人間とは何か (どうでもいいけど)

國分功一郎著「目的への抵抗」を読んでいると、「人間らしさ」という概念が登場した。


ホモ・ルーデンス、とか、ホモ・サピエンスとか、一つ一つの意味は覚えていないが、人間を固有の特徴で定義づけようとしてきた事実は知っている。


しかし、私は別に人間とは何か、について興味はない。


こう言うと多分、「お前は獣と同じでいいのか」という意見が飛んでくる。

が、私は獣と同じ動物で構わない。


まず自分が動物だということを忘れていた。

人間の子に生まれて生活してきたから、人間社会の中で生きるものだと思い込んできた。
でも、思い込んでいただけだ。


自分が人間じゃなかったらどうなるだろう、と思った。
法律は大体効かなくなるのか、もしくは効き方が変わるだろう。
憲法と自分の関係はもっと希薄になる。
大抵の銭湯に入れなくなる。


じゃあ、もし仮に、決定的に人間ではないが人間に限りなく近い動物というのがいたらどうなるだろう(チンパンジーと人間の子の子孫が繁栄したとか)。

街中を歩けないだろうにしても、裸でいても許されるだろうか、公園で熟れている柑橘類をとって食べても許されるだろうか。
法律は何を以って人間を人間と規定しているのだろうか、好奇心はあるが探究心はない。



「人間らしさ」が必要なのか、そろそろ疑い始めても良いだろう。それが過去の偉大な哲学者の作り出した概念だったとしても。

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