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王族のポトフ

今週は帰宅が遅くなる日が続きそうだったので、日曜日にお弁当の仕込みと合わせて、ポトフの下ごしらえをしておいた。日ごろのんきに暮らしているめんどく星人は、帰宅が20時をまたぐと自動的にお料理へのやる気を失うシステムになっているんであります。昨夜なんかは家に着いたら22時近かったので、もはや冷蔵庫を開ける気力もなくて推しの推し麺に逃げましたけどもな。


カップ麺の概念を揺るがす一杯だな……と思っていたら、これを教えてくだすった方から「人類みな麺類はのみものです」とのお言葉が。深く納得。


そして今日も今日とて帰りが遅くなったけれど、冷蔵庫を開ける気力はまだ残っている。昼間はちょっと温かさが戻ったけれど、日が落ちてからは一気に冷えてきたし、ポトフを食べるにふさわしい夜と言えよう。


ということで今夜の晩ごはん、ポトフ。玉ねぎは皮をむいたら根っこを薄くそぎ落とし、芯をつけたままの状態で4等分にカット。にんじんはたわしで皮の汚れをよく落としたら、皮付きのまままず半分に切り、さらにそれを4等分にする。キャベツ半個も芯をつけたまま4等分。自家製塩豚は食べやすい大きさにカット。これらを深めの鍋に入れ、ついでに皮をむいた丸のままのにんにくも入れて、たっぷりの水を注いで中弱火にかける。

水が湧くまでの間に、じゃがいも男爵を丸のまま皮むきしておく。煮くずれ防止にはメークインがよろしんだろうけども、ちょうど在庫があったので今回は男爵で。ブロッコリーは小房に分けて、塩を入れた熱湯で固めに茹でておく。

鍋のお湯が湧いたら火を限界まで弱めて、アクを念入りに除去(たーのしーい!)。スープがきれいになったら、コンソメキューブと月桂樹の葉、白ワインか料理酒少量を追加して、蓋をして15分ほど煮込む。火加減はずっと超弱火で、スープがぐらぐらしない程度をキープ。玉ねぎの身がスッケスケになってきた頃合いで、丸ごと男爵を鍋の隙間に沈め、さらに10分程度静かに加熱したら火を止めておく。男爵の大きさにもよりますが、この後の予熱でしっかり中まで火を通すイメージです。

ここまでを日曜に済ませておき、冷めてから具材チームと汁を別々のタッパーに入れて、冷蔵保存しておいた。


さて本日。土鍋の底に食べたいぶんだけ具材+別茹でブロッコリーを敷き詰め(男爵を崩さないように慎重に!)、野菜たちでお造り申し上げた寝台の上に、王族ウィンナー・ジョンソンヴィル様を丁重にお迎え申し上げる。



ポトフに王族ウィンナーってのは、いつぞやにぽなちゃんが作っておられたのを真似っこさせていただきました。


ウィンナーへにょへにょになるの嫌っての、全面同意


さらにスープを適量注いだら点火。ここでもやはり、やわらかくなっている野菜を崩さないよう、ごくごく弱火の火加減にした。土鍋は加熱するのに時間がかかるので、その間にお風呂洗ってお湯張ったり、洗濯物片付けたり、ねこたちの腹をモフって回ったり、ちょっとした家事を片付ける。スープのいい匂いがしてきたら味見して、物足りなければ塩で調整したらできあがり。


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洋食であるポトフをあえて土鍋に盛りつけることで、和洋折衷の妙を演しゅ……いえ、うそです。土鍋使うと冷めにくいんで、見た目の統一感よりも実益を重視しただけ。やはり汁物は最後までアチアチでいただきたいのだ。


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王族ウィンナー・ジョンソンヴィル様のこの輝き!

刮目せよ!


火を止めてからおカット申し上げたのだけれど、そしたら中に入ってるチーズのジルがうっすらと滲み出ておいでになって、控えめに申し上げてエロスがお過ぎておいでです。今宵もなんというまばゆさであろうか!かしこみかしこみ。


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ここは白ワインを合わせるべきなのだろうけれど、白切らしてたんで赤で。チーズ入りの王族には赤が似合うし、まーなんとかなるでしょ。


長々書いてきたけれど、要するにポトフって大ぶりに切った野菜を水にぶっこんで煮るだけ、なんですよね。カットの手間も少なくて、基本は鍋まかせのかんたんお手軽料理。それだのにこのおいしさは一体どういうことなんだってばよ……(感涙)。スッケスケになるまで煮込んだとろっとろの玉ねぎ、全身しっかり火が通っていながらも適度な歯ごたえのにんじん、口に入れるとほろりと崩れるキャベツ、ほっくほくの男爵……どいつもこいつも甘い!めちゃくちゃおいしいー!特に、キャベツの芯の部分が本当にとろけるようにやわらかくて甘やかで、一口食べるごとに、疲れた身体を胃の中から包み込んでくれるよう。今までは市販のベーコン(厚切りタイプのもの)を使っていたけれど、自家製塩豚にしたせいか、今夜は一段とやさしい味わいだ。しかも塩豚、出汁をたっぷりと放出した後なのに豚そのものの旨みがしっかりと残っていて、これまたおいしい。うまいこと崩さずに仕上げられた男爵と合わせると、素朴ながらも実に滋味に富んだ味わいだ。

そして王族ウィンナー・ジョンソンヴィル様……もはや私のつたない語彙でもっていちいち申し上げるまでもないのだろうけれど感動に打ち震えるこの胸の内をおさめてはおけないのであえて言わせていただこうか(息継ぎナシ)、どちゃくそめちゃんこおーいしーい!王族ウィンナー様、今まで焼いたことしかなかったのだけれど、というか何しろこの方お高くていらっしゃるので、煮るということをまったく思いつきもしなかったのだけれど、煮ても本当においしい……その御威光にひとかけらの陰りも見つけることができない……ホントマジでヤバい(語彙とは)。アツアツを頬張って歯を入れた瞬間に「パチッ」と弾ける皮のおいしさ!そこからにじみ出るジルのジューシーさ!さらに追いかけてくるチーズの馥郁たる芳香!全方位どこを取っても隙がないぜ、とんでもない使い手だぜ。野菜チームの穏やか~まったり~ほっこり~なやさしい世界に、鮮烈なパンチ力を添えてくだすっている。ああ、思いきって入れてよかったなあ。もったいなくて1本しか入れられなかったけれど、せめて2本入れるべきであった。赤ワインにもよく合う。

野菜と塩豚と王族の旨みがたっぷりと滲み出たスープも残さずいただき(最後は土鍋を抱えて直接すすりこみました)、疲れた身体がぽっかぽかにあたたまった。満足であります。ごちそうさまでした。


ポトフはまだ冷蔵庫に残りがあるので、近日中にまたおいしくいただこうと思う。今度はマヨネーズを使ったソースを添えてみようかな。


王族を直火でお焼き申し上げた時の記録はこちら↓

そろそろソロキャンプ行きたいです。

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