここでちょっと小休止を取ることにしている。ここも貸し切りだ。

ゆるふわ山歩きとは思えないくらいザックがパンパカパンになっているけれど、荷物の半分はカメラとレンズです。あとは大量の水分。歩きなれたゆるふわルートとはいえ、いつ何が起こるか分からないという恐怖心から、水分をやたらと背負ってくる癖(へき)があります。

到着して時計を確認したら、なんとまだ8時前だった。いつもなら小一時間かかるところを、今回はなんと45分くらいで登ってきたことになる。ウッソ~!まーじでぇ~~~?!リングフィット効果~~~~~?!!!!!


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こちらは大山山頂へと続くルート。ここから山頂までのコースタイムは2時間程度だ。今日はもみじハント目的なので行かないけれど、また大山山頂からの景色も拝みたいなあ。


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私はこちらから本日の目的地方面を目指す。阿夫利神社下社までは、ここから30分弱。


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と、その前にここで朝ごはん。普段から朝は食欲無くて食べられないのだけれど、山歩きの時もそれは変わらないので、基本的に何も食べずに出かけてきてしまう。でも後々絶対バテるので、道中でこのようにエネルギー補給をするようにしている。

おんもで食べると、コンビニサンドもインスタントのスープも夢のようにおいしくなる。スタイリッシュなシルバーのボトルは弟夫妻からいただいた、今年の誕生日プレゼント。熱いのも冷たいのも炭酸もお酒も(!)OKなイケメン。今日はこいつにお湯を入れて持ってきた。立ち止まると5分も経たないうちに汗が冷えてバチクソ寒くなってくるので、あたたかい汁物は欠かせない。山頂まで行った時は、もちろんガスバーナーを持参してラーメン食べたりします。山で食べるサッポロ一番もまた、夢のようにおいしい。


エネルギーチャージが完了したところで、下社に向けて山歩き再開。もっともここからは30分弱の道のりだし、ゆるやかな下り坂続きなので身体への負担はぐっと減る。

ただ……


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道は狭いし、歩いている右手はこんな具合の急斜面で落ち込んでいるため、そこそこスリリング。身体の負担は減ったけれど、「うっかりコケたりしたら死ぬかもしれん」という精神的負担が増大する。せっかく整えた呼吸が、緊張感で荒ぶってくるのも毎回恒例。慎重に歩みを進めてゆく。


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プチ鎖場的なスポットも有り。

いつだったか、大山に雪が積もっている時に山頂まで登ったことがあるのだけれど、帰りにここを通ろうとしたら、溶けた雪がガッチンガチンに凍結していて大変におっがながっだ。簡易アイゼンつけてても怖かったな。

凍っていなければ、しっかりした鎖と足場のおかげで普通に通過できます。整備してくださる方々に感謝。


写真のために立ち止まりつつも、25分程度で阿夫利神社下社に到着。


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紅葉はピークをやや過ぎている模様。ここが紅葉のピークを通過したくらいが、この日の本命・大山寺の見ごろであることが多い。ヨッシャヨッシャ。


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ぼっちワールドに浸りきっていたので、突然のにぎわいにびびる。


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ああっかわいいおしり!かわいいおしりッ!!(*´Д`)ハアン


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こちらの方もなかなかのぷりけつ……(*´Д`)ハアン


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ルーメソ屋。


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下社からちょっと下ったところは、まだまだ紅葉真っ盛りのようだ。ここがこれなら、大山寺はさぞかしいい塩梅だろう。ヨッシャヨッシャ。


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テラス席もあるおしゃれラーメン屋さん。まだ開店準備中だ。時分どきになると行列ができるほどの人気店。


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メニューはこんな感じ。澄みきった端麗系なスープなのだけれど、旨みはがつんとパンチ力あり。おいしいラーメン屋さんです。


下社エリアでひとしきり写真を撮ってから、いよいよ本日の目的地へと向かう。

ぶっちゃけこの日のコースでいちばんしんどいのが、ここから大山寺までの道のりだ。


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見てくださいよーこの階段。エグくないですか?えっ、大したことない?いやいや写真が悪いだけで実際かなり勾配がきっついんですわ。この急勾配を、伊勢原市側から登ってくる人たちとすれ違いつつ下りていくのは、なかなかにスリリングである。写真だと分かりづらいだろうけれど、階段の段差もけっこうえげつない。毎回ズッコケやしないかと冷や汗を流しつつ下り(ズッコケたら最後、ローリング・ゲザン・テロ不可避だ)、大山寺に辿り着くころには足がプルップルに震えている。

なお伊勢原側から、ケーブルを使わずに大山寺および下社、大山山頂を目指す場合は、このエグエグ階段を延々登ってくることになる。すれ違う方々はその一定数が、死んだ魚みたいな目になっている(ような気がする)。私は一生あちら側から登れる気がしない。

ついでにもうひとつ。この階段は『女坂』と呼ばれており、いわゆる難易度低めなコースということになっている。男坂と呼ばれるコースがどんな道なのか、私が知ることはこの先もないだろう。見ただけで精神に恐慌をきたしてしまいそうだ。


下社から15分程度で、本日の大本命・大山寺に到着。


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ヨッシャヨッシャ!見ごろドンピシャ!


お寺の本堂前にまっすぐ伸びた階段も、なかなかに勾配がきつい。けれどここに来るとそれまでの疲労はどこへやら、この階段を何度も何度も往復して写真を撮りまくってしまう。そのツケが翌日から降りかかってくることも、完全に失念してしまう。いつもここで、少なくとも二時間は費やす。


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今年も実に、実に御美事。


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ザワつく!金曜日(大好きです)にご出演の良純さんに似ている気がする。


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こちらは高橋さんに似ているように思える。


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となるとこちらはちさ……いや、何でもありません。


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鮮やかな真紅がいい。


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紅葉途中のグラデーションもいい。


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黄葉もよきよき。


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例年通り、たっぷり二時間は粘った。


昼前になってくると人も増えてくるので、混雑する前に山を下り始めるのも毎年恒例だ。でもその道中も、あちこち引っかかっちゃってなかなか進まない。


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朝からずっと曇天だったのに、ここで少しだけ陽射しが出てきてすごく良かった。


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光の加減でくるくると表情が変わる。本当に眺めていて飽きない。


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こういう何てことない苔なんかにも、ついつい吸い寄せられてしまう。


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寄ってみるとなかなか面白い、小さきものたちの世界。マクロレンズも持ってくれば良かったなー。


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この花はなんだろ、ホワホワしててかわいかった。いかにも花粉を飛ばしていそうな佇まい。


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これは桜……かな?


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この日の紅葉ラストショット。ナイスタイミングですてきな上着のマダムがフレームインしてくだすった。



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紅葉スポットが終わった先にあるこま参道。お食事処やおみやげ屋さんがずらっと並んでいる。


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おみやげ屋さんでは、大山名物の豆腐にちなんだお菓子や、木製のこまが目立つ。お食事処では豆腐料理も楽しめます。


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木のおもちゃっていいですよね、見てるだけでなごむ。


他にも直売野菜があったり、焼きたてのお煎餅やお団子が売られていたりと、なかなかに誘惑の多いこま参道。今年はおみやげに焼き栗を買ってしまった。匂いを嗅いだ瞬間、いつも大変うつくしいお写真で楽しませていただいている、Pezioさんの記事を思い出してしまったのだ。


売店のマダムが、「いったん凍らせると甘みが増しておいしいのよ」と教えてくだすったので、現在冷凍庫にてお休みいただいている。後日食べるのが楽しみだ。


そんな感じでふらふらと寄り道しつつ、下山したのは13時過ぎ。そのまままっすぐ帰宅しようかとも思ったのだけれど(早く風呂に入りたい)、さすがにちょっと空腹感を感じたのと、汗が冷えてきて若干嫌な寒気もしてきたので、帰る道すがらで身体の暖まるおやつを食べていくことにした。




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ということで、この日のおやつです。我ながらなんて完璧な布陣。おかげさまでポカポカで帰宅できました。


そして本日。週明けから無事、昨日のツケに悶え苦しんでおります。朝起きた瞬間からもう下半身ビキバキ。リングフィット効果は何処へ行ってしまったの……?もっと自分を追い込んでいかないとダメってことなの……?

山歩きをした翌日に筋肉痛に苦しんでいると、周囲の心やさしき方々が「翌日ちゃんと痛くなるなんてまだまだ若いってことだよ」と慰めてくださるのだけれど、本当の闘いは下山から24時間以上経過後に始まるんであります。今現在、足にねこが乗ってくるだけで阿鼻叫喚の地獄絵図です。今週はしゃなりしゃなりとした動きを心がけたいと思います。


いつにも増して長々と書いてしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました!

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ワカナ
4匹のねことつつましく暮らしているアラフォーであります。独りものゆえの気ままかつ意識低い系食生活の記録です。 たまに趣味で撮る写真も載せます。