Vol4 徹底した「シナリオ構築トレーニング」の先にある「ダリオットの全貌」
よーし!水平線ブレイクしたぞ!エントリーだ!
よしよし!順行したから建値にSLを引き上げてと…あ、落ちてきた。あー狩られちゃったかー…
ってちょっと待てー!狩ってから順行するなー!
お!ダウが崩壊したぞ!よーし!次に高値を超えてダウが発生したポイントからエントリーするぞ!少しSL遠いけど大丈夫でしょう!
…と思ったけどリスクリワード悪すぎじゃない?
こんなところから買えないよー!
シナリオ作ったぞー!ここから押したら買い!戻したら売り!さぁこい!
…ところでどちらに優位性ってあるんだろう?シナリオ作る意味ってある?
皆さんこんにちは。或いはこんばんは。
専業トレーダーのdaiceです。
ブレイクでエントリーしたら戻されてから順行したり、ダウの発生を待ってたら損切りが遠くなったり、シナリオ作ってはみたけどその値動きの想定に優位性が見出せなかったり…
相場と向き合っているとこういった現象に当たることは本当に多くあります。
まず水平線やレンジのブレイク後に一度戻すような動きを見せてから順行するのは、最近の相場傾向として起こるようになってきた比較的新しい現象です。
ひと昔前はブレイク手法と言って、レンジや水平線のブレイクにそのまま乗っかっていくことも有効な手法でしたが、現在ではHFTと呼ばれるアルゴリズムのトレードが盛んになった影響で、
「ブレイクと同時にエントリーされたポジションが、ある程度順行した後にすぐに利確されると同時にブレイクしたラインまでの逆ポジションのエントリーが行われる」という行程が自動売買で行われており、それによって一度ブレイクした価格がブレイクされたライン付近まで戻されてから順行するという現象が起きやすくなっていると言われています。
また最近は相場参加者が爆発的に増えてきたことにより取引量が増え、ひとつひとつの波の大きさが大きくなったり、拮抗する時間が長くなったりすることも多くなりました。波が大きくなることにより、ダウの発生を待っていたら損切りまで遠くなってしまうなんてことも、よく見るようになっています。
こういった最近の傾向もしっかりと取り入れていかなければ、相場で長く生き抜いていくことは難しい時代となってしまいました。
そんな中でシナリオを描いても、どちらにも行く可能性が見出すことができてしまい、シナリオ自体に優位性が見つけられないこともあります。
そこで今回は波形とダウのトレーニングが終わったAさんが、実際に相場と向き合っていく時に武器となる斜め線の使い方と、これまでのダウや水平線に加えて斜め線を利用したシナリオを描けるようになるためのトレーニングの模様を余すところなく掲載していきます。
普段斜め線を使わない方も、概念を知っておくだけで他のことにも応用できますので是非最後まで読んでみてください。
なお、ダウ理論や波形、波動の読み方など基礎的な知識が抜けているとこのnoteを読んでも理解できない可能性もあります。
基礎的な知識をしっかり覚えてから読み進めていただければ、相場で生きる情報としてあなたの役に立つかもせれません。
今回の記事の中には私の手法や相場への考え方が大いに記載されております。膨大な検証により培った独自の考え方も多くありますので、他の手法を持つ方とは違った相場の見方なども含まれます。
また細かい手法や解説などの内容が含まれますので有料とさせて頂きました。気になった方だけご購入頂ければと思います。
Chapter①斜め線の概念 2クッション
>daice
お疲れ様です。
ではとりあえず、今回の肝である斜め線の概念を3つ行きます。読んでいて不明点あれば言ってください!
>Aさん
お疲れ様です!資料ありがとうございます。
確認させて頂きました!
先ず、エントリーの基本はブレイクの飛び乗りは厳禁で、基本ブレイク後にワンタッチしてから。
そして斜め線について、凄く新しい概念です。素晴らしいです。
この斜め線をレートがブレイクすることで、調整(トレンドとは逆方向の流れ)が終わったという判断に繋がり、結果的にダウの反転を待つ前にエントリーすることができる!
凄いです!いきなり好きになりそうです。
また、この斜め線を捉えられていないと、サポレジ転換などと間違えて認識してしまう恐れがあるのですね。
3枚共、文句なしに激しく納得致しました!
>daice
うん。理解度はOKです。
それで、この斜め線は
上向きを「切り上げライン」
下向きを「切り下げライン」
と呼びます。トレンドラインとは別ですので
覚えておいて下さい。
(トレンドラインとは逆向きで引きます)
では、ここからが少し複雑です。
この切り上げ、切り下げラインは
「リテストを確認してからのエントリー」
としておりますが、実はこれにはいくつか種類があります。
例えば引いているのが切り上げラインとした場合、
①切り上げラインをブレイクし、ラストの押し安値を抜いたあと、リテストを確認してエントリー
②切り上げラインをブレイクしてからのリテストを確認してエントリー
③切り上げラインブレイクでエントリー
があります。同じ切り上げラインのブレイクエントリーにしても
「斜め線と押し安値、両方を抜いてからの戻しを待って仕掛ける2クッションで考えるもの」
「斜め線を抜いた後の戻しで仕掛ける1クッションで考えるもの」
「斜め線を抜いた時点で仕掛ける0クッションで考えるもの」
と3つに分かれます。
この違いが分かるようになると、勝率は跳ね上がります。
ヒントは現在地の把握と安全確認です。
今の価格はどの段階にあるのか?
どれぐらいの安全確認が必要なのか?
を考えるとわかりやすいかもしれません。
答えの前に少しの時間でもいいので考えてみてください。
>Aさん
ご解説ありがとうございます。
少し考えてみました!
切り上げラインのブレイクエントリーに関して…
■ブレイクで乗るもの
⇒ブレイク後、直上に直近安値などの意識されるラインがない場合
■1クッションおくもの
⇒ブレイク時に、ダウの更新や、安値の更新を伴う場合は、その安値ラインに対して1クッションおく
■2クッションおくもの
⇒既にダウが崩壊している場合。
(トレンドラインは割れていない)
こういうイメージを持ちました!どうでしょうか!
>daice
なるほどなるほど。考えることは大切ですからね。
OK。では一つずつ解説しますね。
まずは2クッションを確認する場面についてです。
これはトレンドの転換を捉える際に行います。
現在発生しているトレンドと反対方向へエントリーを行うので、そのトレンドが明確に崩壊する必要があり2段階の安全確認を行う場面です。
その理由は、ダウ理論。
例えば上昇トレンドの場合、ラストの押安値をブレイクする前にショートを仕掛けてしまえば、上昇トレンドに対する逆張りとなり逆行する可能性がかなり高くなる可能性があります。
さらに押安値をブレイクしただけでは、トレンドが崩壊しただけで下降トレンドに転じたわけではありません。
ブレイクラインや、直近の安値等へのリテストを待つことでレジサポの転換が行われ、下降トレンドへ転じていく可能性が急激に高まるところです。
(この時点でもまだ下降トレンドへ転じてはいませんが、次に直近の安値を抜いた時点で下降トレンドが発生し、価格が伸びていきやすいところです)
通常、ダウ理論だけでは押安値をブレイクし直近の安値を抜いたところ(トレンドが転換したところ)からエントリーしていきますが、切上げラインがあることで直前のトレンドが切上げラインをブレイクして流れが止まったという事実が根拠に加わるので、安全にワンテンポ早くエントリーできるメリットがあります。
また、この状況をエリオット波動で見ると、押安値をブレイクしていった「ひと波」はレンジ、もしくはラストの押安値を抜いた波ということになり、第1波となることもあります。
つまりリテストの動きが第2波となり、ラインからの反転が第3波の発生ポイントで伸びやすい場面となります。
ただし、エリオット波動は発生してから初めて認識できるものですので、ほかの根拠と必ず合わせて使うようにいたほうが信頼度が高くなると思います。
ロングエントリーの場合は、すべて逆で考えてください。
画像も添付します。まずは2クッションの概念だけですが、わかりにくいところがあれば言ってください。
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