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早稲田政治経済学部の「学科の違い」【現役政経生が答える!】

こんにちは!manabel編集部です!

今回は現役早稲田政経生の私が、早慶志望の受験生の皆さんからよく質問される早稲田大学「政治経済学部の学科の違い」について解説していきます。

早稲田大学政治経済学部の学科は

①政治学科

②経済学科

③国際政治経済学科

3つに分かれています。

この3つの学科について

【入試の難易度】【単位取得の難易度】【男女比】【学科の雰囲気】【留学の有無】【就職活動】についてまとめていきます!



【入試の難易度】

まず、一般選抜の定員についてです。
※以下2023年度(最新)のデータです。

政治学科100人 , 経済学科140人 , 国際政治経済学科60人となっています。

こうしてみると国際政経が一番難易度が高そうに見えますよね。

ですが、実質倍率を確認すると

政治学科2.7倍、経済学科3.7倍、国際政経3.5倍

となっており、経済学科の倍率が一番高くなっています。

まず、10倍を超える学部もある早稲田において、倍率が低いな...と思った方もいるかもしれません。しかし、これは入試改革によって数ⅠAが必須となり、私立文系の受験者が大幅に減少したことによるもので、決してカンタンんになったわけではありません!
むしろ、東大京大一橋などの最難関国公立大の滑り止めとしての立ち位置がより顕著になり、敷居が高くなったイメージが強いです。

経済学科の倍率が圧倒的に高いことも、ここに要因があります。
上記最難関国公立大学には、「政治」と名前のつく学部学科がありません。そこで、早稲田政経を滑り止めとして受験する際に、自らの第一志望の国公立で「経済学部」を受験する受験生は、みな「早稲田政経経済学科」を受験するわけですね。

このような理由で、経済学科の倍率は高くなっています。

※全体的に倍率が低いのは、入試改革初年度であったため、敬遠されたということもあります。


【単位取得の難易度】

単位取得の難易度は国際政経が一番難しいと言われています。

理由は取得すべき必修の多さにあります。

国際政経は他の学科に比べ、政治学科の必修科目と経済学科の必修科目の両方が多く課せられるからです。

政治学科:政治学36単位、経済学8単位

経済学科:政治学8単位、経済学36単位

国際政経学科:政治学22単位、経済学22単位

というような感じです。

そのため、比較的に楽な科目(ラクタンといいます)ばかりで履修を行うことができず、必然的に難易度の高い科目を履修しなければならないのです。

このトラップにかかり、入学後苦しむ人も少なくありません。

ですが、無事卒業できた暁には、かなりの学びを得ることができます!

一方で「政治学科じゃないと取れない科目」「経済学科じゃないと取れない科目」などはありません。そのため経済学科に入学したけど、入学後、政治学科の授業が面白いと感じれば、最低限の経済学科目を履修すれば、政治学科の授業を多くとることも可能です。

自分の専門以外にも心理学やマーケティング、キャンプや乗馬、野球など様々な授業を学ぶことができるのも早稲田大学の良さですね。


【男女比】

政治経済学部の全体の男女比は男子65%女子35%となっています。
※最新のデータより

ですが、学科ごとに比率が変わります。おおよそですが以下のようになっています。

政治学科:男子30%女子70%

経済学科:男子85%女子15%

国際政経:男子45%女子55%

※ただし、必修の英語やレポートを書くようななど、少人数のクラス系では、「学科別」ではなく「学科混合」クラスのため、この男女比は入学後全く関係がありません!


【学科の雰囲気】

男女比に表れているように、学科ごとに雰囲気が異なります。

男子が多い政治学科と経済学科はやはり男っぽい雰囲気ですし、ジャーナリズムや経済学を学んでいるからか、真面目な雰囲気が感じられます。一方、国際政経学科では帰国子女が多く、さらに女子も多いことから他の2つの学科よりも華やかでリベラルな雰囲気になっています。

ただ、学科ごとに雰囲気は違うとは言え、同じ校舎で学んでいます。
また、必修の授業でも、基本的には学科混合のクラスになります。
学科は、入学後すぐにそこまで気にしなくなります!

早稲田自体、様々な人がいるバンカラな雰囲気が特徴です。
サークル等では、学部すら気にしなくなりますよ!

ぜひ早稲田祭などで大学を訪問し、早稲田の雰囲気を肌で感じてみてください!


【各学科、入ると何を学ぶの?】

上記のように、入ってしまえば基本的に学科の違いを感じることはありませんが、唯一異なるのが、必修の授業です。
今回は、政経の一年生が学ぶ、各学科独特の必修授業をご紹介します!

<3学科共通の授業>
基本的には、3学科学生がともに受けなければいけない授業がほとんどです。一部をご紹介しますね!

・語学の授業
英語の授業では、
①学生4人に一人の先生がつき、日常会話等を会話から練習していく授業
②英語のWritingを学び、最後には2000wordsの論文を書く授業
等があります。
また、週に2回、第二外国語(入学時にあらゆる言語の中から選択できる)の授業もあります。こちらは、かなり本格的に学習することもできます。

・経済系の授業
ミクロやマクロの経済学、統計学を勉強します。

・政治系の授業
 ・公共哲学
公共哲学は、高校の授業で言うと倫理に似ている授業です。
ハンナアーレント等、早大現代文でも頻出のさまざまな思想家を学習しながら、「現下で起こっている公共的問題について、市民たちと共に論考する実践的学問」と定義できるようです。
 ・政治分析入門
➡主に現代日本の政治経済を題材に、政治や経済の現象を、政治学の理論と実証的な根拠に基づいて学びます。
週に一度、その内容について少人数でのディスカッションの時間があります。

<経済学科特有の授業>
 ・経済数学入門
➡経済学の中で現れる極値問題,条件付極値問題への応用ができるよう、必要な微分法に関する基礎知識について学ぶ授業。

<国際政経学科特有の授業>
上記の通り、国際政経学科は、経済系・政治系の必修が同数あります。ですから、一年次に学ぶ必修の授業も、政治学科と経済学科の必修を足したような感じで、特有の授業はありません。


【就職活動】

結論から言いますと

政治経済学部を出ていれば学歴フィルターにはかかりません!

「学歴フィルターとは」就職活動の際、大学名や学部名で選考を受けられなくなることです。

そのため、普通の企業であれば、選考は受けることができます。選考で落ちる可能性は普通にありますが。(早稲田でも学部によっては学歴フィルターにかけられることがあります)

政治経済学部生の進路は国内トップ企業や外資系企業や官僚、起業、ベンチャー企業など多岐にわたります。

そのため就職活動で必要以上に悩む必要はありませんが、大学に入って呑気に過ごしているとマーチのトップ層に逆転されるなんてこともあります。

大学はあくまでも通過点という考え方が大事です。

【<新傾向>早稲田政経一般入試について解説!】


早稲田政経は、皆さんご存知の通り、2021から入試改革に踏み切りました。
しかし、その詳細や対策をしっかりと書いている記事はネット上に全くありません。
そこで、2021年入試政経合格者の私が、これらの記事を書きました。

政経受験予定者の方は、必ずご覧ください!⬇⬇⬇


【早稲田政経一般入試、結局対策は何をすれば良いの!?】

今回の「早稲田政治経済学部 新入試解説」は以上になります。
しかし、私は受験生時代、

・過去問が少なすぎて、練習ができず、不安...
・他にない入試傾向なので、対策方法がわからない
・最難関国公立や早慶他学部との併願を考えているが、どのように対策を両立すればよいかわからない

これらの不安を持っていました。
しかもこれらは、ネットや先輩に聞いても解決しないと思います。
なにせ、情報が少なすぎますからね。私自身、現役時代本当に苦労しました。
このことを踏まえ、

● 新入試の知られざる”穴”とは?(入試方式の解説も!)
● 3年度分の結果から考える、合格目標点数(どこで何点とれば良い?)
● 政経を目指す上で、これだけは知っておきたい5つのこと
● 私の2021年度 入試本番の感想・ペース配分
● おすすめの総合問題 対策ノウハウ

を記事にまとめました!

私は、第一志望が早稲田政経だったため、新入試関連のリサーチを徹底的にしました。具体的には、政経の大学公式情報や、武◯塾を始めとした問題分析、対策方法を紹介したサイトを見漁りました。また、河◯塾の講座やYゼミの模試も受験し、できる限りの対策をしました。
しかし、そのために合計50時間は費やしたと思います。

もう、皆さんにはこんなむだな時間は費やさず、勉強にあててほしいと心から思い、現時点でわかるすべてのことをまとめた記事になります。

ぜひご覧ください!⬇⬇⬇



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