見出し画像

専業になるために守った7つのルール

FXで専業トレーダーになりたい。
そして時間的にも経済的にも自由に!そう考える方は多いと思います。
では実際に専業トレーダーはどんなことを守ってトレードをしているのか。
気になりませんか?

こんにちは。専業トレーダーのdaiceです。
今回は私が専業トレーダーになるために守った7つのルールと相場に対する考え方を思うままに書いていきます。コーヒー片手にゆっくりと読んでみてください。
これから市場に参入しようと考えている方、すでに取引をしているけどなかなかうまくいかない方、すでに勝てていて専業へのシフトを考えている方々の参考になればと思います。

専業トレーダーになるために必要だった知識と実力とは


FXトレードを生業として「専業」となるために必要だったものは何だったかを 簡単に書いていきたいと思います。
また FX をやっているほとんどの方が陥りやすいと思うことも書いていきますので、思い当たる節がある方は参考にしてみて下さい。

※多くの主観が入っており自分で理解しやすいように作った造語もありますので、そこを理解いただいたうえでお読みください。


「覚えた」という知識と「身についた」という知識

まず FX をするにあたって、必要最低限の基礎的な知識というのはあります。知識というと思い浮かぶのは 「ダウ理論」「チャートフォーメーション」「プライスアクション」「トレンドとレンジの見極め」etc...。数えればキリがありませんが、これはその形を覚えれば勝てるというものではありません。 こういったものは言わば「傾向」なので、形として覚えトレードで実践していく中でどんな時に有効なのかということが自然と身についていくものですし、身につけるために「どれだけ過去検証をやったか」というところに行きつくものなので、知識として覚えるだけでなく経験として身につけるということを意識してください。

ですので、ここでいう「知識」というのは「テクニカル分析により、ポジションを取るときに迷う余地を与えない判断力」 のことです。つまり、知識を使いこなせる=裁量トレードの根幹ですね。

●テクニカル分析

テクニカル分析は 3 つに分けられます。 それは「相場分析」と「パターン解析」と「売買予測」です。
相場分析とは私たちがいつも行っている「環境認識」のことです。ただし、ここでいう環境認識は日足以上の長期足に限定されます。
現在の長期相場がトレンドなのか? レンジなのか?
トレンドなら上に向いているのか? 下に向いているのか? レンジならレンジのどの位置にいるのか? どっちからの動きでレンジなのか?  など、大まかな相場の状態と方向性を確認する作業です。つまり地合いを認識するということですね。


次にパターン解析ですが、これは 4 時間足や 1 時間足で行います。 何をするかというと、読んで字の如くパターンの解析をします。
パターンとは、ダブルトップやダブルボトム、三尊、逆三尊などのチャートパターン。ウォルフ波動やハーモニック、エリオット波動などの波の規則性。ダウ理論や水平線、チャネルでのトレンド確認など、過去のチャートの動きから確率に基づいて「このあとはこうなりやすい」 というパターンの読み取りを行います。これが俗にいうセットアップですね。 ポイントとしては「こうなりやすい」というところです。
例えばダブルトップが完成した場合、ネックラインを割れば下落しやすい場面ということですが、もちろん急反転して上昇することもあるということです。 このダブルトップパターンでの「下落しやすい」という言葉の中には「上昇することもたまにはあるよ」が含まれているということに注意して下さい。 なんだそれ? と思われるかもしれませんが、パターンというものは確率に基づいて構成されているので それが出れば100%というわけではありません。そのため、パターン解析のあとに「売買予測」というものを組み込んでその確率を上げていく作業をしていくことになります。


最後に売買予測です。 これはプライスアクションや水平線などへのプルバック、短期足のダウの崩壊や転換など売買を行うに足る根拠が発生した時にどちらの方向へエントリーするかを決定するためのもので、俗にトリガーと呼ばれるものです。 パターン解析が「こうなったらこうなりやすい」という流れを組み立てるのに使うのに対し、売買予測は「そうなったのでポジションを取る」という直接のエントリー行為を指します。


この全体の流れを総称してテクニカル分析と呼びます。相場分析で地合いの方向にアタリをつけ(今は上昇なのか下降なのか)、パターン解析で地合い方向への動きのタイミングを取り(相場分析の方向へ順行する位置取り)、売買予測でその方向へポジションを取る。この流れをただ淡々と繰り返すことがキモです。 主観や希望などを極力排除して、確率論に基づき判断していくことがテクニカル分析ということです。


●ほとんどの方が陥りやすいこと①

このテクニカル分析を行うやり方を「手法」と呼んだりもします。インジケーターやオシレーターを使ったものもあるでしょうし、ローソク足の形で判断する人もいるでしょう。
この「手法」ですが、落とし穴があります。それは「色々なところで色々なやり方を覚えて、いいとこ取りして自分だけのオリジナルを作り出そうとしてしまう」ということです。 勝っている人が使っている「手法」に、勝てていない人が考えついた概念を組み込んでしまうことで、その手法 は機能しなくなります。 


「勝てていない人が作り出したオリジナルで勝てるとは思えない」
私はここに気づき、覚えた「手法」に対して 一切の自主性を排除したことで初めてその手法が機能し始めました。 よく言われる「守破離」の「守」の部分ですね。意識したのは、その手法を使っている方とほぼ同じ分析になること。 そこだけです。
言い方は悪いかもしれませんが、 ”その方が勝てるようになるまでにたくさんの失敗と時間とお金を費やしやっとの思いで見つけた「手法」が、さら に精査され研磨され完成を迎えたものを、私たちは労せずに見て、聞き、教えてもらえる”
つまり、大幅な時間短縮がなされている状態なのです。それを独自の判断で色々なものを足したり引いたりすることで、雑音が多くなりその方との相場の見え方が異なってくるということになります。 わざわざ短縮された時間を引き延ばす作業を自分自身でしてしまっていることがどれほどの無駄か。ここにプラスの収支を積み上げられるようになるかどうかのカギがあると思います。

〇偶然と実力について

相場で勝てる実力と聞いて思い浮かぶのはなんでしょう?
・シナリオの構築能力
・パターンを見つける眼力
・絶妙なエントリーとイグジット能力
・高度なテクニカル分析 
どれもそれっぽいですね。しかしこれはどれも知識の部分に該当する能力で、いかにここが優れていても勝てるようにはなりませんし、例え勝てていたとしても長くは続きません。大事なのは「ちゃんと分析をした上で、決められたルールの中で、取引ができたか?」ということです。つまりルールの中で取引を終えたのなら損益は関係ないということです。この「ルールを守れる」ということが相場で勝てる実力に直結します。

●偶然による勝ちと実力による負け

私は専業になる前の一時期、勝率が 9 割を超えていた時期があります。しかし資金は増えることはありませんでした。その理由は SL を置かないトレード方法をしていたからです。 当時は長期レンジの中だったので逆行しても助かっていただけということはわかりますが、今考えると恐ろしいトレードをしていたなと思います。 エントリー後に逆行したとしても損切りをせず、戻ってきて少し利が乗ったら利確。という行為を繰り返し履歴だけ見れば青色ばかり。しかしたった 1 回の負けで全損となるトレードでした。 本で読んだうろ覚えの知識を使って相場を判断する、環境認識とも呼べない程度の分析でしたが、偶然が味方をして勝ちを重ねることができていました。
逆に今は勝率は6割程度です。 しかし、資金は順調に増えています。きちんと SLを置き見送るところは見送るということを徹底しているからこそ、負けを限定できることで資金が増えていっています。 何が言いたいかというと、勝率と資金が増えることはイコールではないということです。つまり「ちゃんと負ける」ことが大事なのです。


●ほとんどの方が陥りやすいこと②

シナリオを構築してテクニカル分析を行いエントリーをしたポジションは、手塩をかけた我が子の様に大事にしたい気持ちは私にもあります。 なので、逆行したときに「なんで?」「そこで反転するのはおかしい」「分析では上のはずなんだ」「ここは何度も跳ね返された場所だからヒゲで戻ってくるはず」なんて思ってしまいます。
ただ、この思考が損切りを遅らせ、積み上げてきた利益を吹き飛ばす、または退場するほどの大損害をもたらす原因となるところです。
そしてこれは私のように損切りを置かずに偶然により勝率を積み上げてきたトレーダーや、真面目に真面目にテクニカルを勉強しているタイプのトレーダーに多く見られる傾向です。ポジションに固執したり、分析に正解を求めるタイプの人が陥りやすい思考ですね。
手塩をかけて育ててやっと持ったポジションだとしても、「固執」することなくすぐに切り捨てることが大事なのです。

一つのことをただ信じて追い求めるのは、普段の生活の中ではとても素晴らしいことですが、ことポジションに関しては浮気性ぐらいの方がいいのです。「こっちがダメならあっち」というぐらいの気持ちで、言うことを聞かないダメポジはさっさと見切りをつけて、言うことを聞きそうなポジションに乗り換えるべきなのです。

●月単位で勝ち越すために必要な実力とは

私が考える実力とは特段に難しいことではありません。しかし、実践するのはすごく難解かもしれません。2つ ありますので順に書いていきます。

1つ目は上で書いた「ちゃんと負ける」ということ。「戻ってくるはずだ」などという希望は排除して、違うと思ったらすぐに切ることのできる潔さ。 これができるようになると、「待つ」という行為も苦しくなくなります。これは違うと思うところ(シナリオが崩れるところ)まで引き付けなければ逆行リスクが付きまとうからです。 逆行しない前提でのエントリーというと言い過ぎになりますが、逆行したらシナリオ自体崩壊するところまで引き付けるからこそ負けた時の損害も小さくでき、さらに勝った時の利益も大きくなります。
そこで持ったポジションが逆行し、シナリオが崩れたのなら潔くちゃんと負けてあげましょう。その後にもし順行したとしても、それは「たまたま順行しただけ」です。こういった場合ポジションを切らずに保有していれば勝ちだったわけですが、もしかしたら大損していた可能性もあったわけです。タラレバは勝利を遠ざける悪魔だと胸に刻み込みましょう。

2 つ目は先に少し書きましたが、「見送る」という判断ができるということ。テクニカル分析により環境認識、パ ターンの解析、売買判断を行ったうえで、リスクが高いと思ったところはしっかり見送ることです。 「行かれてしまったらヤダな」「見ていたのに入れなかった」というところは、基本的に取れる場所ではありません。後から見ればテクニカル通りだとしてもそれはチャートが出来上がっているからです。 後から見て「入らなくてよかったー」「なんでこんなところで入ったんだ?」ということも前述のことと同じことです。チャートが出来上がっているからそう感じるだけです。 見送るという判断は、「ポジションを持たないというエントリー」だと私は考えています。これができるということは、資金を守るうえでとても大事な実力です。
その場その場の判断が大事なトレードにおいて、「潔くちゃんと負ける」「見送るというエントリーをする」。こ の 2 つが継続的にプラスの収支を維持するための必要な実力だと思います。


〇勝てるようになったその後に

ありきたりな話しだと感じた方もいるとは思いますが、個人的には知識よりも実力の部分の方が大事だと思います。この部分ができていればきっと 水平線だけでも勝っていけるかもしれないと思うぐらい大事にしています。
 そして使っている手法は教わったルールを守り抜く。守り抜いた後に守破離の「破」でオリジナルの手法へと昇華させていきますが、もしそこで勝てなくなってしまったら「守」が出来ていなかった。または何かを混ぜていたのに偶然できていたということになります。もう一度原点に戻って基礎からやり直すぐらいの気持ちで「守」をやっていけば、継続的なプラス収支が見えてくると思います。

手法はその人に合っていればなんでもいいのです。MAを使ったものでも、チャネルを使ったものでも、ボリンジャーバンドを使ったものでも、エリオット波動を使ったものでも、どれでもいいのです。
いかにルールを守れるか?
ここに是非フォーカスしてみてください。


○専業になるために守った7つのルール

ここからはタイトルにもある通り、私が専業トレーダーになるまでに守り抜いた7つのルール(プラス2)をご紹介していきます。
それぞれのルール毎に簡単な補足も交えていきますので、ルールの部分だけでもコピペしてPC画面の横にでも貼ってみて下さい!

ここから先は

1,384字

¥ 500

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?