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2019年採用とシードファイナンス 1億円のエクイティ調達を完了!

こんにちは。WizWeの森谷です。
日本政策金融公庫様の新事業資金を得たことで、Smart Habitの開発プロジェクトがスタートし、同時に事業を伸ばすための採用活動も開始しました。

採用活動スタート!

MBOしてから1年弱というタイミングであり、まだまだ組織体制は原生状態でしたが、新卒採用を開始しました。

私は、20代をほとんど海外で過ごしており、どちらかというと、私個人的には、新卒の一括採用や新卒を特別視するような動きには否定的でした。担当直入に言うと、新卒一括採用という日本特有の採用文化(規範)は好きではありませんでした。しかし、取締役の細川や社外取締役の押しもあり、好き嫌いよりも、やってみてから継続するかどうか判断すれば良いと考え、試しにやってみることにしました。

結果的に、今振り返ると、「本当に、あの時、新卒採用をやっておいて良かった!!」と心から思います。第1号の新卒は新型コロナの第一波の真っ最中の4月に入社。そこからずっとリモートで働いてきていますが、所属組織にで大切な役割を担うようになっています。

新卒採用と共に、管理職採用(いわゆる即戦力の中途採用)もスタートしました。開発投資や新卒採用、マーケ予算に新事業資金を充当してしまったので、正直な所、財務的な追加余力はありませんでした。しかし、法人事業に加えて、スクール事業(現在のSmart Habit LTV事業)を立ち上げる成長戦略を描く中で、戦力増強が必須という話になりました。

法人において、事業が順調に伸びてきていたタイミングではありましたが、秋に予定していた、ベンチャーキャピタルからの資金調達は確定しておらず、キャッシュ・マネジメントの観点からも、まずVCからの資金調達を完了し、その後で、即戦力中途の採用に動く考えでいました。

しかし、法人事業の成長が加速していたことと、Smart Habit開発プロジェクトがどんどん重たくなっていた足元の状況があり、細川としては、今すぐ、ビズリーチを用いた採用に、動くべきという意見でした。時は2019年7月、細川と激論を交わしました。私は「目の前の現状は分かるが、今、追加出費のリスクはとれない」「資金調達が完了してからだ」と、厳し目の口調で私の考えを伝えました。少し感情が高ぶった私の様子を見て、細川は、「わかりました。。(今は採用NGということは、大変不本意ながら、わかりましたという意図)」と、激しくギラついた目を私に向け、会議室を出ていきました。

その一連の激しいディスカッションの後に、「しかし、あれだけ必要というのだから、もう一度冷静になって考えよう」と、再度冷静に、今の事業計画の状況や、採用に動くリスク、今後のエクイティ調達の実現可能性を計算してみました。結果、確かにリスクは存在しますが、「自分が踏ん張れば、まあ、吸収可能なリスクだな」と腹落ちしました。「あそこまで言うんだから、一度、やってみよう!」と、許可することにしました。

こちらも結果論となるのですが、この時に募集をかけたビズリーチでの採用は無双しており、この1回の募集で、現在のWizWeの中核を担う人材の採用が実現できました。営業、マーケティング、開発、事業企画、それぞれで、2019年の採用活動を通じて入社した人材は、入社後間もなくやってきたコロナ禍の激流の中、大変な中を踏ん張り、既存社員とも上手く融合していき、組織に大きな活力をもたらしました。

「もしあの時、ビズリーチで採用活動をしていなかったら。。。彼ら不在で、コロナ禍に突入となるところだった。。。」「採用活動しておいて本当に良かった。。。」
今考えても、本当にありがたい採用ができたと考えています。

2019年7月1日 事業継承後、WizWe1周年の記念写真。2019年から顧問で、リクルート人事部長の経験を持つ美河正浩が参画。美河はVCラウンドの際にエクイティ出資し、2020年3月からWizWeの常勤取締役に就任することになる
2019年12月 夏から動いたビズリーチ採用により、後の執行役員となる田中真弓と、営業部長となる當間巧が参画した。また開発責任者の岩井賢二とは、何と営業責任者募集の応募でやり取りがスタート!毎月ショートMTGを重ね、2021年3月に入社。後に取締役CTOとなった。2020年からは新型コロナウイルスのインパクトで激動となったが、2019年段階でマネジメント層の採用に成功していたことは、組織成長にとって大きかった

シードラウンドのエクイティ調達

組織に活力が生まれ、法人事業のしっかりした成長が見えてきた段階で、シードラウンドのエクイティ調達の動きを開始しました。MBO直後からずっとWizWeへの出資を前向きに考えてくださっていた日本ベンチャーキャピタル様、リクルートOBのエンジェルチームのご縁で出資を決めてくださった鬼頭様、またWEIC時代の株主だった新生銀行様から出資検討したいというお話をいただきました。Smart Habitへの更なる投資と、スクール事業(BtoBtoC事業=今のSmart Habit LTV)のために、1億円の資金調達として動いていました。

事業が順調に伸びてきていたこともあり、MIC様には再度近況報告をお伝えし、投資検討の可能性を打診しました。1億円という金額そのものは、既に目処が立っていましたが、年初の投資検討時のやりとり、そして、私の気持ちとして、やはりMIC様にもう一度検討していただきたいという思いがあり、MIC様に再度ご検討の打診をしました。

結果は、再チャレンジで投資決定ということになりました。一度目は駄目だったのですが、再度投資検討をお伺いして、本当に良かったと今になっても思います。

実は、重要なタイミングは重なるもので、MIC様へのプレゼンは、日本経済新聞社様での私の講演登壇と非常に近い日取りになっていました。日経様のお話は、ゼロベースから講演内容をつくる必要があり、日程的に受けるかどうか迷ったのですが、基本スタンスとして、こういった時は全て受けるようにしています。

2019年10月の日経様での私の講演について、いくつかの学校様が聴講されており、そこから現在の取引先が2社生まれています。どちらもとても大切なパートナーであり、スケジュール的に準備が大変でしたが、やっておいて本当に良かったと思います。

こうして1億円の資金調達が完了しました。2019年12月15日となります。
最初の資金調達がMBO資金として全て事業買収に消えたので、この1億円がWizWeにとって、実質的なシード調達でした。

点と点が線になっていくような感覚がありました。過去から縁がある皆様にリスクマネーという形で、支援をしていただけたことを本当にありがたく思うと同時に、資金が着金した口座残高を見た時に、肩にズシリと重みを感じました。

シード調達に成功して、年が開けました。希望溢れる2020年のスタート。

でしたが、、、すぐにコロナ禍がやってきました。中核事業である法人事業は、企業様の研修オペレーションの刷新含め、大きな影響を受けることになります。


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