超有名な心霊スポットで体験した心霊現象の真相をタロットに聞いてみた

これは私が高校生の頃のお話です。

私の部屋には大きな姿見がありました。初めてのバイトの給料で買った、ごく一般のスタンドミラーです。毎朝私は姿見の前で身だしなみを整えたり、休みの日にはお化粧したりしていました。

ある土曜日。昼過ぎに目が覚めた私は、身体中がダルくて、なかなか起き上がれずにいました。いい加減に起きなきゃと思いながらも、しばらく携帯をいじりながらベッドの上でぐだぐだしていると、突然パリッという大きな音とともに姿見が裂け、その破片が辺り一面に飛び散ったのでした。

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前日の金曜日は、21:00まで飲食店でバイトしたあと、その当時よく遊んでいた男2女2 （先輩、先輩の友人、私の友人、私）のメンバーで集まりました。

遊びといっても、私の地元は超がつくほどのド田舎なので、夜景を見にドライブするか、夜の海を散歩するか、用もないのにドンキやサービスエリアをぶらぶらしたりするくらい。

肝試しにもよく行きました。地元には全国的にも有名な心霊スポットが多くありますが、そのほとんどは、小さい頃から家族で遊びに行ったり学校行事で使われたりするような、地元民からすればごく普通の場所でもあります。

あの日の夜も、ただただ夜遊びのルートを辿るように、先輩が運転する車で山奥にある心霊スポットの某神社へ向かいました。

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まず某神社について説明しておくと、社殿そのものに曰くがあるのではなく、境内にある洞窟が心霊スポットの舞台となっています。

約7000年前から存在していたそうで、江戸時代頃には某教団の修行の場として使われていたと聞いたことがあります（現在では洞穴内に入るには事前申込が必須だそうですが、その当時は普通に解放されていて、自由に出入りすることができました）。

また、駐車場の場所が鳥居を車でくぐるような作りになっていますが、この鳥居を車でくぐると事故に遭うという超有名な都市伝説もあります。

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いつものように鳥居をくぐらず、別ルートから駐車場に到着。車から降りると、なにかが腐敗したような、ツンと鼻をつく臭いを感じました。だけど私以外はなにも感じていないようだったので、私もそれ以上気にすることなく、そのまま洞窟へ向かいました。

しかし、洞窟へ近づけば近づくほど臭いがきつくなり、洞窟に着いたときには吐きそうなくらい気分が悪くなってしまいました。ここへは何度も来たことがありますが、こんな強烈な悪臭を感じたのは初めてでした。

もう20年近く前の話なので詳しいやり取りは忘れてしまいましたが「なんか車に酔っちゃったみたいで、ちょっと休ませて」みたいなことを言った気がします。そして洞窟の入り口を少し覗いて、すぐに車に戻りました。

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車では私が助手席に座り、後ろの席には私の友人と先輩の友人が座っていました。なので、先輩の様子がおかしいことに、私が最初に気が付きました。

先輩は普段からムードメーカー的なタイプだったので、あんな虚ろな表情を見たのは初めてでした。そして無表情のままサイドブレーキを引くと、ゆっくり鳥居の方へ進んでいったのです。

後部座席のふたりは「もう、冗談やめてよ〜」みたいな感じでしたが、次第に「え、嘘でしょ？」みたいな雰囲気に。私もパニックになり「ねぇ！鳥居くぐっちゃうよ！」と先輩の身体を思いっきりゆすったりしました。

すると、間一髪のところで急ブレーキ。我に返った先輩は「……なんか、ぼーっとしてたわー。ごめん〜（笑）」と言ってUターンし、そのまま駐車場を出ることができました。帰り道では、なんとなくみんな黙っていました。

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真っ暗な山道をひたすら下り、私のバイト先の近くまで来ると、一旦コンビニに寄りました。

車から降りたときの光景は、今でも忘れられません。車の左後ろのドア周辺に、ものすごい数の手の跡がついていたんです。

子供の手のような小さいものから、大人の手くらいに大きいものまでぎっしり。それらはすべて、まるで走行中の車にしがみつこうとしたかのように、横向きにつけられていました。

しばらく沈黙が続いたあと、先輩の友人が「……お前の車汚すぎだろー…。洗車しとけよ（苦笑）」と冗談を言ったのを覚えていますが、誰もうまく反応できず、結局そのままお開きになりました。ちなみに、先輩たちとはそれ以来一度も会っていません。

次の日。昼過ぎに目が覚めた私は、身体中がダルくて、なかなか起き上がれずにいました。もしすぐに起きて、鏡の前で身支度をしていたらと思うとゾッとします。

あの強烈な臭いや、たくさんの手の跡、そして突然飛び散った鏡の原因は未だに謎です。そこで今回は、タロットを使って約20年ぶり真相に迫ってみたいと思います。

・あの日の行いについて
「生命の誕生」を意味するワンドのエースが逆位置で出ました。“生命のないものたち”を示しているのでしょうか。どちらにせよ、あれは良い行いではなかったとカードが告げています。

・悪臭はなんだったの？
「状況の悪化」を示す運命の輪の逆位置が出ました。あの悪臭は一種の危険予知だったのかもしれません。無視してさらに先へ進んでいたら……取り返しのつかないことになっていたかもしれませんね。

・たくさんの手の跡がついていた理由は？
「強い不満や不足感」を示すカップの9の逆位置が出ました。生命のない手の主たちは、足りないものを求めてイタズラしたのかも。

・どうして鏡が割れたの？
棍棒を持ったワンドのクイーンが出ました。もしやこの棍棒で叩き割ったとかw
唯一正位置で出ているので、呪いや祟りといったネガティブなイメージよりも、良くないことの身代わりになってくれたような気がしました。

信じるか信じないかはあなた次第です♡