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【#SP】結局我が家には何クワガタがいるのか?2022

どうも、WKDリーダーと申す者です。
数億ヶ月ぶりの投稿なので初投稿です。

去年もやった今飼育しているクワガタ全部紹介する記事
今年もやります。

↓去年の記事はこちら↓

去年と同様の種類もいるので、去年紹介したクワガタ
種の特徴や生態などの解説ではなく、現状家で何してるか、
どう飼育しているか
何があったか、等の紹介にしていきます
今年から記事に加わった種類前回同様、種類の特徴から紹介します。
また、去年と同じ個体でも新たに写真は撮り直しているので、
「この子去年のあの子だ」というように探してみるのも、
良いかもしれません。では始めていきます。

◆結局我が家には何クワガタがいるのか?2022◆

※2022/8/1現在

前回同様、基本的にはオスの個体画像で紹介します。
また同じく今現在生きていて飼育している個体のみです。
幼虫のみの種類はまた記事の最後に加筆します。

では前回同様
国産種のクワガタから

1.コクワガタ

画像1

学名:Dorcus rectus
(ドルクス レクトゥス)
体長:オス58mm~16mm メス34mm~19mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~3年
分布:日本

いつものやつです。今年はちょっと羽化遅めで、今頃羽化し始めてます。
(ほとんどの個体が常温飼育で寒さが続いた影響で)
温度管理している数匹の個体はまだじっくり幼虫をやってもらってます。
相変わらず結構な数がいるのですが、今年はほとんど大型化してます。
(寒かったからじっくり食べてくれたようで)
コクワガタの飼育を辞める事は無いでしょうから毎年この記事(が続けば)の
トップに来てくれる事でしょう。

2.アカアシクワガタ

画像2

学名:Dorcus rubrofemoratus
(ドルクス ルブロフェモラトゥス)
体長:オス59mm~20mm メス:38mm~23mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~2年
分布:日本(沖縄県を除く)

これもいつものやつです。この種は全て温度管理して飼育してます。
去年10月に野外個体を採集し、今あるラインのいくつかと血を入れ替えたので、今年はピカピカのCBF1ラインがあります。
この子に関しては去年事件があり、とあるメス個体の産んだ卵全てが萎む、という事がありました。そのメスとペアリングさせたオスを別のメス個体とペアリングさせた結果無事産み、そのメスは再ペアリングして再度産卵セットを組んでも卵が萎むという事で原因はメスにあり、このままでは予定していた数の幼虫を得られなくなる可能性が出て来たので急遽カワラボトルを大量に買ってきて、別のメス達に菌床産卵で爆産してもらって事なきを得ました。(本当はコストかけずに材産みでのんびりやる予定だった)
本種に限った事ではなく、外見は何もなくとも、内面的に問題があるという事はクワガタを飼育している上でよくある事なのですが、その時にどう対処できるかが大事ですね。
もし、本気でブリード挑戦したい!という個体がいるならば、こういう時の為に1ペアから始めるのではなく最初だからこそ複数ペアから挑戦する事をオススメします。

3.アマミシカクワガタ

画像3

学名:Rhaetulus recticrnis
(ラエトゥルス レクティコルニス)
体長:オス 56mm~19mm メス30mm~18mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~1年半
分布:日本(奄美大島・徳之島など)

出たわね、Rhaetulus。という事で大好物シカクワガタです。
前回の記事で名前だけ登場しましたが、本種はアマミシカクワガタ
という日本の固有種で条例により採集禁止となっている貴重な種類です。
今出回っている個体は採集可能な時期に流通し、そこからブリードされた個体のみが出回っています。シカクワガタの中では最も小さく、最もアゴの発達が控えめなクワガタです。画像の子は小型なので特にアゴに特徴がありませんが、下から上に鹿角のように曲がって伸びる形はやはり、シカクワガタの風格が多少なりとあります。大型の個体であればタイワンシカクワガタの小型と同じ程度のアゴの特徴が出ます。
とりあえず今年は小型を2ライン確保して、来年に向けてという感じです。
今はまだ休眠中ですが、カワラ材でセットの予定です。
2度寝(再休眠)する事もあるので、しっかり様子を見つつやっていきます。
こちらは初挑戦ではないので、準備さえしっかりできればという感じです。

4.ヤマトサビクワガタ

画像4

学名:Dorcus japonicus
(ドルクス ジャポニクス)
体長:オス27mm~14mm メス23mm~12mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~3年
分布:日本(徳之島/佐多岬)のみ

これもいつものやつです。一応前回の記事で紹介した通り、希少種なのですが、うちでは手慣れたいつものやつです。
今年も孵化率及び羽化率100%で本当に強いクワガタです。
去年も言いましたが、爆産するし、適当な材でいいし、マットは200mlのカップで足りるし、寿命は長いしで温度と乾燥にさえ気を付ければ本当に簡単なクワガタです。オススメです。
今年の画像の子は錆びる前の綺麗な姿です。
(去年はちょっと錆びかけの子の画像だったので)
この綺麗な体の表面に生えている眉毛に土が付着して錆びていきます。
(錆びると言っても本当に錆びているのではなく、錆びたように汚れていくという意味です)

5.ホンド(本土)ヒラタクワガタ

画像5

学名:Dorcus titanus pilifer
(ドルクス ティタヌス ピリフェル)
体長:オス90mm~19mm メス42mm~18mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~3年
分布:日本(本州)

おや、去年の画像の子に似ているな?
と思ったそこの君、そうです、去年と同じ子です。
アゴが擦り減って右アゴ先の鋭さがちょっとなくなってますが元気です。
今期は血の入れ替えを行う為に春先にセットを組んだので、幼虫達はまだ小さく、羽化してないのでこの子にまた出張ってもらいました。
ちなみに去年の挟まれている画像の子は別の子でそちらもまだバリバリ生きています。アゴは擦り減っても挟む力は相変わらずなので挟まれたくないですね。
それと最近よく、ヒラタはどうやったら採れますか?と質問が来ます。
この種はこの平べったい体を利用して木の隙間(うろ)を縄張りにして
気に入った住処があればそこに定住します。
なので、木を蹴ったりしても落ちてこないし、樹液酒場を見てもあまり姿を見る事はできません。本種を採るコツは樹液が出る木の穴や隙間をとにかく探してください。採集に行くときはライトと搔き出し棒を持っていきましょう。あればファイバースコープ等の穴の中を覗ける装置があればなお良しです。それともしメスがいれば付近の穴に必ずと言って良い程、オスが居ます
。結構な確率で同棲してます。
※そして穴から引っ張り出す時は、絶対に木の皮や穴の壁を破壊しないようにしてください。破壊してしまえば、そこに二度とクワガタが来る事はありません。必ず棒で本体だけを搔き出してください※

6.オオクワガタ

画像6

学名:Dorcus hopei binodulosus
(ドルクス ホペイ ビノデュロサス)
体長:オス 92mm~20mm メス61mm~20mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~5年
分布:日本

いつものでけえやつです。今年の画像のやつは82mmで羽化した大型です。
去年の秋~今にかけてオオクワガタは結構羽化しては来たのですが、
8割オスです。ヤバイです。それに80mm超え行けそうな子だったのに、黒点病で蛹化中にやられた子が1匹、更になんかとんでもねえアゴの形した奇形が1匹と、中々に大変な事になってます。一応血はそこまで濃くないですが…
一応来期の子は血を入れ替えてみるとします。
そしてそのとんでもねえ形の子はこれ↓

画像7


いやマジでとんでもねえな…
幼虫の頭の皮が脱げずに不全を起こしたとかなら稀に聞きますが
何をどうしたら先端だけこんな事に…
ヘラクレスの角曲がりみたいに壁に当たるような蛹の形でもないですし…
何なんでしょうね…
個人的には幼虫のアゴの皮だけが脱げずに先端に残った
が、一番可能性高いかと思ってます。
ちなみにアゴが変なだけでバリバリ元気です。

7.ノコギリクワガタ

画像23

学名:Prosopocoilus inclinatus
(プロソポコイルス インクリナトゥス)
体長:オス77mm~23mm メス42mm~14mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:活動開始から4ヶ月程(成虫全体として見たら1年程)
分布:日本

これもいつもの、今期の子は常温飼育でまだ幼虫やってます。
夏前まで寒かったのでのんびり成長していて、どうやっても羽化は秋口になりそうなので、去年説明した秋羽化休眠組になります。
こいつに関しては今年あまり野外で見かけないですね。
いつもなら10で表すならミヤマ5:ノコ3:コクワ:2くらいの割合で
木を蹴ったら落ちてくるのですが、今年はミヤマ7:コクワ2:ノコ1
くらいの割合でしか見ません。
やはり夏前の寒さが影響して秋羽化が野外でも多いのかもしれません。
(という事は来年の夏は多いかも)
一応70mmupが今年も採れましたが(画像の子)、小ぶりな子が多めです。
(寒い中でも早期羽化した子?)

8.ミヤマクワガタ

画像23

学名:Lucanus maculifemoratus
(ルカヌス マクリフェモラトゥス)
体長:オス78mm~23mm メス:47mm~23mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:活動開始から3ヶ月(成虫全体として見たら1年程)
分布:日本

いつものというか、多すぎる子…(うちの地域では)
上記のノコが寒さで羽化がズレて減っても、こいつは寒さでもそこまで羽化ズレしない子(元々低温を好む種)なので、本当に今年は多い。
無限に採れる。なんならこの記事を書いている前日(7/31)に
野外70mmupまで採れ(画像の子)、さらに今年は大型も多めで、
60mm台がポンポン採れます。
いやかっこいいので何匹採れてもいいんですけど、
にしても多い。ミヤマシャワー状態です。
あ、大量に採れるからと言って全部持って帰らないように
しましょうね。必要な個体のみです。
ただここ数日があまりに暑い日が続いているので野外個体が一気に減りそうな気がします(暑さに弱いので)。ここは山奥なのですが、それでもここ最近は結構な暑さです。無事で居てくれると良いですが…
ちなみに飼育個体はまだまだ幼虫です。
来年の春先辺りには羽化すると思います。

ここから海外のクワガタです

9.タイワンシカクワガタ

画像23

学名:Rhaetulus crenatus crenatus
(ラエトゥルス クレナトゥス クレナトゥス)
体長:オス58mm~25mm メス32mm~25mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~1年半
分布:台湾

Rhaetulusしか勝たん。
去年から今年にかけて2回に分けて、180cm温室棚を2つ増築したのですが、ほぼこいつのせいです。去年あまりに爆産し過ぎて400以上採れてしまい。
いまや一大メイン所大御所様になってしまったRhaetulus.c.cくんです。
いやでも何匹居てもいいので、これで減らすとかはなく更に増やすと思いますが、とりあえずとんでもない数居ます。3月辺りから今にかけて羽化しており、Twitterでほぼ毎週山のような羽化写真上げてたのはこいつです。
ほぼ羽化しましたが、まだあと40程幼虫や蛹の子もいるのでまだまだ羽化してきます。一番大きい子で56mm(画像の子)だったのですが、この56mmでもありえん迫力でかっこいいのにギネスはもうちょっと大きい(60mm)となるとそのレベルになるとどれだけかっこいいのか…
今の全個体が羽化し終わったら、大きい個体を厳選して、次世代本気でサイズ狙いに行くのもアリですね。

10.スペキオススシカクワガタ
(スペキオシスシカクワガタ)

画像23

学名:Rhaetulus crenatus speciosus
(ラエトゥルス クレナトゥス スペキオスス)
体長:オス70mm~35mm メス35mm~25mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~1年半
分布:タイ北西部

Rhaetulusしか勝たん2ndseason。
この名前、1度くらいは聞いたことあるんじゃないでしょうか?
昔流行った、カードを使うゲームで初期から参戦している、おそらく最も有名なシカクワガタです。
そして学名を見てわかるように本種はタイワンシカの亜種に位置づけられて居ます。形が似ていて模様や色が違う感じです。
モンスターハンターというゲームで亜種とか色変えただけじゃん!
って言われることがありますが、現実でも亜種というものは存在し、本当にこんな感じなんです。(実際は色だけでなく細部にも微妙に違いがある)
それはさておき、こいつはシカの中では大型で勿論知名度ゆえに人気もありますが、流通が多いとは言えず、そこそこ高価です。(諭吉は超える)
ですが、それに見合った魅力はあるのでオススメしたい1匹です。
飼育は休眠に気を付ける事がまず第一で、休眠期間がシカクガタの中で最長です。なんなら2度寝、3度寝する時もあります。
ですが、寿命がそこそこあるので、じっくり活動開始を見極めたら、柔らかい材を用いれば簡単に産卵できます。植菌カワラ材がオススメです。
幼虫に菌糸を使う場合はブナカワラを使用します、クヌギは昔良い感じがしなかったので、ブナが良いとは思いますが、サイズを求めず安定羽化させるならマット一択です。マットの場合はクヌギが入っていても問題ありません。自分はこいつを飼育するのは久々ですが、昔の感覚を覚えていて、今年既に幼虫が80は採れてるので、3桁採れたら良いなと思っている辺りです。

11.ボイレアウシカクワガタ

画像23

学名:Rhaetulus crenatus boileaui
(ラエトゥルス クレナトゥス ボイレアウイ)
体長:オス67mm~30mm メス33mm~25mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~1年半
分布:ベトナム、ラオス等

Rhaetulusしか勝たん3rdseason
学名からボイレアウイシカとも呼ばれたりしますが、ボイレアウシカが一般的です。
そしてここまで読んだその君、上のスペキオススの部分に目を通していたらもう気付いているな?
そう、これもタイワンシカの亜種です。
知らん人からしたら「全部同じじゃないですか!?」ってなりますよね。
でも「ちがいますよーっ」「よく見ろ!」です。
あくまで例ですが、タイワンシカがリオレウスとするなら
スペキオススはリオレウス亜種ボイレアウはリオレウス希少種的な感じです。(正確に言うならリオレウス亜種2って感じですし、もっと細かく言うなら原名亜種がうんたら説明しなければならないので、あくまでわかりやすくの例えです)
本当にいるんですよ。見た目そっくりなのに色が違うという生き物が現実に。
というわけでこいつも今年からメイン所に加えていきます。
今はまだ休眠中ですが、いずれ爆産してもらいます、というかさせます。
スペキオススと同様の方法で行けますがあちらよりちょっと高温に弱いのでそこだけ気つけねばなりません。

12.エレガントゥルスコクワガタ(axis)

画像23

学名:Dorcus elegantulus acudentatus
(ドルクス エレガントゥルス アキューデンタトゥス )
体長:オス36mm~14mm メス25mm~10mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~3年
分布:スマトラ島、ボルネオ島

コクワガタです。こんな派手な色してるけどコクワガタです。
日本のコクワガタというよりスジクワガタに似たフォルム
派手な色が付いた感じです。
本種(axis)は亜種で、他にも複数亜種がいます。
axisなのに学名はacudentatusですが、これには複雑な事情があって、同じドルクス属のとあるクワガタにaxisが既に使われており、命名規約的にaxisが使用できないのでacudentatusとなっています。ですが、世間的には和名で
エレガントゥルスコクワガタ(axis)と記載している場合が多いです。
原名は昔やっていたのですが、axisは今回が初挑戦となります。
と言ってももう既に結構な数の幼虫が得られたので、あとは無事に羽化まで
持っていくだけなのですが…
特に何も考えず、原名と同じ方法で行けたので、楽でした。
硬めの材に秘密兵器を溶かした水につけ、あとは普通のマットで放置です。
温度帯は22℃、あとはマット管理で様子を見ます。

13.アルキデスヒラタクワガタ

画像23

学名:Dorcus alcides
(ドルクス アルキデス )
体長:オス104mm~32mm メス48mm~28mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~3年
分布:スマトラ島

ヒラタの中でもパラワンやスマトラ等に次ぐ有名な種です。
夏になると上と並んで必ずと言って良い程、ホームセンターなどで売られているくらいです。
本種はヒラタクガタではありますが、パラワン等のドルクスティタヌス系(オオヒラタクワガタ種)とは近いけど別物になります。
クワガタの中でも横幅が特に太く、また力もトップクラスに強いです。
(カステルナウディ程ではないが)
アゴの形が大歯、中歯、短歯で大きく異なり、人によって好みが別れたり、特定の歯型だけ集めている人がいる程に違います。
また例に漏れずかなり狂暴でメス殺しが特に多いのでペアリングの際は注意が必要です。
ペアリングさえ気を付ければ産卵は容易でマットだけで産みます。
幼虫は菌糸でもマットでも育ちます。
多少高温に弱いので25℃を超えないようにしてあげましょう。
画像の子は前回の記事でいくつか幼虫しかいない種がいると話した子で、それが羽化した個体になります。

14.ダイオウヒラタクワガタ

画像23

学名:Dorcus bucephalus
(ドルクス ブケファルス)
体長:オス91mm~40mm メス50mm~32mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~2年
分布:インドネシア(ジャワ島のみ)

去年の冬~今年の春までに全頭羽化し、今は次の世代を菌糸で育成中です。この画像の子は前回の画像の子の息子なのですが、この子はなぜか毎回餌皿をひっくりかえして天井や壁に張り付ける癖があり(他の子はそんなことをしない)面白いので、類親にしましたぶちまけくんと呼んでます。
前回の記事で、オスに偏っていると言いましたが、その通り偏り散らかしていて、羽化したメスが2匹しかいないという事態になったのですが、
そのメスもしっかり産んでくれたので一安心です。
次世代はトントンで羽化してくれると助かります。
(まだ幼虫のオスメスの判別はしてません)
羽化したオスのほとんどが80mmを超えてくれ、そのまま血を受け継いでいるので来年も大型個体が出てくれるはずです。

15.パラワンオオヒラタクワガタ

画像23

学名:Dorcus titanus palawanicus
(ドルクス ティタヌス パラワニクス)
体長:オス115mm~33mm メス55mm~40mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~3年
分布:パラワン島、他

ヒラタ種を知ってれば、そう、誰もが知ってる。
世界最大のヒラタクワガタで、最も有名なクワガタ内の一つです。
挟む力もかなり強く、また凶暴さにおいてはおそらくヒラタ一狂暴
触ってないのに近くで見ただけでアゴで挟もうとしてくるくらいには狂暴で、絶対に挟まれたくないというか挟まれてはいけない種類ですね。
体長も110mmを超え、長いアゴもさながらすさまじい迫力です。
勿論これだけ狂暴だとメス殺しもあるので、ペアリングの際は必ずアゴ縛りをしましょう。さらに本種はメスも狂暴で、メスがオスに攻撃して足を切られるなんて事もあるので、できる限りペアリングの際はハンドペアリングをオススメします。
産卵は容易でマットに産みます。温度は低すぎなければ結構対応温度は広いです。総じて飼育は簡単ですが、大きさ故に必要なマットや菌糸の量が尋常ではないので、広くスペースを取れる方にオススメします。
菌糸も3000ml以上の菌糸瓶を複数使ったりするのでコストもかかります。
そこさえクリアできれば飼育は本当に容易です。
画像の子はアルキデス同様に前回幼虫しかいないと紹介した子の内の1体です。

16.ムシモンオオクワガタ

画像23

学名:Dorcus musimon
(ドルクス ムシモン)
体長:オス38mm~18mm メス25mm~15mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~3年
分布:イタリア(サルディーニャ島) フランス(コルシカ島) 他

相変わらず小さいけどちゃんとオオクワガタです。
まだ今年は産卵セットを組んでおらず、そのままのんびり過ごしてもらってます。(休眠したり、2度寝した子もいる)
と言ってもセットを組まないわけではなく、秋前辺りでセットを組みます。
国産オオクワガタ同様、新成虫だとあまり産まない事があるので、1年じっくり成熟してもらってこれから…という感じです。
寿命はまだまだ長いので、のんびりやっていきます。
この子も好物なのでできる限り累代を続けていきたい子なので、そろそろ次世代辺りで血を入れ替えたいですね。
だがしかし、最近ちょっと値段が高い気がする…

17.パリーオオクワガタ

画像23

学名:Dorcus ritsemae
(ドルクス リツセマエ)
体長:オス79mm~29mm メス42mm~29mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~3年
分布:インドネシア ジャワ島 (画像の個体)

前回の記事で亜種がなんだの呼び方がなんだの言った子です。
今期の子はもうちょっとで羽化してくるかな…?
といった感じでまだほとんど幼虫です。
この子に関しては今期でラストのつもりです。
というのも、この子の亜種のセツロウ辺りを飼育しようと思っていて
セツロウに場所を割くためにこの子の累代を止めてその場所を使うって感じです。つまり結局パリーオオクワガタをやってることには変わりないんですが、この原名亜種としては今年がラストです。
見てくれたみんなにバイバイしようね!(そんな人いるのか)
と言っても長生きなのでこの後今年羽化した子が来年またひょっこり記事に出てくると思います(てか出てくる)

ところでここまで読んでついて来れてますかね、前回なら16種目で終わったのですが今回の記事はまだまだあります、疲れてないですか?
誰の為にやってるのかわからん無駄に長い記事、なので程々に自分を労わってくださいね。

18.セアカフタマタクワガタ
(パリーフタマタクワガタ)

画像23

学名:Hexarthrius parryi
(ヘクサトゥリウス パリィ)
体長:オス97mm~38mm メス58mm~40mm
寿命:半年~1年
分布:インドネシア 他

いつものやつです。今年も大量に羽化してきました。
そしてフタマタクワガタ系は容器のサイズで成長をそれなりにコントロールできるので、あえて超小型の個体を狙って出そうとしたんですが、何故か普通サイズの容器で育てている子が小さい容器で育てている子より2ヶ月も早く蛹化して、めちゃくちゃ小さいまま早期羽化してくれたので、小さくしようとした子よりも小さい個体が普通に出てしまったという事件もありました…何故…
温度も環境もマットも普通の子と同じだったので本当に何故そうなったのかはわかりませんが、その子がそういう気分だったのでしょう…

画像23

それがこちら、もはや別のクワガタでは?
と思えるくらいにはこれはこれでスラッとしててかっこいい、
小型種好きな自分からしたらこっちのが好みかもしれない。
アゴの歯がフタマタに分かれずにまっすぐなので
もはやフタマタクワガタとはってなりますが、それがまたいい。
来期も小型化を狙ってみようと思います。

19.パラレルスネブトクワガタ

画像23

学名:Aegus parallelus
(アエグス パラレルス)
体長:オス52mm~20mm メス30mm~19mm
寿命:半年~1年半
分布:インドネシア(ジャワ島、他) ミャンマー 他

前回はまだオスが羽化しておらず、メスの画像だけで、
羽化した後に途中で画像を追加しましたが、
今回はしっかりオスの画像です。
前回が硬まったオスが居なかったので、紹介できませんでしたが
昔から稀に赤い足の子が出てくるのが、魅力の一つです。

画像23

完全に硬まってこの色です。(羽化後11ヶ月経過個体)
赤い子と黒い子がいるので、もしかしたら赤い子同士
掛け合わせていけば、いつか真っ赤な個体になるのかもしれません。
が、メスが黒いのしかいなかったので、とりあえず来期の子で
赤いメスと赤いオスが出てくれるのを祈るだけです。

20.メンガタクワガタ

画像23

学名:Homoderus mellyi
(ホモデルス メリィ)
体長:オス58mm~32mm メス37mm~25mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:活動開始2ヶ月~4ヶ月 (成虫全体として見たら1年程)
分布:アフリカ中部 コンゴ カメルーン

今年結構な数羽化してきました。7月でもうすべて羽化し終えて
オスメス半々くらいで丁度良い感じなので累代にも困らないので
いくつか販売に回しています。
(販売?何のことだ?と思った人は記事の最後で)
それとこやつもオオクワガタのように変なヤツが出まして

画像24

頭の面部分にトゲ生えてる子が羽化したんですよね。
特に何か問題あるわけでも奇形とかでもなく、
なんかそこにトゲがある。といった感じです。
脆いとかもなく鋭くて普通に刺さりました。
何なんですかね。

21.ニジイロクワガタ

画像26

学名:Phalacrognathus muelleri
(ファラクログナトゥス ムエルレリ)
体長:オス67mm~22mm メス45mm~20mm (※おおよその参考サイズ)
寿命:1年~2年
分布:オーストラリア(クイーンズランド) ニューギニア南部 オセアニア
色:ノーマル(画像の個体)

いつものやつです。今年も結構な数羽化しましたが、まだ蛹やってる子や幼虫やってる子もいます。自分史上最少のニジイロも羽化したりもしました。
(31mm)
今までとりあえずでノーマルだけ続けていましたが、今年から色混ぜ
をすることにしました。

画像26

右の子が紫紺(黒やパープル等)と呼ばれている個体で
ノーマルと紫紺を掛け合わせるとグリーンが強い個体が
羽化してきます。ので来年はグリーンとノーマルの2体制になる
予定でそこからさらに混ぜてとある色を出すのが最終地点です。

22.ヤマトカブトムシ

画像27

学名:Trypoxylus dichotomus
(トリュポクシュルス ディコトムス)
体長:オス91mm~26mm メス53mm~25mm
寿命:活動開始から3ヶ月~4ヶ月
分布:日本(北海道、沖縄を除く本州)

初見の方で、クワガタの記事なのにクワガタじゃないやんけ!って思う人は前回の記事を読んでください。
いつも通り、クワガタの為に必要なヤマトカブトムシ(カブトムシ)さんです。今年は飼育している分の個体に加えて、庭に雑虫処理した使用済み廃材と廃マットを撒いて土畑のようにしていたらそこから大量の野生の幼虫が出て来て、ものすごい数居ます。バクテリア材の為に飼育している為、そこまで数は欲しくないので、毎年複数ライン計100以内で収まればいいなくらいで育てるのですが、今年は野生の込みで150を超えてしまったので急いでスペースを確保しました。
ワンチャン野生の子が産みに来て勝手に育つんじゃね?
的なノリでしたが、無限野生回収編になるかと思うくらいいたので、もうこの際今年からはもっと産みに来てもろて、屋外全自動カブトムシ生成スペースにでもなってもらおうかとってくらいの勢いで行きます。

幼虫のみが居る種類

※2022/8/1現在
グランディスオオクワガタ
去年も幼虫だけが居る子でグランディスがーって書きましたが、その子です。まだ幼虫やってます。たぶん今年中には羽化してくれるはず。

さいごに

お疲れさまでした。こんなわけのわからん記事をここまで読んで頂いてありがとうございます。忍耐の才能があると思います。
正直これを描いてる途中に思ったんですが、おそらく来年もまた種類が増えていると思うので、という事はこれ、書くたびに内容増えるのでは…?
となり、来年はやるのかやらないのか…って考えましたが
こういう考えがある時点でたぶんやります。
自分が本当にやらなくなる時は、あっこれもういらんなって思った瞬間に無言でスパッと環境そのものを全て切り捨てるので、こういう事を言い続ける限りは来年もたぶんやってます。
来年も暇だったら読んであげてください。
それと虫に興味を持った方、ご質問でもアドバイスでも困ったらお気軽にお尋ねください。


昆虫ショップ開設のお知らせ

実は6月より基本オンライン専門ではありますが、昆虫ショップを開設しております。
名を昆虫ショップ 風来と申します。
本日画像で紹介した子の羽化余りや、野外で採集してきた子など
私が直接育てたり見たり触れた個体だけを厳選して販売しております。
よろしければこちらもよろしくお願い致します。
来店可能であれば実際に訪れて頂いて直接個体を見て頂くことも可能です。
その際はショップ内のメッセージフォームから来店の旨をお伝えください。


では今回はここまで、あばよ


◆ここで紹介している飼育方法等はあくまで私が成功した例等を紹介しています。人の数だけ飼育方法、考え方がありますので、あくまで参考程度に留めておくようお願い致します。

◆当記事で掲載している画像は全て無断転載を禁じます。

◆Twitter :「WKDリーダー (ゲームと虫と日常と)」@WKD_riderG

◆2022/6/16
オンライン限定でショップを開設しました
https://furaimushi.base.shop/

◆関連リンク
・【#01】結局我が家には何クワガタがいるのか? 2021
・【#02】アカアシクワガタの産卵セットの組み方

◆諸注意

無題


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